太陽生命ウィメンズセブンズシリーズ開幕!新加入選手情報(1) | ラグビージャパン365

太陽生命ウィメンズセブンズシリーズ開幕!新加入選手情報(1)

2021/04/22

文●大友信彦


トップリーグはプレーオフに突入。日本代表候補メンバーも発表。2年ぶりのファイナルそしてテストマッチシリーズへと男子のラグビーはいよいよ佳境へ向かっていくが、女子ラグビーも負けていない、昨年はコロナ禍で1大会も行われなかった太陽生命ウィメンズセブンズシリーズがついに戻ってくる。


開幕戦は5月1-2日の東京・秩父宮大会。その後は静岡・エコパ大会、埼玉・熊谷大会、そして三重・鈴鹿大会と続きます。エコパと熊谷は太陽生命シリーズ初開催、つまりワールドカップスタジアムでの初開催となる。

今年はどんな大会が続くんだろう?各チームはどんなラグビーを見せてくれるだろう?そもそも、各チームはどんなメンバーで大会に臨むんだろう?開幕が楽しみでいてもたってもいられない。

【第1回】ながと、フェニックス、日体大

RUGBYJAPAN365では、開幕に先立ち、太陽生命シリーズ参加各チームの新人選手加入状況をリサーチ。すでにHPやSNS等で発表しているチームもあるが、そうでないチームには取材も行い、高校時代の大会成績や代表歴などキャリア資料もあたって集めた情報を、シリーズでお届けする。


ながとブルーエンジェルス(2019年大会:優勝)

パラキ(旧姓・小野)ゆき

パラキ(旧姓・小野)ゆき

2年前に初めての総合優勝を飾ったながとブルーエンジェルス。昨年は大会が中止されたので2年ごしのディフェンディングチャンピオンとして大会を迎える。今春は、チームキャプテンのヘーゼル・トゥビックが15人制W杯に向けたNZ代表に参加しており、他にも移動の制限で合流できていない選手も多く、日本人選手を主体に戦うことになりそう。バイスキャプテンのパラキ(旧姓・小野)ゆきは、1月のサクラフィフティーン候補合宿で右アキレス腱を断裂したが「ワールドカップが延期されなくても間に合わせるつもりでした」と驚異的な回復力をみせている。大会は6月末まで続く。無理は禁物だが、もしかしたら…。

WTB磯貝美加紗

WTB磯貝美加紗

試合のなかった昨年加入したのは、追手門学院大OGのWTB磯貝美加紗(25)。今春は追手門学院大から木下由美、そして山口大学3年生の大内田優月が学生のままメンバーとして加わった。多忙な学業の合間を縫っての参加だが、福岡県の修猷館高では男子とともにプレーし、3年時は第1回全国U18セブンズで準優勝メンバーに名を連ねた逸材だ。妹・夏月は筑紫高から今春・日体大に入学。太陽生命シリーズで姉妹対決は実現するか?

大内田優月

大内田優月

 

東京山九フェニックス(2019年大会:総合4位)

石田茉央

石田茉央

超大型補強だ。日体大から加入したWTB大竹風美子(UDN)、HO/FL/NO8柏木那月(山九)、FL/WTB高崎真那(凸版印刷)のトリオは、いずれも日本代表あるいはTIDメンバーとして代表候補に名を連ねていた実力者。さらにアルカス熊谷からFB田坂藍、LO門脇桃子、PR/NO8黒川碧、SH野田夢乃、花園ホーリーホックからHO小鍛治歩と、こちらも日本代表クラスの実力者が揃って移籍加入。

芳山彩未

芳山彩未

高校を卒業、大学などへの進学を機に加わったヤングパワーも頼もしい。京都成章で昨秋の全国U18女子セブンズ優勝に貢献した岡元涼葉、その京都成章と決勝を戦った関東学院六浦から中島涼香と植木美咲、その両校と準決勝を戦った石見智翠館から石田茉央、中西絢乃、芳山彩未、国学院栃木から小坂海歩と、高校トップ4から主力選手を大量に迎えた。芳山は昨年10月のU18全国女子セブンズで大会最多の5トライをあげた一人。11月に熊谷で行われたチャレンジマッチにサクラフィフティーン候補で出場し、サクラセブンズ候補合宿にもSDSメンバーとして何度も参加している。

小坂海歩

小坂海歩

中島涼香は2019年春のルーパスルーブ杯に関東学院六浦が優勝を飾った際にMVPに選ばれた。小坂海歩は昨夏のオッペンカップ(菅平女子高校セブンズ交流大会)優勝キャプテンだ。また、妹チームとして太陽生命シリーズに2シーズンにわたってコアチームとして参戦し、降格後はジュニアチームとして活動している千葉ペガサスからも塩谷結がシニアチーム入り。総勢16人の新戦力を迎えた。日本女子ラグビー史上最大規模の大型補強といっていいかもしれない。


日本体育大学女子ラグビー部(2019年大会:総合7位)

中平あみ

中平あみ

日体大も12人という大人数の新戦力を迎えた。
石見智翠館から上原志乃、西村澪、国学院栃木から梅津悠月と中平あみ、東海大翔洋から根塚智華と杉田生璃、福岡レディースから大内田夏月(筑紫)、山本彩花(東海大福岡)、パールズから樋口真央(四日市農芸)、山田莉瑚(四日市メリエール)、追手門学院から林莉絵、名古屋レディースから村瀬加純(名南工)。いずれも高校のトップチーム、あるいはシニアとともに活動する強豪チームのユースメンバーとして揉まれてきた顔ぶれだ。

山田莉瑚

山田莉瑚

国栃から加入の中平は100mを12秒台で走る豪脚ランナー。高1で出場したU18女子セブンズでトライを量産して注目を集めた。同じ国栃からの梅津、福岡レディースの大内田は、高2の2019年に太陽生命シリーズにチャレンジチームで参戦経験を持つ。東海大翔洋から入学の根塚と杉田はともに1、2年時にU18花園15人制に連続出場。根塚は長兄・聖冴がホンダ、次兄・洸雅がクボタに在籍するトップリーガーで、ハードタックルが武器。2月と3月の女子15人制TIDユースキャンプには自薦で応募して参加した。同じく東海大翔洋から加入の杉田も走力とアタックセンスに優れ、ルーキーイヤーからの出場を狙う。

大内田夏月

大内田夏月

 

大友信彦
(おおとものぶひこ)

1962年宮城県気仙沼市生まれ。気仙沼高校から早稲田大学第二文学部卒業。1985年からフリーランスのスポーツライターとして『Sports Graphic Number』(文藝春秋)で活動。’87年からは東京中日スポーツのラグビー記事も担当し、ラグビーマガジンなどにも執筆。

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