ワラビーズとのテストマッチで、先発を託されたSO松田力也(埼玉ワイルドナイツ)は、そのチャンスをしっかりとパフォーマンスでアピールした。レメキロマノラヴァのトライにつながる正確なキックパスだったり、スペースを見つければランでゲイン。トップリーグでのパフォーマンスをしっかりとテストマッチでも表現した。絶対的司令塔・田村優が後半の勝負どころの時間帯から投入されるのは相手にとっては脅威になることは間違いない。2023年に向け選手層の厚みがジャパンにとっても大きな課題の一つ。試合後、松田本人が取材に応じた。
先発でしたが、緊張というのではなく、いいメンタルで、楽しむことをまず第一にチームをコントロールしようと臨みました。その中でも2、8、9、12、に帝京大の先輩がいて、サポートしてもらい試合が運べた。いいコミュニケーションしながらゲームを運ぶことができました。チームはまだまだ改善点もあって、伸びしろもありますし、これからもっと成長したいと思っています。
――キックパスについて
ショートサイドにスペースがあって、そこを攻めていることでディフェンスが寄ってきて外側からいいコールがあったので自分のスキルを信じてプレーをしてトライにつなげることができてよかった。いいキックをければスコアしてくれるということはわかっていたので、やってきたことが出せたなと思います。
――4年前も先発。あの時に比べて自分自身として成長した部分
あの試合は若かったし、経験も浅かった、すごく反省したゲーム。あれからいろいろな経験をさせてもらって、今回はより落ち着いてゲームを進めることができたし、冷静に成長できているんじゃないかなと感じています。
――キッカーの役割
前半僕がずっとキッカーをやっていたので、そこで優さんが「もう一本いけるか?」と言われて、「いけます」といって自分が蹴ることになりました。ミスをしてしまったんで、その後は後から入ってきた優さんに任せました。