佐藤健次(早稲田大)「トップの代表にチャレンジしたい気持ち強い」 | ラグビージャパン365

佐藤健次(早稲田大)「トップの代表にチャレンジしたい気持ち強い」

2024/05/03

文●編集部


JAPANXVにオーバーエイジ枠として参加、パシフィックチャレンジの優勝に貢献した佐藤健次(早稲田大)は25日、エディー・ジョーンズ日本代表HCによる若手育成プログラム「ジャパンタレントスコッド」に参加。同世代としてはトップ選手と評されている現状、大学ではキャプテンを務める佐藤が今目指すことはとは。

(エディーさんからは)「フィールドプレーがいいレベルまで来たら、良いHOになるためになにをすべきか考えた方がいい」と言われた。

エディー・ジョーンズHC

エディー・ジョーンズHC



――サモア遠征を振り返って


2試合、セットプレーが安定していない中でリザーブから出て、僕的には自信になった。相手もそうですし、暑くて、慣れない環境でラグビーできたことはプラスに捉えている。18日間ですごく成長できた。


――ジョーンズHCと1on1のミーティングをやりました


フィールドプレーがいいレベルまで来たら、良いHOになるためになにをすべきか考えた方がいいと言われた。HOに転向して3年目で、少しずつ良くなっていると思うが、日本代表になるんだったら、ちょっとずつではなく大きく変わらないと感じた。まずはラインアウトのところ、一つ一つの練習にも意図を持って、どういうプレッシャー、想定など考えていきたい。


――福岡での日本代表のトレーニングスコッドにも参加しました


最初、準備のところを見習わないといけないなと思います。大学生なら練習の10分くらい前に出てやるが、1時間くらい前に来てストレッチとかする。1回の練習に対する向き合い方が違うと感じた。

2月に行われた福岡合宿。親友のワーナー・ディアンズとも

2月に行われた福岡合宿。親友のワーナー・ディアンズとも



それを経て、準備のところを意識してやっている。サモア遠征も含めて、2月の時は、半身ズレた状態で、当たって抜けると思ったとき、大学生だったらラインブレイクできるが、リーグワンの選手だと片手一本でもたれていたりする。どこかしら掴まれていてクリーンブレイクできない。サモア遠征でも抜けると思ったが、左手一本当てられて時間を作られた。

――エディーさんに慣れてきた?


慣れてはいないですが、サモアでだいぶセッションをやった。(エディーさんは)怖いんだろうな、まだ隠しているのかなと思った。最初は怖いと聞いていて、まだ理不尽な怖さが見えていないのですが、少しずつどういう方かわかってきました。本当に1%でも力を抜くことをさせないし、そこを見ていた。アタックを100%ではなく80%でやっているとアゲインと言われて、3セットくらいやらせていた。細かいところまで全部詰めている人かなと思います。(エディーさんのセッションは)ちょっと気合が入ります。

春はいけるところまで目指して頑張っていきたい。



――早稲田大に持ち帰りたいことは


今シーズンは細かいことやらないといけないとチームで話している。エディーさんだけでなく、(合宿や遠征で)多くの選手と関わって 早稲田の少しぬるいところやこだわっていないところもあるので、(そこを指摘して)チームとしても個人としても成長したい。


――青木選手と久しぶりに一緒のチームでプレーした


中学から一緒だったので、大学のオールスターはあったが、同じチームで同じジャージーを着て、秋濱もいたので安心感があった。キャプテンでもないし、早稲田でやるより気楽にできて楽しくできた。オーバーエイジも入って加速する試合が多かったと思うのですが、全員が楽しんでできて、いい学びだったし、いい時間だった。タフな環境だったが、どんなに遠くてもみんな寄ってきてくれたし楽しくできた。




――超速ラグビーがどういうものかわかってきた?


一つ一つの動きもそう、ジャッジのところもそう、今日のボールセキュリティーでも少しでもボールの上ではなかったら少し止めたりとブレイクダウンだったり、どこか一つでも手を抜いたらできないと感じる。求められることだけでなく、どういうことか考えてやりたい。


――世代のトップ選手にいます


僕的にはあまりそんなイメージでいない。その世代で選ばれたから嬉しいとは思っていなくて、オーバーエイジが終わってフル代表にチャレンジしていく形になる。大学でキャプテンをやっているので、兼ね合いもあるが、まずはトップの代表を目指せるように頑張りたい。


桐蔭学園トリオ・左から秋濱悠太、佐藤健次、青木恵斗

桐蔭学園トリオ・左から秋濱悠太、佐藤健次、青木恵斗



――5月以降、日本代表に呼ばれたらどうする?


まだわからないですが、日本代表にはチャレンジしていきたい。大田尾監督とコミュニケーションをとりながらですが、オーバーエイジに言ったときに大久保(直弥HC)さんに『目の前にチャンスがあるなら掴みにいかないともったいない』と言われて、チャレンジしたいなという気持ちが強くなった。冬はまだ僕一回も優勝していないのでさすがに戻ってやりたいが、春はいけるところまで目指して頑張っていきたい。


――副将の宮尾が大学では代わりを勤めています


僕がいなかった時にファーストクラブミーティングがあって、いなかったのででまーくん(宮尾)がやったので、早く戻ってこいと言われていますが、ごめんなさいといいながらやりたいです(笑)


宮尾昌典

宮尾昌典



――オフの過ごし方


体重を絞りました。S&Cの太田さんからも 身体の1%のところまで体脂肪のところとかこだわっていかないといけないところまで来ていると言われていた。いつもだらしない食事をしていたが、一つ一つの食事を考えてやっていきたい。3年生のころまであまり気にしていなくてラーメンを食べたりお酒も飲んでいたりした。



罰ゲームもあったので、ラーメンは1年間禁止しようかなと思います。キャプテンになってから、お酒もあまり飲まないようにしています。ラグビーに真剣に取り組んでいるかな。食生活以外にも昨季まで練習終わって、ゲームして、友だちと話してとかしていたので、身体のケアしたり、交替浴したり早く寝たりしている。結果的に、自分の将来的な目標に直結していると思うので、少しずつやっていきたい。

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