注目の神奈川対決は、桐蔭学園が快勝!東海大相模は司令塔欠場で苦しい展開に | ラグビージャパン365

注目の神奈川対決は、桐蔭学園が快勝!東海大相模は司令塔欠場で苦しい展開に

2025/03/28

文●編集部


準々決勝第2試合は、神奈川県同士の対決となった。関東新人大会の決勝でも戦ったが、東海大相模はチームに司令塔SO市村旅人が2回戦の高鍋戦で負傷し欠場。急遽、中尾思が10番に入った。新人大会では36‐29で桐蔭学園が勝利を収めていた。

桐蔭学園 43‐17 東海大相模

体格が大きな東海大相模FW陣が序盤優勢にたつと前半2分、相模LO笹部隆毅がトライを決めて先制。桐蔭は7分、カウンターラックでボールを奪うとボールを継続してHO堂園尚悟キャプテンがゴール中央にトライ。CTB坪井悠のゴールも決まって7‐5と逆転。

笹部隆毅のトライ

笹部隆毅のトライ


前半10分、堂園尚悟の同点トライ

前半10分、堂園尚悟の同点トライ


坪井悠のゴールも決まり7‐5

坪井悠のゴールも決まり7‐5


13分、花園でも素晴らしいランを見せていたWTB西本友哉が相手ディフェンダーを弾き飛ばしながらトライを決めて14‐5。さらに17分にもマイボールスクラムから西本がブレイクしFL長尾峻がトライを決め19‐5とリードを広げた。

西本友哉の豪快なラン

西本友哉の豪快なラン


CTB古賀のブレイク

CTB古賀のブレイク

追いかける相模は、27分、敵陣深くのラインアウトからモールを押し込みペナルティを獲得。さらにゴール前に迫り、ラインアウトからWTB福岡遼がトライを決め19‐10として前半を終えた。

WTB福岡遼のトライ

WTB福岡遼のトライ

後半の入り、相模は敵陣での好機を迎えるが活かすことができない。すると、11分桐蔭が50/22で敵陣に入るとラインアウトからボールを継続してPR田辺隼翔がトライ。チャンスを確実にものにして26‐10とリードを広げた。

PR田辺隼翔のトライ

PR田辺隼翔のトライ

そこから桐蔭が畳み掛けるようにFL長尾、NO8足立の連続トライで勝負を決めた。桐蔭は後半26分に6人を一気に投入しリザーブ陣にプレータイムを与える。それに対して相模は26分、ラインアウトモールからHO中村悠稜が意地のトライを返すもそこまで。43‐17で桐蔭学園が快勝し、9大会連続のベスト4入りを果たした。

FL長尾が2本めのトライ

FL長尾が2本めのトライ


NO8足立のトライ

NO8足立のトライ

HO中村悠稜のトライを返すもそこまで

HO中村悠稜のトライを返すもそこまで


桐蔭学園 藤原秀之監督

新チームになって2ヶ月くらいですが、こうやっていけばアタックはいいんじゃなかなというところが見えてきたかなと思います。昨日(選手たちで)ミーティングして、まだレベルは低いですが、共有しはじめた感じですね。まだ練れている感じではないですが。

前半3本取れたのは大きかったですね。トライの質が良かったです。再現性のあるトライだったんで。後半も多分、継続すれば取れるというのは彼らの中でもわかったし。向こうのSOの子が欠場していたんで、そこは残念だったなと思います。あとはクロージングのところをうまくやることですね。

県内のチームとやる時はきっちり勝っておかないといけないんで(相模)と対戦できたことは大きかったですね。課題が今は明確です。後半FWでもモールを多少経験することができましたし。

(次の試合は御所実業)御所実業さんとも試合しておいた方がいいですね。いきなり本番でやると結構しんどいので。ああいう隙のないディフェンスをやってくるし、それに対してどうやれるかというのは見てみたいです。近畿のFWは強かったですし、常翔学園さんは重かったですね。


今日の試合ではだいぶ成功の跡も見えてきましたし、まだレベルは低いですけど、自分たちの代でどうにかしていこうということは話の中で出てきましたし、良くなってきている部分はあるかなと思います。

桐蔭学園 HO堂園尚悟キャプテン

60分間、意志を持ってしゃべり続けることができて勝利に導くことができたのかなと思います。(6トライ挙げましたが)アタックでもまだまだハンドリングエラーなどがあって、もっと修正しないといけないところがある。今、ここで完成度高くではなく、ここから先にもつなげるためにも、(ボールを)つなぐという再現性のあるプレーをどんどんしていく。ミスしてトライにつながることがなくても、再現性あるプレーをしていくことで成長できると思っています。

去年から出ていたメンバーがいるので、そこの強みであるボールキャリーを活かしつつ、それだけでは勝てないので、全員がプレーに参加する、つなぐことが大事になってくる。

堂園尚悟キャプテン

堂園尚悟キャプテン


――昨日のミーティングでは何を話したの?


自分たち、今年の代、どうやってラグビーをしていくのか考えたときに、空いたスペースにボールを運ぶことをしようということで、そのためには一人ひとりがスペースを呼ばないといけないし、しゃべらないといけない。一昨日の試合はしゃべることはできていたが、一方的にしゃべることになっていて、自分たちがやったのは意志を持ってしゃべって9番、10番に伝えるように意識しました。


――準決勝は雨予報の中、御所実業と対戦します


雨でも自分たちのやりたいラグビーは変わらないと思う。ですがボールの使い方、キックの使い方など攻め方は変わると思うので、今日の夜、どういうラグビーをしたいのか話し合っていきたい。

東海大相模 三木雄介監督

(選抜に向けて)特に何か変えたということはなく、バタバタしてあんまり準備の時間がなかったので精度のところだけやってきました。SOの市村がいなかったりだとかいろんなところで選手層の薄さが露呈した感じですね。エリアマネジメントとか時間の使い方とかやっぱりそういうところでBKが足を引っ張ってしまって、FWを劣勢にさせてしまったところが非常にFWに対して申し訳ないですね。


(ベスト8進出という結果)去年の先輩たちが残してくれた遺産がやっぱり使われているというのは大きな財産だと思いますし、これをもう位置段階あげないと駄目なんだなということを今日は感じたんじゃないですかね。

(市村選手の怪我の具合は)3ヶ月くらいは駄目じゃないですかね。関東大会にぐらいにギリギリ戻れるんじゃないかなという見立てですけど。

BKの立て直しですね。頭の勉強からですね。基本的なことが欠落していました。

東海大相模 SO中尾思キャプテン

中尾思キャプテン

中尾思キャプテン


FWはセットプレー、モール、フェイズアタックでも前に出続けることができたんですけど、BKのエリアマネジメントのところとか、アドヴァンテージの使い方など、自分のゲームメーカーとしての役割も良くなかったです。

(試合前は)くじ引く前から桐蔭さんとやりたいと全員が思っていて、くじ引いたら桐蔭さんとやれるということだったんで、(新人大会の)借りを返そうということで絶対勝つという気持ちで臨みました、

(桐蔭は)ブレイクダウン周りでグレーなところを攻めてくるんで、そこを相模もブレイクダウン勝負で、そこは良かったんですけおd、最初にスコア取ってからのダイレクトタッチとか、それが試合の流れを持っていかれたなと思っています。FWが踏ん張ってくれている分、BKで取り返していかないといけなかった。

(花園にむけて)まずはBKのエリアマネジメント、縦に強いアタック力をつけて、BKでも勝負できるようなチームにしていきたい。日本一になるためにはフィジカルであったり、基礎スキル、まだ全然足りない。この悔しさをチームに伝えて、絶対日本一になるぞと強く言い続けて、チームの全員から共感が得られるように厳しくこれからもチームに声がけしていきたい。

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