「個々の強みを活かすことがこのチームの強みになる」女子セブンズ日本代表・小出深冬 | ラグビージャパン365

「個々の強みを活かすことがこのチームの強みになる」女子セブンズ日本代表・小出深冬

2021/07/09

文●編集部


東京2020・女子セブンズ日本代表最終メンバーの小出深冬は、12人の最終メンバーで唯一、リオ五輪を経験している選手。5年前と今ではチームにおける立場、役割も変わってきた。決して、自分の考えを主張するだけでなく、若い選手の意見も取り入れながら、個々の強みを引き出すことをチームの強みとしてメダル獲得のためにすべてをかける。

――本番まであと少しです。現在のコンディションは


怪我もなく練習に参加できています。練習の疲れはありますが、いい準備ができています。


――前回のリオから現在、成長できているなと実感できること


前回は、チームの中では最年少でした。どうしても自分のことを考えることが多かった。今は若い選手も増えて、よりチームのことも考えて、それをより行動に出せるようになった。練習中、練習後、あのプレーは他にいい選択があったか?とか、もっとボールが早くほしいのかなと思われる選手には聞いてみたり、試合の中の状況選択でも話をしています。


――メダルを獲得するために大事になって来ること


自分たちのラグビーを初めからやりきること。相手の勢いに飲まれたまま終わってしまったのが前回。相手に合わせずにやりきることが大事だと思っています。


――最終メンバーにはリオの経験者が1人になってしまったこと


これまでの期間は、ずっと一緒に戦ってきたり、(中村)千春さんや(大黒田)裕芽さんに頼ってしまってはいけないと思いながら(実際は)頼っていたことを気づきました。12人に選ばれた責任。この12人全員で戦っていかなければならないと思っています。

経験が全てではないと思いますが、オリンピックまでの期間、準備など今まで以上に厳しい大会になると思いますのでそこは(他のメンバーにも)伝えていきたい。


――後輩の選手たちとの接し方について先程話されていましたがそれは、自分の意見を伝えるというより、相手の答えを引き出そうとしている?


答えてもらおうというより、答えを自分が求めているのではなく、相手とお互いの意見が合う部分を探しながらコミュニケーションしています。自分の意見も伝えつつ、(相手にも)合わせています。




――ハレさんがHCになって、求められるラグビーが変わったと思います。それに適応することについて


求められるスキルが、これまでよりも多くなっていると思います。一人一人がもっと考えなければいけない状況になっています。頭を使う分、難しいと感じる部分もありますが、難しさも楽しさの一つかなと思っています。


――各選手がマルチポジションをやっていると聞きました。今のポジションは?


今はCTBとSOをプレーしています。どっちのポジションでも、アタックでもディフェンスでもラインのコントロールをすることと、アタックの面で突破していくことが求められています。


――12人のメンバーの強み


今のチームの強みとしては、一人ひとりがまず、求められた役割をしっかり果たそうとしている部分。そこはポジティブにとらえてもいいかなと思っています。精度はまだ高められていないので100点とは言えませんが、個々の強みを活かしてラグビーをすることがチームの強みにもなると思っています。


――同じプールのアメリカとは以前も戦ったことがあります。どんな印象がありますか。


アメリカの選手は、すごく身長が高くて、キックオフを強みにしていると思います。ドバイで戦ったときもキックオフボールを確保できず、失点を続けてしまったのでそこがポイントになってくると思います。


――プール戦で対戦するチーム(オーストラリア、アメリカ、中国)に対してどう勝ちきっていくか。


オーストラリアは一人ひとりの能力が高くて、どの選手も個人技でトライをとれるし、グラウンドを広く使ってくるので、自由にラグビーをさせない。アメリカはセットプレーで負けないこと、自分たちでボールを持ち続けること。中国は一人ひとりの選手の足の速さだったり、グラウンドも広くつかってくるので、相手に合わせないことが大切だと思います。

「怪我を乗り越え大舞台へ」女子セブンズ日本代表・山中美緒、小出深冬「メダル獲得への熱い思い」

記事検索

バックナンバー

メールアドレス
パスワード
ページのトップへ