リコーブラックラムズ東京は2勝目をかけて東京サントリーサンゴリアスと対戦した。前節の神戸スティーラーズ戦では終盤まで接戦を演じていただけに今節ではどんなパフォーマンスを見せるか注目されたが、結果は1トライも取ることができず0-62で完敗した。
試合後の会見で、ピーター・ヒューワットHCと武井日向キャプテンが敗因について語った。
ヒューワットHCは、試合がタフなものになったと感じたと述べ「スタートが悪く、意思も感じられなかった」と指摘した。「ここまで長らく良いプレーを続けてきたが今回はそれがうまくいかなかったと感じた。だから意志や狙いが必要なレベルではなかった。特にサンゴリアスに優位な状況を与えたり、消極的になると難しい相手。さらに20と7というペナルティーカウントの差も試合をさらに厳しくした」と述べた。
「コンビネーション、準備、メンタルとフィジカルの部分、両方。ここまで接戦を落としてきたので、そこも気持ち的に。さらに強度も高かったので、ショートウィークということが影響したかもしれない。先週FWがフィジカルなゲームをやっていたので、今週は(控えのバランスを)シックスツーで挑んだ。相手は優位な状況になると中々止めることができない。(相手は)外国人選手がいないメンバー構成だったが、とはいえワールドカップメンバーが7人いるので、十分強いチームだった」
さらに消極的なプレーとペナルティーについても言及した「タックルでパッシブ(消極的)になるとノットロールアウェイが増えるし、スクラムでも同様にペナルティがとられてしまう。今日が一番ペナルティ多かった。先週もペナルティが多かった。レポートを見ているので、しっかり両サイドを見てもらいたい。うちとしては一貫性をもってレフリングしてほしい。僕としてはとにかく一貫性を求めていきたい」
武井日向キャプテンは「自分たちのDNA、泥臭さ、フィジカリティーをまったく見せず、相手にやりたいことやらせてしまった試合だった。入りの部分から受けてしまった。そこが原因だと思いますし、それを試合通して最後まで改善できなかったというのが、ここまでになった要因かなと思います」と試合を振り返った。
ここ数試合での好調さと今日の試合での差異について聞かれると「ショートウィークなので、やるべき準備はしてきた。たくさんコミュニケーションも取りましたし、プレーに対する不安はなかった。これまでいい試合を何回もしてきたからこそ、今週もそういう試合になるという慢心があったのかな。僕自身も気を引き締めていきたい。(先週のフィジカルな試合の影響は)それがあったとしても、この点差で負ける、入りが悪いという理由にならない。そことは切り離して考えていかないといけない」と強調した。
得点をあげられなかった要因としては「継続してもミスで終わったり、ペナルティの数が多かった。後半、最初は攻めていたがそれもミスで終わっていた。正確さが課題。一人一人の役割の精度が課題。やるべきことを100%実行していかないとミスになってしまう」とチーム全体でその意識を高める重要性を語った。
チームが一度流れを失うと修正が難しくなることについても言及した。「リーダーズがプッシュしていかないといけない。修正していかないと今後勝てないと思う」
次週ブラックラムズはアウェイでここまで未勝利の三重ホンダヒートとの対戦を迎える。もう一度チームを立て直して2勝目を勝ち取りたい。