2019年10月13日、日本ラグビーに新たな歴史が刻み込まれた。ラグビーワールドカップ2019・プールA、日本代表は目標であるベスト8入りをかけてスコットランドと対戦。過去1勝しかしていないシックスネーションズの1つを相手に、序盤からフルスロットルでアタックを仕掛けるジャパンが優勢に試合を進めた。
「ディフェンスも一つのアタックだと考えている」(ジョセフHC)というジャパンは、前半6分にSOラッセルにトライを許すものの、一切動じず自分たちのラグビーを展開。ラインスピードをあげ、ディフェンスで相手よりも足をかき押し込んだ。そして、この試合でキャプテンに戻ったFLリーチ マイケルの献身的なディフェンスからアタックへの素早いトランジションからゲイン。前半だけで3つのトライを奪い21―7とリードして後半を迎える。
ワールドカップ直前の南アフリカとのテストマッチで負傷したWTB福岡堅樹が今大会初先発。前半の松島幸太朗への絶妙なオフロードパスでトライを演出。さらに前半終了間際には、敵陣22mでCTBティモシー ラファエレのグラバーキックに対し反応。一気にギアをあげ加速。片手で転がるボールを手にするとそのままFBスチュワート・ホッグを抜き去りトライ。3トライ中2トライに絡む活躍。さらに後半開始早々の42分、センターライン付近でジャパンのディフェンスが前に出るプレッシャーでボールキャリアが余裕のない状況が生まれる。ラファエレがCTBジョンソンにプレッシャー。ジョンソンからボールを受けたCTBハリスに左からラファエレ、右から福岡がプレッシャー。福岡がハリスからボールをもぎ取ると一気に加速。ゴール中央にトライを決め28-7と大きくリード。