14日、慶應義塾大学は、関東大学対抗戦・開幕節で青山学院大学と対戦。慶應は春季大会で24‐29と青学に敗れているが、この試合では後半相手のペナルティからPGでスコアを積み重ね。突き放すと32‐18で勝利し春のリベンジを果たした。
この開幕戦で出場した1年生は3人、昨年の花園を制した、桐蔭学園出身のLO西野誠一郎、FL申驥世、浦和高校出身のLO山﨑太雅の3人が先発。SO小林祐貴がリザーブから出場した。試合後に4人に話を聞いた。
FL申驥世(桐蔭学園出身)

申驥世
春に負けてから、夏合宿中も初戦の青学戦に向けてチームが集中していた。課題もたくさんあったが、勝てて終われたのは良かった。
(初の対抗戦、自分のパフォーマンスは)同期3人でデビューできてよかった。対抗戦の1試合というよりも青学戦ということで、自分のやることを80分間、全うすることだけを考えていた。

(チームの出来は)チームとしては70点くらい。やろうとしていたことを、できた、できないではなく、やり続けたこと。FWにこだわり続けて、最後、流れが来た。ブレイクダウン、ダブルタックルはずっとこだわってきたところで、すごく良かった。やっぱり自分も含めて規律やセットプレーで甘さが出て、流れをつかみきれなかった。
LO山﨑太雅(浦和高校出身)

山崎大雅
(初の対抗戦デビューでしたが)試合前は緊張したが、試合に出たら自分にできることが限られているので100%やり切ろうと思って、80分やり切った。
(今日の出来はどうでしたか?)僕が何回かミスをしてしまったが、チームの雰囲気が良くて、次に取り返すぞという雰囲気があって、とても楽しかったです!
(ラグビーは高校から始めた?)中学まではバスケットボール部でした。バスケは(埼玉の)高校は強豪校が固まっているので、浦高の(バスケ部)にいっても勝てないなと思った。また浦高はラグビー部が強いのでやろうと思った。高校1年ときは(花園予選の)ベスト4が最高でした。
(慶應大を志望した理由は?) 山際毅雅さん(浦和高校の先輩で、昨シーズンの慶應大の主務)が誘ってくれました。一般受験で、商学部です。ラグビーはまだ4年目です。

OB・元サンゴリアスの辻雄康コーチ
(元日本代表&サントリーのOBの辻雄康コーチの指導はどうですか?)すごく厳しくしてもらっていますが、本当に成長できているなと感じているので、またここからどんどん良いプレイヤーになっていきたい。
LO西野誠一郎(桐蔭学園出身)

西野誠一郎
(対抗戦の)最初の試合ということで緊張していたが、自分のやることをやるだけだった。隣の山﨑も緊張していたので、自分が緊張していても明るくプレーしようと思っていました。
(高校、U20日本代表はLOでしたが、大学もLOでプレーするの?)最初はFLでしたが、ケガ人が出たので(大学でも)再びLOにコンバートしました。ラインアウト成功率は普段よりよかった。いらないペナルティを1本してしまったが、最後まで走れたし、アグレッシブにプレーできた。今後もケガをしないで、対抗戦、そして大学選手権まで4番でプレーができるように精進していきたい。

西野(左)、申(右)
(FL申も含めて桐蔭学園の同期の1年生も活躍していますが)すごく刺激になっているし、自分も頑張らないといけないと思っています!
SO小林祐貴(慶應義塾高出身)

小林祐貴(右)
(右足のケガが治って復帰したのは)8月の上旬からでした。合流してからの日にちはまだ少ないです。
(大学初の黒黄でしたが)前日はめっちゃ緊張してミスしまくったが、今日は緊張していなくて、やることは後半から風上でエリアを取ると決まっていたので、試合中は気持ちよくできました! キックのところで強みは発揮できたが、相手陣入ってかのアタックでトライ取りきるところはもうちょっとBK同士でコミュニケーション取らないとやっていかないといけない。
(高校代表はインサイドCTBでしたが基本はSO?)はい。安定感とかまだ先輩に及ばないので、ベーシックスキル、判断などを高めないといけないと思っています。
(同期の1年生が活躍する中、春はケガをしていて少し焦りはあった?)ちょっと出遅れて、悔しい思いをしたが、今シーズン、できるだけ多く試合に出て活躍したい。