1日、クボタスピアーズ船橋・東京ベイとのファイナルに勝利し、リーグワン史上初の連覇を果たした東芝ブレイブルーパス東京。試合後に行われたトッド・ブラックアダーHCとリーチ・マイケルキャプテンの会見レポートをお届けする。
東芝ブレイブルーパス東京 トッド・ブラックアダーHC

胴上げされるトッド・ブラックアダーHC
本当にチーム全員の今日までの頑張りや努力というところに対して誇りに思います。今日に至るまで、チームとしてやることに対する信念や向き合う姿勢というところも本当に素晴らしい状態で1年間これたと思います。
クボタさんはセットピース周りや接点を強みにされている中で、予想通りフィジカルな試合になったんですけど、特にセットピースにつて、選手、コーチ共に一週間、素晴らしい準備をしてくれて、試合にだせたことを嬉しく思います。
決勝戦ということもあって、プレッシャーのかかる中で、細かいところで勝負が決まったかなと思います。そういう部分も、ものにすることができたことを非常に嬉しく思います。

リッチー・モウンガ
ーーリッチー・モウンガ選手の怪我について
良くはなかった。今日こういう試合に出てくれたということで、彼がどれだけタフな選手であるかが分かったと思います。骨折していて、一週間練習も全くしていない状態で、それでも頭のイメージトレーニングで準備をしてくれていて、昨日のキャプテンズランで、初めてボールを根株触って、キャッチもパスできるということで。今日の試合でもパフォーマンスはすごく良かったですし、骨折しているなんて感じさせないプレーをしてくれるというのは、彼がこのチームでチームメンバーに対するコミットメントの表れかなと思っています。
――リーグワンのレベルは向上しているか
非常に競争力の高いリーグになっているなと思います。シーズン通じてどこが勝ってもおかしくない、実際にアップセットも起きていました。各チームが高め合う形で一週間の準備の質をどれだけ高められるか、相互作用もあってレベルがあがっている。
忘れてはならないのが、レフェリーの皆さんも素晴らしい仕事をしています。プレッシャーのかかる大変な役回りですけど、皆さん勉強もされながら、素晴らしいレフェリングを提供してくれました。
リーグワンのフォーマットとして、トップ2が準決勝からでしたが、3位~6位も非常にタイトな戦いでしたし、入替戦も非常に緊迫した展開でした。リーグ全体への興味・関心を引き出せていると思ます。神戸さんはシーズン5位でしたけど、最終的に3位でフィニッシュサれたり、全体を通じて各チームの差が縮まっていて、紙一重のところまできているなと感じます。
今後の改善点というところでは、正直なかなか難しいんじゃないかなというくらい素晴らしい試合ができていたと思います。
東芝ブレイブルーパス東京 リーチ・マイケルキャプテン

胴上げされるリーチ・マイケル
今日は5万人のファンの前で、オレンジアーミーと東芝ブレイブルーパスのファンの前にいい試合ができたと思います。クボタスピアーズは最初のフェイズから最後の最後までプレッシャーをかけてきてキツイ試合でした。その中でも粘って、粘って東芝らしく戦って、苦しかったけど勝ったことをすごく嬉しく思います。
ずっとサポートしてくれたファンと、自分たちを支えてくれたノンメンバー、選手、コーチに感謝しています。連覇は東芝としてもリーグワンとしても初めてのことで、新しい歴史ができて、それだけで嬉しいです。これで一旦リーグワンが、チャンピオンとして終わるので、一回休んで、また来年にかけてやっていきたい。

リーチ・マイケル
ーー連覇の味は?
今シーズンがスタートした時点でやっぱり違ったものを感じましたし、キャプテンとして連覇するという経験もなかったので、そういう意味では、リッチー・モウンガ選手は7連覇した選手なので、彼の経験から、何が大事かということは学びになった。連覇できたこと、ほぼ今シーズン同じメンバーで戦ってきて、(プレー)できないメンバーもたくさんいて、東芝の中には素晴らしい選手がたくさんいて、なかなかチャンスをつかめないけど、一生懸命自分たちの準備に100%付き合ってくれて、そのおかげでプレーができました。
ーー勝因は?
アタックを続けたことがあると思います。結構アタックする時間が多くて、ディフェンスする時間を少ないように。ディフェンスも結構プレッシャーかけたり、ファンブルさせたり、ミドルエリアで仕掛けたり、スクラム、モール。スクラムは今シーズン一番良かった。今週力をいれていたので、良いのがでた。
ーー勝利した瞬間の気持ち
去年に続いて、あんまり「よっしゃー」という感じじゃなくて、実感が湧いていない感じです。でもリーグが始まって20試合、勝ったり負けたりしてきましたが、最後の最後、優勝できて嬉しいですね。勝った瞬間はホッとしました。連覇のすごいプレッシャーもあって。
ーー怪我で一週間ボールを触っていなかったリッチー・モウンガ選手とはどんなコミュニケーションを?
あんまり手の状態という話はしていなくて、出来るか出来ないかは彼に任せていました。酸素カプセルに3日連続一緒に入って、そのおかげで晴れも引いて、リラックスできたことが大きかったなと思います。レントゲンを見たときには、正直無理だと思っていました。彼も「出たい」という意欲もだしてきたし、本当にあらためてすごい選手でしたね。
――リーグワンのレベルは向上しているか
去年に続いて勝つためにも100%準備しないといけない。それも変わらないです。たった5%メンバーを落としたり、そういう考えがあるともう負ける。そういうリーグになってきました。その中で、リーグワンで戦って、将来的に日本代表になりたいという選手をどれだけ増やせるかが大事になってくる。
