サクラセブンズ、コアチーム昇格!鈴木貴士HC・平野優芽キャプテン・中村知春コーチ兼選手コメント | ラグビージャパン365

サクラセブンズ、コアチーム昇格!鈴木貴士HC・平野優芽キャプテン・中村知春コーチ兼選手コメント

2022/08/18

文●編集部


8月17日(水)、「ワールドラグビー・セブンズチャレンジャーシリーズ2022チリ大会」で
優勝し、来季のワールドシリーズ(WS)で、4シーズンぶりのコアチーム復帰を決めた「サクラセブンズ」こと女子セブンズ日本代表が帰国、オンライン会見を行った。登壇者は鈴木貴士HC(ヘッドコーチ)、平野優芽主将、中村知春選手の3人。

――大会を振り返って


鈴木貴士HC とりあえずホッとしています。まずは目の前の一戦を大事にしていこうと選手に話していた。本当に、たくさんのプレッシャーの中、選手たちが3日間、ハードワークして優勝できたと思います。試合を重ねるごとに、チームとしてよくなって、どのチームよりまとまっていたし、どのチームより勝ちたい気持ちが出ていたと思います。来季、新しいチャレンジができることを嬉しく思います。ここからが本当のスタートとなりますので、次のステージに向けて頑張っていきたい。

平野優芽キャプテン 今回、優勝できてWSへの昇格の切符をやっと取り返すことができ、本当にホッとしている気持ちと、日本にも明るいニュースを届けることができて嬉しく思います。12月からWSがはじまりますが、その前に来月にW杯(ワールドカップ)という大きな大会が控えています。まだまだ世界との差があると思っています。ここからスタートだと思ってみんなで頑張っていきたい。

中村知春選手兼コーチ 優勝で終えることができ、すごくホッとしている気持ちです。若い選手の活躍が、若いリーダー陣が頼もしく成長して、大会通してすごく頼れる存在だなと思いました。また世界への扉が再び開いただけなので、ここからスタートラインだと思って頑張っていきたい。地球の裏側ですが、現地の日本人の方をはじめ、たくさんの人に応援されて心強い大会だった。

――今大会で得た手応えとW杯に向けて


鈴木HC アタックもディフェンスもこれまでずっとやってきたことが出た大会だったと思います。ディフェンスで前に出てプレッシャーかけてタックルして倒すことが、今大会試合を通してよくなってきた部分だと思います。W杯ではさらに一段階、二段階、フィジカル面もそうですが、さらにアタックもディフェンスも精度をもった戦いが必要なってくる。チームとして高めていければと思います。

平野優芽キャプテン 私もヘッドコーチといっしょになるが、今大会ディフェンスがすごく成長した部分だなと思います。前に出て粘り強く、相手のアタック止めるディフェンスがすごく強みになったと思っています。来月のW杯に向けては引き続きディフェンスをもっともっと精度の高いディフェンスにこだわって、アタックではアジリティーやハンドオフで相手の裏に出てオフロードでボールをつなぐプレーをどんどん増やしていきたい。

中村知春選手兼コーチ 手応えはディフェンスが一番ですが、アタックの部分は個々の役割分担がすごく輝いたと思います。大外勝負する選手、内から切り開いてくれる選手、ゲームメイクしてくれる選手、役割分担がうまくかみ合った。それを手応えとして感じている。W杯に向けて私はFWであり 選手兼コーチとしては、セットプレーと攻撃力をもう少し上げていきたい。

ディフェンスの部分は試合を重ねるごとに良くなっていったかなと思います。序盤はコネクトが切れたり、あやしい部分があったりしたが、平野中心にマイクロトークをしっかりしていこうと話をしていったのが上手く最後、はまったかなと思います。私たちのディフェンスも良かったがポーランドがフィジカル勝負をしかけてくれたので、フィジカルでも逆に、小さくても負けないという自信になったと思います。

平野優芽

平野優芽


――主将として東京五輪の経験を活かせた部分は?


平野主将 東京五輪の結果、思い出は、今回はいっしょに考えてなくて、別物で、目の前の大会のことだけやっていた。やっぱり2024年パリ五輪でメダルを獲得するという目標の上で、ワールドシリーズ(WS)の戦いを経験できるかどうかは本当に大事なことだと、私も東京五輪を経て感じていました。なので、今回、WSへの昇格を決めるということは五輪の結果、日本の女子ラグビーの未来がかかった大事な大会だと思っていた。まずは本当にホッとしています。


――9月のW杯の初戦はフィジー代表です 


鈴木HC 具体的なプランはこれから選手たちに落とし込んでいければなと思います。一発勝負なので、最初の入りで、いいパフォーマンスができるかかかっている。この短い期間ですがしっかり準備したい 


――プール2戦目の調子がよくなかったが…… 


平野主将 選手たち同士でもコロンビア戦に一番プレッシャーを受けて、思っていた以上の実力があり素晴らしいチームだった。あの試合をきっかけに自分たちのディフェンスを思い出そうというところで、あの試合が終わってから、ファイヤーのディフェンスがものすごくよくなったので、この試合で気づきを得られた。そこから毎試合、毎試合、成長して優勝することができた。2戦目が終わって少し不安な部分があったが、ディフェンスの不安な部分を解消できて自信がついた。2試合目がキーポイントになった試合かなと思います。


――須田選手の活躍について


平野主将 彼女がああいう大舞台でチームのために体を張ってくれたり、チームに貢献してくれたりするのはみんなわかっていた。体を当てる部分でも先頭で引っ張って勢いづけてくれて、チームの勢いも変わってきたかなと思います。


鈴木HC (須田選手は)アタックもディフェンスも思い切ってプレーしてくれて、チームに勢いをもたらしてくれたと思います。これだけやってもらえたら嬉しいですね! (3試合目から先発で起用したのは)素直にパフォーマンスがすごく良かったので、彼女自身も前向きで、勢いがあったので先発でいこうという形になりました。(ゲームメイクのポジションにしたのは)思いっきりがいいところがいい選手だったのでそうした。


――このメンバー中心にW杯を戦う?


鈴木HC この大会を通して、すごく選手たちが成長してくれたのは間違いないことで、ただ3日間というハードな戦いだったので、選手のコンディションを見ながらW杯のメンバーを決めたいと思います。


――決勝のポーランドの戦いは想定内だった?


中村 正直、なかったですね。準決勝までの戦い方はスピード勝負、ジャッカル、キックオフの3つの部分を警戒していた。ポーランドはパニックになったというか、私たち的にはラッキーだったのかもしれないが、昇格大会っぽいなと思いました。ラックにかけてきた部分を見ていると、ジャパンにはフィジカルで勝てるぞという認識だったのだと思います。コンタクトフィットネスみたいでしたが、ラッキーでしたね。

――WSで上乗せしていきたい部分は?


中村 一つはフィジカルの部分、このくらいのレベルでは上位に持って行けるということはわかったがトップ4ではラック、タックルの部分で倒せないところが出てくる。トップ4のコンタクトレベルではないとワールドレベルで戦えないかなと思います。


――女子の7人、15人制代表でキャップ授与されることが発表になりました。


中村 キャップというのは、今までカウントしていただいたが、実際に手に、形に見えるものとして残るとは考えていなかった。女子にもいただけるんだなというありたがい気持ちと、10年やっているが見たことがないので楽しみです。

平野 今まで男子の選手がもらったのを見たことあるが、それをいただけるということで形に残るし、私自身も家族も喜んでくれるかなと思っています。


――前に出るディフェンスが上手くやれた要因は?


中村 今まで以上に、思いっきりがよくなった。須田、大谷の出足が特に良かった。足の速い選手が思いっきり飛び出したファイヤーで勢いに乗れたのか一つの要因かな。(チームとして)ずっと細かくトライアンドエラーで改良してきましたが、マイクロトークの部分が一番、今までと変わったところかなと思います。一生懸命になると声が出なくなったり聞こえなくなったりするところを、出ながらでも話そう、聞こうとしてコネクションを意識できる要素になった。「外オッケー」「上行くよ、下行くよ」などの声が出ていた。


――今後もW杯や五輪など良い成績を出すために必要なことは


中村 五輪、W杯は格上のチームと戦うことになる大会は、チャレンジャーで失うものがないが、今回のように絶対勝たないといけない大会は、当たり前のことを当たり前にする丁寧なプレーを心がけようと言っていました。

――若い選手が力を発揮できた要因は?


平野主将 私も若いときから世界の大会を経験し、昇格大会も経験させてもらった。思いっきりの良さというか、何も恐れず怖い物しらずでいけるのが若手の強みかなと思う。須田も大会前に楽しみと言っていたが、そういうメンタルはすごく試合のプレーに出ていたかなと思います。私もキャプテンとして、若い子たちが思いっきり強みを出せるような雰囲気作りを心がけていたので、強みを出せてくれていたのなら私も嬉しいです!


――大会後半につれて良くなった要因は?


鈴木HC 試合を通してよく選手たちが隣と話したり、細かいコミュニケーションが取れたりしていた。1試合1試合自信を持ってプレーできていたのが要因ではないでしょうか。常日頃から横とコミュニケーションを取ろうと言っていて、それがようやく試合を通して出てきた感じかなと思います。私が就任してから前に出るディフェンスをやってきたので、少しずつ成長していってくれているのではないかと思います。


――以前の昇格大会との違いは?


平野 3回目の昇格大会だったが、本当に負けちゃいけないというプレッシャーは、どの大会も変わらず重みがあると感じました。違いは特にあまり変わらず、本当に負けちゃいけない、どの大会よりプレッシャーがかかる大会なのは間違いない。1回目も2回目も3回目も変わらなかったです。 
 
中村 そんなに変わらないが、昇格大会は負けちゃいけない大会なので、ジャパンが勝つだろうとか勝てないと思われていたり、いろんな期待値は違うが、絶対に負けられない大会という重みという意味に関して、五輪、W杯は挑戦していいし一選手としてはご褒美的な大会ですが、昇格大会は未来が変わってくる大会で、若い選手に話をして、わかっていたつもりです。重みをわかった上で勝ちきったので頼もしいなと思います。

中村知春

中村知春


――違うエリアから来ているチームと対戦して、気づきはあったか?


中村 地域性に関しては正直言ってありました。コロンビア、メキシコといった南米のチームのコンタクトの激しさは想像以上だった。私たちにとっても新しい気づきになりました。これだけコンタクトが激しい戦いとなり、強いていえば違いかなと思います。


――WSという大会の素晴らしさは?


中村 ラグビー人生の中でもコアチームとして1年間まわったのは、一番濃かったしラグビー選手で良かったなと思えるシーズンだった。それを若い選手が味わえるのは嬉しいですし、7大会あるので、チームの底力が試されることはわかっているので、サクラセブンズの評価が落ちているので、評価を取り戻すチャンスになる。明るい兆しをもって来られたのを素直に嬉しく思います。


――サクラフィフティーンの活躍が刺激になった?


中村 (サクラフィフティーンには)いい刺激をいただいた。今まではサクラセブンズの方がたくさん試合をやらせていただいていたので、違った刺激をいただいていた。サクラフィフティーンの陰でがんばろうと思っていたが、(サクラセブンズも)コアチームに上がったので肩組んで頑張ろうと思います。(WS参戦にあたって)世界は甘くないとわかっているので、世界は甘くないぞ!とチームには厳しくいきたいと思います。


チャレンジャーシリーズ2022・最終結果

予選プール
1回戦 日本 44-5 メキシコ
2回戦 日本 21-12 コロンビア
3回戦 日本 26-5 カザフスタン


決勝トーナメント

準々決勝 日本 31-0 ベルギー
準決勝 日本 22-15 ケニア
決勝 日本 17-0 ポーランド

記事検索

バックナンバー

メールアドレス
パスワード
ページのトップへ