スピアーズ4敗目、ペナルティで流れに乗り切れず。6位に後退 | ラグビージャパン365

スピアーズ4敗目、ペナルティで流れに乗り切れず。6位に後退

2024/03/05

文●編集部


ここまで4勝3敗となかなか調子の上がらないクボタスピアーズ船橋・東京ベイは、黒ボーダーラグビー明けの花園ライナーズ戦で56-19と快勝。復調ぶりを見せた。4日、秩父宮で対戦したのは、前節で静岡ブルーレヴズに勝利し調子をあげている三菱重工相模原ダイナボアーズ。

序盤先制トライを許すも、NO8ファウルア・マキシとWTB木田晴斗のトライで逆転するも、相手にトライを決められ12-10となり前半終了間際、プレトリアスのトライで突き放して前半を終えるかと思われたが、立川理道キャプテンのキックパスをインターセプトされ、17-17の同点で前半を折り返した。

後半、相手のペナルティから敵陣に入ると、マイボールラインアウトからLOシカリングのトライでいい流れを掴むが、51分、ペナルティの繰り返しでNO8マキシにイエローカードが出されると、ダイナボアーズにゴール前でフェイズを重ねられ、LOスティーカンプにトライを許し22-24と逆転されてしまう。

JD・シカリングのトライ

JD・シカリングのトライ


それでも前に出るディフェンスでダイナボアーズにプレッシャーをかけると2つのPGを獲得し28-24と4点差にして終盤を迎える。勝負どころの局面で、ペナルティーを重ねてしまい、2本のトライを許し28-34で黒星を喫した。

スピアーズはゲラード・ファンデンヒーファーのPG2本で再び6点差に

スピアーズはゲラード・ファンデンヒーファーのPG2本で再び6点差に



ボーナスポイント1は確保して、勝ち点21で6位。プレーオフ進出圏内は守った。試合後のルディケHC、立川理道キャプテンのコメントを紹介。

クボタスピアーズ船橋・東京ベイ フラン・ルディケHC



すごい戦いでした。お互いに勝ちたいというチーム同士が力を出し切ったと思いますし、クボタとしてもいいプレーで良い部分はたくさんありましたけど、スコアにつなげることができず、試合を決めきれないようなところがありました。リスタートだったり、ターンオーバーがあったり、もう一度振り返って大事な課題を見つけてしっかり修正していきたい。来週はショートウィークとなるので、そういうところも踏まえてしっかり準備していきたい。


――ダイナボアーズは直近の試合でいい試合を続けていて警戒をしていたところもありましたか


リーグの質が上がったということが言えるかもしれない。いいチームが増えてそういう毎週自分たちの課題を改善していくようなチームが増えたと思います。私達も自分たちにフォーカスしてプランもこの三菱戦に向けて準備してきました。

藤原忍

藤原忍




そのプランを遂行できたときは簡単にトライが取れたりしたところもあったんですけど、プレッシャーがかかったところで、ターンオーバーや、ペナルティーをあれだけ重ねてしまうとやりたいラグビーができず、自滅してしまったので、そういう点では三菱重工さんが勝つべくして勝ったところだと思いますし、学べるところは学んで行きたい。

50キャップを迎えた海士広大

50キャップを迎えた海士広大


――ペナルティについて


1つのペナルティがやっぱり試合に与える影響は大きい。もちろんペナルティ取れたらいいですけど、取られた場合は自陣釘付けになりますし、イエローが出た場面では、あのように連続で重ねるとなかなか脱出できないし、プレッシャーも大きくかかってきてしまう。

ただ、ペナルティを取ってうまく3点を重ねて、トライも取ることができていたんですが、その後のリスタートが取れなかったところは、こういう接戦では取らないといけない。そこは学びですし、自分たちは言い訳せずにスタンダード高くやっていくというところは変わらない。レフェリーの声を聞くとか小さなミスもありました。簡単に修正できるところもいっぱいあるので、そこが今日の試合では問題だったと思います。

――昨年と比べて今年の戦い


昨年いい試合ができていたところではん、自陣脱出するところではしっかり敵陣でプレーができていた。今回はソフトに相手にチャンスを与えてしまった。そしてそのチャンスを三菱重工さんがものにしたというところがすべてだと思います。



クボタスピアーズ船橋・東京ベイ 立川理道キャプテン

立川理道

立川理道



フランHCが言ったことが大半なんですけども、リスタートもそうですし、ペナルティキック後もなかなか簡単に脱出できなくて自陣にいる時間が長くなって相手のペースになる時間が多かったかなというふうに思っています。それは、三菱さんのプレッシャーというのもありましたし、すごくタフな戦いの中で自分たちのミスが多かったですし、波に乗れないそういう原因を自分たちで作ってしまったのかなと思います。


次からまたショートウィークでタフな試合が続いていくので、先を見すぎずに眼の前の試合に向けていい準備をやっていくことが大事だと思っています。この敗戦をしっかり受け入れて次の試合に役立てていくことが大事だと思っています。

ペナルティーのところに関してはやはりレフェリーとしっかりコミュニケーションを取ることも必要だと思いますし、そこはお互い公平な部分だと思います。その中で自分たちがもう少し調整していく部分も大事だと思いますし、何度も何度も同じようなことになるとイエローカードが出てしまうとこういうタイトな試合は勝ちきれないのかなと思います。

デイン・コールズ

デイン・コールズ



後半から出場したリアム・ウィリアムズ

後半から出場したリアム・ウィリアムズ



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