東福岡との接戦に勝利して決勝進出を決めた桐蔭学園。決勝の相手は大阪桐蔭。昨年、花園の地で準決勝で対戦し敗れた相手だ。60次を超えるフェイズで相手ゴール前に迫るも、あと一歩及ばなかった。昨年のチームがつくった「礎」を「磨」というテーマで積み重ねてきた1年。すべての集大成をかけて決勝に臨む。
「『花園単独優勝』というのはお互いにチャレンジャー。お互いいいラグビーをして、チャレンジして、結果的に先輩たちの思いが果たせればいい」SH小西泰聖
――トランジションが起こってから、ハーフ団は良い判断をしていましたね
そうですね。良い判断できたというのもありますが、ボールを貰う方がスペースを見つけてここでほしいと言ってくれたので僕らとしてはすごく投げやすかったです。
――決勝の相手は、大阪桐蔭ということで昨年のことを連想してしまうのですが
先輩たちはリベンジしてほしいという気持ちはあると思いますが、そこを意識するのではなく「花園単独優勝」というのはお互いチャレンジャーだと思うので、どちらかが受けてにまわるということではなくて、お互いいいラグビーをして、チャレンジして、結果的に先輩たちの思いが果たせればいいんじゃないかと思います。
――藤原監督が「もう少しボールをもって自分で行ってもいいんじゃないか」といわれていましたが。
自分のスキル不足です。スペースが見えた時もなくはないですが。
――ヒガシに花園初勝利というのはチームで話をしていた?
スタッフからは花園の歴史の中で、ヒガシに勝ったことがない。1分けはあるということを聞いていたので、「ウチらで歴史作ろうぜ」という話はチーム内でしていました。
勝ったときは達成できたという思いとホッとした思いと次の試合始まっているなという思いが半分ありました。
――キャプテンとして一番の勝因は?
劣勢になっても、自分たちの強みというところを徹底して、泥臭くプレーできたことが一番の勝因かなと思います。ハンドリングスキルはチームが始まったときにまず、「キャッチ」から練習をはじめ、一年間やってきたので自信はありましたし、それが僕たちが目指す「継続するラグビー」になると花園に入る前から思っていました。
花園に入ってから、厳しい試合が続く中でも、その部分が出せるということがわかってきたのでそういうところかなと思います。
――決勝戦、キーになるのは?
大阪のチームということで、アウェイを感じるところがあると思います。それはコントロール出来ない部分なので自分たちが決勝戦にむけて集中することがまずはゲームの前のキーになると思います。