日本が参戦する初めてのスーパーラグビーが開幕しました。新しい時代が始まったんだなと思います。
ワールドカップでの戦いが「日本=弱い」というメンタルバリアを崩した
サンウルブズの初戦はライオンズを相手に13対26という結果でした。
去年の今頃だったら、南アフリカのチームを相手にしたら、間違いなく40点や50点取られるだろうな、と誰もが思っていたでしょう。ファンも勝てると思っていないし、レフェリーも「どうせ弱いだろ」と思って吹く。選手たちがいくら「勝つ」という強い気持ちで臨んでも、周りの空気を変えることは難しい。
だけど、この日のサンウルブズの戦いに、「日本=弱い」という思い込みが入る余地はなかった。結果は勝てなかったけれど、普通に対等に戦っていたし、それが当たり前の時代になった。心理学用語で「メンタルバリア」という言葉があります。「できないと思うからできない」ということです。去年のワールドカップでの戦いが「日本=弱い」というメンタルバリアを崩してくれたことを改めて感じました。昨年のワールドカップの日本代表の功績に、改めて感謝しなければと思いました。
サンウルブズのアタックに漂っていた不安定感
さて、サンウルブズの戦いです。
僕が注目していたのは、多くのファンの方も同じでしょうが、「コンタクトシーンでどこまでやれるか」です。相手のライオンズは南アフリカのチーム。体の大きさ強さ、フィジカルの激しさは折り紙付きです。しかし、試合を見た感想は「サンウルブズもかなりいけるや」というものでした。コンタクトシーン自体は、充分に互角以上に戦えていた……そんな思いで、けっこう感激モードで見ていました(笑)。
でも、試合が進むにつれて、ちょっと違う思いがわき上がってきました。