30日、翌日のオーストラリアA戦を前にラグビー日本代表はエンジツ練習を行った。練習後、6月に代表招集されたものの中々出場することができず、今回はつの先発出場となる中尾隼太(SO/CTB ブレイブルーパス東京)が取材に応じた。
「明日は新しい人生の第一歩」
「明日は、新しい人生の第一歩として、今まで代表でもたくさん練習してきましたし、今持っている力を全て出して楽しんでいr所を見せられたらいいなという思いです。」
招集されてから出場するまでに時間がかかったことについて、中尾自身はどのように捉えていたか。
「6月に代表へ行った時は、初めてということもあって、代表のラグビーに必要なものがわからない状態でした。実際に行ってみて、必要なものが何かを知って、それが自分には足らないことも痛感しました」
足らないもの、そして必要なものとは…。
「ジャパンのラグビーに求められる、フィットネスやスピード。過酷な練習に耐えられること。そこに対してオフに入ってからも取り組んで、6~7kg絞ってきました。」
「もう一つはブラウニーの提唱する、キッキングゲームについてもスキルと使い方を学んできました」
中尾を突き動かすマインドは何だったのだろうか。
「リーグワンで長いシーズン戦ったあとに、合宿に入ってという感じで自分にとっては、ずっとラグビーをしているような1年を過ごして、少し疲れた部分もありました。
それよりもこのままで終わりたくないという強い気持ちがありました。」
再び迎えた大分、宮崎合宿。ジェイミーHCは中尾に対して次のように期待を寄せている。
「合宿でも良く頑張っていたので出場するにふさわしい。戦術、テクニック、彼の冷静さでしっかりリードしてほしい。さらに勇気あるタックルができる。12版として体の大きな相手でも体を張れる強さがある」
キャプテンの坂手淳史も「隼太もチーム全員から信頼を得ているので自信を持ってのびのびプレーしてほしい」と話した。
「(タックルは)仲間のためとか、そういうところを見せられる部分だと思ってそこは一番に」という思いでラグビーをしているという。
代表に来てインターナショナルレベルを想定し、「スキルや予測も大事で、真正面から向かっていくだけでなく、スキルに伴ってタックルをやっていきたい」。