20日、ラグビーワールドカップ2023フランス大会の準決勝第1試合がサンドニで行われ、ニュージーランド代表オールブラックスが44-6でアルゼンチン代表ロスプーマスを破り、2大会ぶり5回目の決勝進出。最多となる4度目の優勝に王手をかけた。
アルゼンチンは3度目の準決勝挑戦だったが敗退。3位決定戦に回る。
試合はアルゼンチンのキックオフで始まった。
最初のキックリターンから攻め込んだアルゼンチンは14フェイズまで攻撃を継続。いったんキックでボールを渡すが、次のラインアウトからPKを獲得し、5分にWTB14ボフェリが正面右22mのPGを成功。3点を先制する。
NZの反撃は11分。再び自陣ゴール前に攻め込まれながらPKを獲得すると、タッチキックで陣地を進めながら3連続PKを獲得し、左ゴール前5mのラインアウトモールからSHアーロン・スミス、FLサム・ケイン主将が連続でサイドを突いてから右ワイドに展開。余ったWTB14ウィル・ジョーダンが右中間に持ち込み、トライ王争いでトップに立っていたフランス代表プノーに並ぶ今大会6号トライで逆転。SOモウンガがコンバージョンを決め7-3と逆転する。
NZは続く17分、再び自陣22m線まで攻め込まれながら12フェイズを守り切ってボールを奪うとCTB13リーコ・イオアネのビッグゲインをSOモウンガがサポートして一気に敵陣22m線まで前進。さらにWTBテレアの突破からダイナミックなオフロードパスをつなぎ、最後はCTB12ジョーディー・バレットが右隅にトライ。モウンガのコンバージョンは外れるが、NZが12-3までリードを広げる。
一方のアルゼンチンは武器であるフィジカルコンタクトで打開を図るが、狙い澄ましたオールブラックスのタックルを受け、フェイズを重ねても有効なゲインを獲得できず、手詰まりになってしまう展開が続いたが、30分、NZのFLケインのノックオンによるハーフウェー付近でこの試合で初めてのスクラムを得ると、そこから攻勢に。33分、左22m線のラインアウトから12フェイズにわたって攻撃を継続し、最後はNZがノットロールウェーの反則。WTBボフェリがPGを決め6-12と追い上げた。