銅メダル獲得。
世界大会における、日本ラグビー史上最高の成績である。
「世界一になれたのに…すごく悔しい」
7月7日から9日まで、ウエールズのスウォンジーで開かれていた「第7回世界学生セブンズ」。日本女子は1次プールでフランスに敗れたものの、ニュージーランド、英国などを破り2位で通過しカップ戦に進出。準決勝ではカナダに5点を先行。5−7と逆転されて折り返し、後半何度も逆転トライ寸前まで攻め込んだが惜しくも届かず2点差で敗退。それでも3位決定戦ではポルトガルに対し、WTB堤ほの花が3トライをあげるなど24−12で完勝し、みごと3位で表彰台に上り、銅メダルを獲得したのだ。
日本ラグビーの世界大会における成績は、男子15人制では2004年のU19世界選手権で世界7位(田中史朗主将、主力に畠山健介、堀江翔太、五郎丸歩、山田章仁ら現ジャパンの主力が多くいた!)、7人制では2010年世界学生セブンズポルトガル大会(山内貴之主将、主力に坂井克行、豊島翔平、小沢大ら)、12年の同フランス大会(坂井克行主将、主力に羽野一志、鶴ケ崎好昭、後藤駿弥ら)、14年の同ブラジル大会(高森一輝主将、主力に松井千士、合谷和弘、山下楽平、後藤輝也ら)の世界5位がある。女子7人制では12年の同じ世界学生セブンズ(中村知春主将、主力に加藤慶子、冨田真紀子、谷口令子ら)の世界4位があった。
ところが、11日の昼すぎ、成田空港に降り立ったヤングサクラセブンズの表情に満足する様子はまるでなかった。
「3位といっても、世界一になれたのに……という3位でしたから。すごく悔しいです」
というのは主将の福島わさなだ。
「絶対に優勝できるという思いで最終日に臨みましたから。すごく悔しい結果です」
首から銅メダルを下げ、顔には微かな笑みを浮かべてはいるが、出てくる言葉は「悔しい」なのだ。
「SNSとかで『快挙だね』と誉めていただいたりしたんですが、そういう投稿を見ても『世界一になったらもっと驚いてもらえただろうに』と思っちゃうんです。私たちとしては、ものすごく出し切って3着になれた感覚はなくて、普通に戦って3着になった感じなんです。絶対に世界一になれると思っていましたから」