21日、ラグビーワールドカップ2023フランス大会の準決勝第2試合がサンドニで行われ、南アフリカ代表スプリングボクスが16-15でイングランド代表を破り、2大会連続4回目の決勝進出を決めた。決勝は、互いにW杯最多優勝を数えるNZ代表オールブラックスとの対決。
イングランドは3位決定戦でアルゼンチンと対戦する。
2023/10/22
文●編集部
試合は雨の中、イングランドのキックオフで始まった。
雨というコンディションもあり、序盤からボールが滑りやすい中、互いにパスよりもキックを多用する展開。イングランドはHIAで欠場したマーカス・スミスに代わり先発した身長196cmのFBステュワード、同185cmのWTBエリオット・デイリー、186cmのジョニー・メイという高さのあるバックスリーで小柄な南アフリカのバックスリーにハイボールでプレッシャーをかける作戦で主導権を確保。3分にそのハイボールを起点にPKを得てSOオーウェン・ファレルが正面左約30mのPGを決めて3点を先制。ファレルは10分にもPGを加えイングランドが6-0とリードする。
南アも21分、SOリボックがPGを返すが、イングランドは24分にもファレルがPGを成功して9-3と先行。南アフリカは31分、雨中戦の苦しい展開に業を煮やし、早くもSOをランニング型のリボックからベテランのポラードにチェンジ。35分にはそのポラードがPGを決めて南アが6-9と追いあげるが、イングランドは38分、再びハイボールからPKを獲得。ファレルが右中間43mのPGを決め12-6、再び6点差に広げて前半を終えた。