1月13日、帝京大学の三連覇で幕を閉じた第60回全国大学ラグビー選手権。チーム引っ張ってきたHO江良颯とFL奥井章仁は大阪桐蔭時代から苦楽をともにしてきた。ライバルでもあり、親友でもある二人の試合後コメントを紹介。

江良颯「1年間全てが大変だった。でも常に横には奥井がいてくれた」

一番うれしいですね。僕自身いろいろありましたし、キャプテンという立場をさせてもらって仲間の見えないところでの働きであったり、本当にこのチームに対してやってくれたことがすごく大きく見えたので、今まで感謝しきれなかったところ、感謝はすごく大きくて、本当にみんなの犠牲であったり、思いを背負って勝てたというのは、僕自身本当に今まで感じたことない幸せ、やっぱり嬉しさが一番でした。

（奥井）章仁からは、よう頑張ったなって言ってくれて本当にあいつには支えてもらいましたし、ずっと高校から一緒に親友でもあるし、ライバルでもあり続けて、あいつには負けたくないと2人とも思っていたので、本当に最後2人でチーム引っ張ってきて勝ち切れたというのはすごく嬉しかったし、本当にお互い感謝を言い合ったという感じです。

（相馬監督と2年半）いろいろラグビーやったり、考え方であったり、岩出先生もそうですけど、本当にすごくこの大学に入ってよかったなと思います。

（次の目標、日本代表への思いは？）小さな頃から目指しているので、そこはひたむきに頑張りたいと思います。

（この1年一番大変だったことは）僕自身キャプテンという立場は、中学校の時はやっていましたけどこれだけ大人数の部員がいるところでは初めてだったので、1年間全てが大変でした。常に周りをみないといけないですし、常に引っ張らないといけないし、精神的にも体力的にも引っ張り続けるってこんなにしんどいとは思わなかったです。

（めげたことは？）なかったですね。常に横には奥井がいてくれてたんで、グラウンドに出続けるであったり、体に染みつけると言い伝えていたので、あいつのおかげです。

FL奥井章仁バイスキャプテン「この代で優勝できたっていのが一番うれしい」

1年間、この日のためにやってきたんで優勝できて嬉しいですし、自分たちの代で優勝するというのは本当に嬉しいですね。（江良キャプテンには）よう頑張ったなっていうふうに言いました。高校から一緒にやってきましたし、キャプテンとして勝っている集団を勝ち続けさせることの難しさってあると思うんですけど、いろいろ苦しさを頑張ってずっとやってきたので、あんまり抱え込むタイプじゃなく自分でしっかり考えてやるタイプなんで、チームの方針だたり、チームの進む方向をいろいろ考えるときは、僕だけじゃないですけど、リーダー陣で話し合ったりしてチームの進め方を決めていきました。高校のときもやっぱり2年生のときに優勝させてもらって、自分たちの代で優勝することがなかったので嬉しいですね。

（キャプテンをやりたかったという思いもあった？）最初はそうでしたけれども、決まった以上、それをサポートするのが僕の役目ですし、引くというよりリーダーとして一緒に頑張るというのは変わらないんで、そこをやってきた1年間でこの結果が出たことは嬉しいです。

（このシーズンで大変だったのは）春ですかね。やっぱり春シーズンが、チームがなかなか定まっていない中、いろんなことをやっていくというのは難しいですし、シーズン中で一番難しかったですね。

（勝ち続ける難しさは？）気持ちの中では常にチャレンジャーっていう感じありますけど、やっぱりどこかで勝って当たり前というか、そういう勝ち続ける難しさは感じていました。そこもマインド一つで変わると思うんで、今日はすごいチャレンジャーの気持ちでやってきましたし、勝つために何をすべきかとみんなで考えてやってきたんで、いろんな難しいことがあったと思うんですけど、今日は勝てました。


（帝京に入学して2年、3年、4年と日本一になれました）どの年数も良かったし、どんなときも優勝は嬉しかったですが、やっぱりこの代で優勝できたっていうのが、4年生になっていろんなものが見えて。ゲームに出たくても出れない中、チームが活動するために裏方に回ってくれているような選手もいますし、そういうのは2年、3年では感じられなかった。それを感じて4年生とともに今日勝てたというのが、自分自身すごく大きい。

（これからの目標）まずは次のチームでまず結果出して、この大学では7番として信頼される存在になってゲーム出続けられてたんで、まずは次の社会人になってもチームでしっかり結果を出し続けることが大切だと思っています。その後は日本代表になりたいと思いますし、大学でいろんなことに挑戦することの大切さを学べたので、しっかり調整して、もっと高いところに自分を持っていけたらいいかなと思っています。