リーグワン初の連覇を成し遂げた東芝ブレイブルーパス東京、リーチマイケルキャプテン。試合後、テレビの生出演を終えたのは午前1時。まだチームメイトとの打ち上げができていない中、翌日のアワードでは、ベストタックラー、ベストフィフティーン、選手たちから選出されるゴールデンショルダーの3冠を達成。まさに今シーズン大活躍の1年となった。疲労も残る中、取材陣に応じた。
東芝ブレイブルーパス東京 リーチマイケル

リーチ・マイケル
(一日経って)連覇した実感が湧いてきて嬉しいです。昨日は今シーズンずっとプレッシャーかかっている試合を続けて優勝できてホッとしました。一番プレッシャーかかるのは準備する一週間の中ですね。楽したい気持ちもあるけど、月曜日から金曜日まで練習のセンターに立たないといけない。ずっとそれをやってきて、その結果が優勝につながったのが本当に嬉しいです。

――選手たちから選ばれるゴールデンヨットに選ばれたことについて
いや、本当に嬉しいですね。東芝ブレイブルーパスの中にはボールを持って前に出れる選手がたくさんいる中で、僕ができることがあるとしたらタックルしかない。元々、タックルが好きだったから、タックルたくさん決めてチームに貢献したいなと思って今シーズンやってきました。選手に選ばれるのが一番うれしいですね。来年もっともっとタックル回数をふやして成功率を増やして、来年500タックル(笑)。
――今年それだけたくさんタックルができたのは何か変化があった?
毎日僕は、月曜日、火曜日、水曜日は休み、木曜日、金曜日、タックル練習しています。原渕修人選手、ゲハーって呼んでいるんですけど、彼を練習前に生のタックル練習を20発くらい年間通してやってきたので、彼に感謝したいです。雨でも、暑い日でも僕だけタックルして、彼はタックルする機会なくて受けるだけで(笑)。喜んでやってくれたので感謝しています。
――どういうシチュエーションを想定してタックル練習を?
0番からのシェイプだったり、9番からの裏のパス、ウェア選手、あと通訳の(山内)遼、原渕選手、この3人で毎日やっていました。たまに、(木村)星南選手が来たり、すごくいいイメージ持ってできた。あとは練習終わった後に、原田(衛)選手とタックルフィットネスたくさんやってきたおかげだと思います。

原田選手も80分出ていたら、多分僕と同じくらいのタックル回数になると思います。前半だけで見たら、僕よりタックル回数多い時あります。60分ぐらいしかでていないので。
タックルフィットネスは去年からやっていて、今シーズンから、練習前に原渕選手、ヴェアと凌で、凌は元々10番だったからパスとかいろいろ3人でやっていますね。
――やるきっかけは?
まあ、ディフェンスが一番大事だと思っていたんで優勝するためには。キャプテンとして見本にならないといけないということで。タックルの成功率と回数でチームに貢献するように頑張ってきました
――怪我は?
桁がはないですね。
――原渕選手に何かお礼する?
焼き肉連れていきます(笑)。
――彼を指名した理由は?
試合前のアップがあって、彼はPRの選手なんですが、当たりのセンスも良くて。感触がいいんですよ。体のサイズも良くて、彼とタックル練習すると成功率が上がるんです。キックオフ後に僕が一番最初に決めるために。

――会見でノンメンバーへの感謝が話されていました
モール練習やスクラム練習など、試合に出れない選手がたくさんいて、それでも100%やってくれる。あのメンバーがいたからこそ、優勝できたとおもって感謝しています。ただ、あまりにも出番が少なくて。今シーズンもっと若い選手出るのかなと思ったら少なくて。フラストレーション溜まる選手もいる中で、今シーズン通して、ノンメンバーのモチベーションはいつも高かったです。
すごいメンバーが揃っているんですよ。東芝はすごい選手がたくさんいて、皆さんに見てほしいなという気持ちがあります。代表になる選手もたくさんいるし。僕はメンバー選びにはノータッチ。あちこち触ってしまうと自分のやるべきことが、本書奥がダメになるから。自分がコントロールできることだけです。
――体が動けているのは?
東芝だからということもありますね。年重ねても違うメニューを与えたりとかしないんですよね。若手だろうがベテランだろうが、同じメニューになるんで。その辺がいいですよね。東芝には自分よりも上の先輩、大野均ちゃんだったり、ジョンさん(松田努)だったり。あとは工場の水がいいんじゃないかなと思います(笑)。