6月11日、太陽生命ウィメンズセブンズシリーズ2016も最終戦のラウンド4裾野大会が行われ、ここまでシリーズランキング1位の日本体育大学がカップ決勝でラガール7に24−21で勝利し優勝。さらに、シリーズチャンピオンとなった。
カップファイナルに進出したのは、日本体育大学(日体大)とラガール7。奇しくも先週の秩父宮大会と同一カードとなった。後半残り2分でラガールが21-17と4点リード。日体大は、及川由季(3年)を投入。「前半からタイトな試合だったので、自分が走らなければと思っていた」(及川)。すると、その及川に片岡瑞帆キャプテンに代わり今大会キャプテンを務めた、光月三智(3年)から絶妙なタイミングでパスがだされた。
「順目の方向が空いているのがわかっていました。トライを取らなきゃと思いました。」(及川)
その言葉通り、及川がインゴールまで走りきり逆転のトライ。劇的な幕切れとなった。
勝利した、日体大・古賀千尋ヘッドコーチは「今日は、昨年から地味にコツコツとやってきてくれた選手たちが頑張ってくれた。『組織は、個に勝る』と伝えてきました。昨年は想像も出来ませんでしたが、いつの間にかタフになってしっかりと組織になっていました」と喜びを表した。
オリンピックの正式種目となった「7人制ラグビー」。女子ラグビーの目覚ましいレベルアップでこれまでより白熱した試合が繰り広げられた今大会。来年以降も目が離せない。