南アフリカとのテストマッチ第2戦、サクラフィフティーンこと女子15人制日本代表は10-20で敗れた。先週の釜石に続いての連勝とはならなかったものの、多くの選手を代表に招集し、すべての選手に国際試合の経験をさせる、そしてベストなコンビネーションを探る。あくまでもワールドカップ本番に向けた準備として、この負けから収穫となったものは一体。レスリー・マッケンジーHC、南早紀キャプテンに訊いた。
――先週とは違ったように見えました
違うチームと戦い続けている状態ではあるので、先週と違うものが見られるのは当然だと思います。南アフリカが自分たちの強みをだしてきたという言い方が一番適切だと思います。
それに対して自分たちも全力で向き合っているんですけど、そういう相手に対応する力が十分ではなかったと思います。
――自分たちを信じすぎたところがあるという言われていましたが、具体的にはどういう意味でしょうか。
自分たちのことを信じていることは間違いないですが、勝ったあとの反応のところについて、勝った試合のあとだと、その試合の深掘りがなかなかできない、私達はまだまだ成長している途中だと思います。勝ったあとに反省して、勝った後によくなることをまだ経験していない若いチームですし、比較的若いプログラムでもあるので、そこがもう少し良くなるところなのかなと思っています。
ワールドカップに向けた準備の中で、タイミング的に今これを経験できたことは良かったのではないかと思っています。
――南アフリカ戦2試合の総括として、2試合勝って自信を深めたかったところと、コンビネーションを試したいという両方があったと思いますが、それら2つの収穫のバランスは?
おっしゃるようにゲームには勝ちたかったという感情があったんですけれども、南キャプテンが言ってくれたように、負けたからこその収穫もあったと感じています。いろんなプレーヤーを試して、ゲームをさせることができたのは非常に収穫としては大きかった。ワールドカップには32人の選手を選ばなければならない中で、それぞれに適切なゲームタイムを与えてプレーしてもらってから選ぶ、ということをしたかったので、日本で数年頑張ってきた選手をホームゲームでプレーさせることができたことは非常に良かった。
こうした機会は私達にとっては「ギフト」だと思っていますし、我こそはと手を挙げてくれた選手たちがいることにも表示に感謝しています。
キャプテンが言っていたように、南アフリカの前にもっともっとという意思のところで私達は欠けていた部分があって、そこを知ることができたのも一つの贈り物に感じています。
プレー時間を各選手に与えられたことと、自己反省の機会を作ることができたという意味ではこの2試合は非常に利益があったと思っています。
――ハンドリングミスが多かった
ハンドリングエラーがあったところに関して、一つ言えることは、チームに所属している選手がみんな自分のボールにありつきたいという情熱を非常に深く、熱くもっています。それが、時には自分たちをリラックスさせることを阻んで、焦りを加速させてしまうところがあります。そういう自分たちの熱意が要因となってしまった。