サンウルブズはハリケーンズに勝たなきゃいけない試合だった。ウルフパックは相手が弱すぎ | ラグビージャパン365

サンウルブズはハリケーンズに勝たなきゃいけない試合だった。ウルフパックは相手が弱すぎ

2019/04/23

解説●後藤翔太 構成●大友信彦


こんにちは、翔太です。
金曜日は秩父宮でサンウルブズ対ハリケーンズのナイトゲームを生観戦、土曜日はウルフパックのハリケーンズB戦をJスポーツのオンデマンドで観戦しました。

スーパーラグビーの生観戦はけっこう久しぶりでしたが、スタジアムの雰囲気が素晴らしかったですね。僕はバックスタンドで観戦したのですが、仕事帰りで、会社のグループとおぼしき人たちがいて、その中に「オレもラグビーやってたんだけど…」という人がいて、周りの仲間に「すごいねー」と言われてたり。

ラグビーの試合がこんなふうにかっこよくパッケージされていると、ラグビーをやってた人たちもちょっとかっこいいな、という感じになって、鼻高々というか(笑)。いろんな人にラグビーに興味を持ってもらう、ラグビーをやってた人がまたスタジアムにやってくる、新しい人を連れてくる…そんな循環もできていたことを改めて実感しました。

サンウルブズがスーパーラグビーから除外されることになった詳しい経緯は僕には分かりませんが、これだけ定着してきた大会・チームがなくなってしまうのは、日本ラグビーにとって本当に痛手だなと思いましたね。僕としては、このたくさんのファンからサンウルブズへのサポートも見えない力になって、きっとサンウルブズが勝ってくれる、期待できるぞ、と思いました。

…そんなハリケーンズには勝利しなければならなかった。

そう思ったのは、そういうエモーショナルな要素だけではありません。
僕は試合の2日前に、ハリケーンズの練習を見に行ったのですが、そのときの様子が、何というか、緩かったのです。

そりゃあ、移動の疲れもあるでしょうし、練習内容も「あげる」日ではなかったのでしょう。激しさが足りないとしてもそれは全然悪いことではない。ただ、ボールを簡単に落としてしまう、それをあまり気にしていないような、緩んだ場面が多かった。落とさないように、両手でターゲットを作るとか、そんな様子も窺えなかった。グラウンド全体がルーズな印象を受けたのです。スーパーラグビーのチームですから、主力が何人欠けていたとしても選手の能力レベルは高い。試合になれば全然違う集中力を見せることでしょう。とはいえ、チームとして「これ」という芯を感じられなかった。


いろいろな事情はあると思います。ワールドカップを控えて、バレット兄弟やFLサヴェア、HOコールズらオールブラックスの主力メンバーはプロテクトされていたようです。チームとして今季のスーパーラグビーに、そしてこの1試合に、どれだけの重みを持って臨んできたのか。対して、サンウルブズにとっては「除外決定後初のホーム試合」であり「今季のホーム初勝利」がかかっていた。まして、1万6805人という大観衆が詰めかけていた。サンウルブズにとっては特別な試合だったのです。正直「これは、サンウルブズには勝つチャンスが十分あるな」と思いました。


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