ハラトア・ヴァイレアが大爆発!ハットトリックでスピアーズ3連勝 | ラグビージャパン365

ハラトア・ヴァイレアが大爆発!ハットトリックでスピアーズ3連勝

2025/02/08

文●編集部


2月8日、ジャパンラグビーリーグワンは第7節を迎えた。クボタスピアーズ船橋・東京ベイは敵地ニッパツ三ツ沢球技場で横浜キヤノンイーグルスに30-22と逆転勝利。勝点を24に伸ばし、暫定2位に浮上した。

前半、スピアーズは2つのトライをイーグルスに許し3-12と9点ビハインドで後半を迎える。すると後半3分、WTBハラトア・ヴァイレアのトライを皮切りに追撃を開始する。

スピアーズは前半、押川敦治のPG1本だけだった

スピアーズは前半、押川敦治のPG1本だけだった


後半3分ハラトア・ヴァイレアのトライを皮切りにスピアーズが追撃

後半3分ハラトア・ヴァイレアのトライを皮切りにスピアーズが追撃


10分、パスインターセプトされイーグルスFB普久原琉にトライを許すも11分、スピアーズの「ボム・スコッド」が投入され、ここから再び流れが変わる。マルコム・マークス、おペティ・ヘルとインパクトプレーヤーがイーグルスにプレッシャーをかけると15分、SO押川敦治がPGを決め11-19。

後半11分スピアーズ版「ボムスコッド」が投入

後半11分スピアーズ版「ボムスコッド」が投入


マルコム・マークス

マルコム・マークス


後半15分藤原忍と祝原涼介がヘッドコンタクト。田村優がプレーを止めてレフェリーにアピール

後半15分藤原忍と祝原涼介がヘッドコンタクト。田村優がプレーを止めてレフェリーにアピール


後半15分押川敦治のPGが決まり19-11と8点差へ

後半15分押川敦治のPGが決まり19-11と8点差へ


さらに20分、ハラトア・ヴァイレアが2本目のトライを決めると、続けて25分にもハットトリックを決める。さらにヴァイレアは右隅の難しいコンバージョンを自ら決めて23-22と逆転に成功。

後半20分・ハラトア・ヴァイレアが2本めのトライ

後半20分・ハラトア・ヴァイレアが2本めのトライ


さらに25分ハラトア・ヴァイレアのハットトリック

さらに25分ハラトア・ヴァイレアのハットトリック


ヴァイレアはフィニッシャーとしての役割を果たした

ヴァイレアはフィニッシャーとしての役割を果たした

さらに後半34分、CTBリカス・プレトリアスのトライで勝負あり。直後のゴールをヴァイレアが決め8点差としてイーグルスのボーナスポイントを打ち消し試合終了。

後半34分CTBリカス・プレトリアスのトライ突き離す

後半34分CTBリカス・プレトリアスのトライ突き離す


ヴァイレアが再び右隅からのゴールを決めイーグルスのボーナスポイントを消した

ヴァイレアが再び右隅からのゴールを決めイーグルスのボーナスポイントを消した



鮮やかな逆転勝利で5勝1敗1分とした。この試合のMOMはもちろん、3トライ2ゴール19点を決めたハラトア・ヴァイレア。勝利したスピアーズは次節、ホスト・えどりくでコベルコ神戸スティーラーズを迎え撃つ。

クボタスピアーズ船橋・東京ベイ WTBハラトア・ヴァイレア

POMに選ばれたハラトア・ヴァイレア

POMに選ばれたハラトア・ヴァイレア


――POMは


初めて取れたので嬉しい!


――自分の強み出せている?


はい、出せました! (ハットトリックは)スピアーズに入ってから初めてです。嬉しいです。


――プレースキックは練習している?


ずっと練習していた。高校、大学も蹴っていた。いつ替わってもいいようにしていた。風も強かったが、自分の蹴るところにフォーカスした。

トライ後の決めポーズ

トライ後の決めポーズ


――トライ後のパフォーマンスは?


いつもやっているポーズです。アメフトとマオリのサインの2つを合わせている。


――豊翔龍とは日体大柏の同級生?


仲が良いです。高校の同期、同級生で同じクラスで、英語と日本語でコミュニケーションしていた。たまに連絡します。(横綱になって)嬉しいです。1月の相撲も見ていた。優勝して嬉しい。そこまでいくとは思っていなかった。最初は(日本に)レスリングで来て、1,2年はレスリング、3年で相撲に替わった。寮が同じだから昼、夜とかいっしょに食べたり、留学生同士でボーリング、ダーツ、ビリヤードを(いっしょに)しに行っていた。



――ヴァイレア選手も日本代表を目指す?


頑張ります! (昨年5月の日本代表候補合宿は)コンディションが合わなくて休みました。風邪を引いた。

(いずれは日本代表に)はい。


――横綱のことを何て呼んでいる?


「ビャンバッち」。モンゴルの人たちがビャンバッちと呼んでいたので、そう呼んでいました。僕は「トア」と呼ばれていました。去年くらいに高校(日体柏)に行って会いました。



――勉強はどっちができた?


僕ですね!(笑)


クボタスピアーズ船橋・東京ベイ SO押川敦治

押川敦治

押川敦治


最初グラウンドに着いたときに吹いていた風と試合では逆に吹いていて、最初風下を取ったつもりだったんですけど、いざ試合が始まったら逆風でそこで「えっ」と思ったんですけど、プランというか、コーチと話した通りにやったつもりだったんですけど、特に前半の入りからプレッシャーを受けて、チーム全体としてあんまり同じ画を見えてなかった部分がありました。ミスがすごく多くて、その中でもスコアに持っていけそうなところは何回か作れたんですけど、ミスが合って最後とりきれないところが出てしまった。そこが前半あんまりスコアに繋がっていなかったところかなというのはありましたね。

押川敦治がタックル

押川敦治がタックル

ハーフタイムではしっかり話し合って風下になる中で、どうやって同じ画を見てアタックしていくかということをはっきりさせました。ビハインドということもあったので、アタッキングマインドを持って風下の中でも自分たちがボールキープできればいいアタックできるというポジティブな前半のフィードバックもあったので、そこは後半気持ちを切り替えて、同じようにキープし続けて、アタックし続けることで最後スコアまでもっていくことができた。そこはすごく良かったかなと。

――2戦連続の先発となりましたが気持ち的には少し余裕もできた?


そうですね、でもやっぱり、どの試合も接戦が今シーズン多いですし、特にキヤノンさんとの試合って絶対接戦になるというのはわかっていたので、逆に自分の中で緊張感というか、責任感だったり、プレッシャーというのはすごくありました。

マインドセットは前の三菱重工戦と変わらず、しっかり自分のできること、自分が求められているところをしっかりやろうというそこですね。ベストを尽くそうというマインドセットでした。全部自分が背負うのではなく、周りにいる経験豊富な選手もたくさんいるので、そういう方たちとコミュニケーションを取って自分の持ち味を出すことができました。

――見事なグラバーキックでトライにつながりましたね


あれはかなり移り変わりが早い中だったんですけど、僕も逆サイドから参加していたので、まず相手の詰めていくるディフェンスというのはわかっていましたし、あそこのスペースが空くというのはわかっていたんですけど、あのキック自体はとっさに自分の感覚で出たキックだったので、スコアに繋がってホッとしています。(ハラトアも)波にのってましたし、しっかり声も出してくれていたので信頼して蹴れたという感覚です。

クボタスピアーズ船橋・東京ベイ フラン・ルディケHC

フラン・ルディケHC

フラン・ルディケHC


キヤノンのサポーターの方々が本当に素晴らしいスタジアムの雰囲気を作り出してくれていました。プレー自体も前半はキヤノンさんがすごく良くて、腕相撲のような試合でした。自分たちも前半チャンスを作っていましたが、それをものにすることができなかった。

後半はそこをしっかり修正してくれたリーダー選手たちを褒めたい。他の選手たちもしっかり後半は自分たちがやりたいラグビーをしてくれた。チームが良かった点としては、タスクを重視して、プロセスに則ってやることをやってくれたところで、それが逆転にもつながったと思います。そこからはしっかりゲームをコントロールできていたと思います。相手チームからしたら、タフで倒すのが難しいチームになれたと思います。そういった点が、前半と後半を比べて後半が良くなったところです。

――スピアーズの「ボム・スコッド」が発揮された


後半も15分くらいはスクラムでプレッシャーをかけることができていました。さらにボム・スコッドではマルコム・マークス選手だったり、オペティ・ヘル選手だったり、やっぱりパワーや重さが桁違いなんで、必要な場面でしっかり結果を出してくれたことはエキサイティングな気分です。

後半11分スピアーズ版「ボムスコッド」が投入

後半11分スピアーズ版「ボムスコッド」が投入


――ハラトア・ヴァイレア選手がハットトリックでMOMにも選ばれました


彼もすごく効果的に動いてくれましたし、コリジョンも強くWTBとして大事な場面でフィニッシュまで持っていってくれました。常にハードワークしてくれていますし、今日の試合はエンジョイしてくれていたなと思います。



――お互いにボールを落とす場面が多かった


もちろんミスは起こるものですけど、起こったミスを受けれて対応していく小さなバトル、細かいところをどれだけきっちり勝っていくかという部分では今日勝つことができていたのでこういう結果になったと思います。

クボタスピアーズ船橋・東京ベイ ファウルア・マキシキャプテン

ファウルア・マキシキャプテン

ファウルア・マキシキャプテン


今日の試合は自分たちにとって良いチャレンジでした。すごくいい準備をすることができていました。試合の入りはうまくいかなったけど、キヤノンのプレッシャーによって自分たちのモメンタムを作ることができなかった。後半、ハーフタイムでしっかり修正して、入りから良くて自分たちの流れ、モメンタムをつくることができた。



――風については気になった?


風よりも、自分たちのやるべきことに集中していましたね。自分たちがボールを持って、ミスがなければ自分たちのやりたいラグビーができていました。

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