本誌選出・ドリームセブン|太陽生命ウィメンズセブンズ第4戦・鈴鹿大会 | ラグビージャパン365

本誌選出・ドリームセブン|太陽生命ウィメンズセブンズ第4戦・鈴鹿大会

2018/10/16

文●大友信彦


女子7人制ラグビーの日本一を決めるサーキットシリーズ「太陽生命ウィメンズセブンズ2018第4戦・鈴鹿大会」は、日体大がアルカス熊谷に勝利し優勝。シリーズポイントを76とし年間総合優勝を決めた。恒例、本誌が現地取材をもとに本大会で活躍した選手を選出する「ドリームセブン」を紹介する。

山本実(やまもと・みのり) 日体大

山本実(やまもと・みのり) 日体大

山本実(やまもと・みのり) 日体大


キャプテンとして日体大を今シリーズ2勝目&総合優勝へ導いた。東京フェニックスとの準決勝では同点のまま後半10分まで続いた激戦の最後にひたむきなアタックを続けて自らサヨナラトライ。アルカス熊谷との決勝では後半、自陣での密集からサイドに持ち出し絶妙なステップでラインブレイクするとそのまま60mを独走して勝負を決するトライ。今大会では低くひたむきなタックルで相手アタックの芽を摘む働きも。鈴鹿大会&シーズン両方のMVPを受賞。卒業後は、今季総合優勝を争った三重パールズでプレーする予定。

 

鈴木陽子(すずき・ようこ) アルカス熊谷

鈴木陽子(すずき・ようこ) アルカス熊谷

鈴木陽子(すずき・ようこ) アルカス熊谷


今季不振だったアルカス熊谷をSH兼WTB兼キャプテンとして牽引した。膝のケガから復活し、ようやく本来のキレを取り戻した強烈な加減速、バネの効いた走りで相手ディフェンスを翻弄。アルカスを昨年の保土ヶ谷大会以来の決勝進出へ導いた。

 

山下果林(やました・かりん) アルカス熊谷

山下果林(やました・かりん) アルカス熊谷

山下果林(やました・かりん) アルカス熊谷


突進型の印象を与えがちだが、実はしなやかなランニング能力を誇る万能プレーヤー。準々決勝の追手門学院戦では、いずれも自陣からのロングアタックで1人で3トライを決めるハットトリック。決勝の日体大戦でもみごとなトライを決めた。

 

永井彩乃(ながい・あやの) 日体大

永井彩乃(ながい・あやの) 日体大

永井彩乃(ながい・あやの) 日体大


コンタクトの強さと展開力を併せ持つモバイルFW。春の東京・秋田大会で活躍した堤ほの花、9月の裾野大会で活躍した伊藤優希らがアジアセブンズで抜けた日体大にあって、今大会チーム最多の5トライをあげる活躍でチームの優勝に貢献した。決勝のアルカス戦でも忠実サポートでだめ押しのトライを決めた。


 

ヴォーガン・ジャンナ 三重パールズ

ヴォーガン・ジャンナ 三重パールズ

ヴォーガン・ジャンナ 三重パールズ


地元で初開催の今大会で優勝を逃したパールズだが、シーズンを通じて別格の破壊力を発揮した彼女の攻撃力は衰えず。大会6試合で7トライをあげ、東京大会以来のトライ王に輝いた。4大会合計29トライはレベッカ(ながと)の25を抑え全チーム最多で、2015年に堤ほの花(チャレンジチーム=当時)があげた25トライのシーズン記録を更新した。

 

内海春菜子(うつみ・はなこ) RKU龍ヶ崎グレース

内海春菜子(うつみ・はなこ) RKU龍ヶ崎グレース

内海春菜子(うつみ・はなこ) RKU龍ヶ崎グレース


ワークレートの高さと的確な読み、予測力の鋭さでトライを取る/防ぐ場面に驚異的にコミット。昨年の秋田大会以来の6位に食い込んだ龍ヶ崎グレース躍進の原動力となった。昨季は国学院栃木の主将として全国高校選抜に優勝し、冬のU18花園15人制では東軍の主将として勝利を飾った勝ち運の持ち主だ。

 

ピート染谷瑛海 (ピート そめや えいみ) 千葉ペガサス

ピート染谷瑛海 (ピート そめや えいみ) 千葉ペガサス

ピート染谷瑛海 (ピート そめや えいみ) 千葉ペガサス


外国人選手不在で参戦した今大会、苦しんだペガサスにあって獅子奮迅の働きをみせた。スピードだけではない。タックルされても倒れず、いつの間にかふりほどいて加速、ディフェンダーを置き去りにする独特なランニング能力は他の選手には見られない。今大会3トライ3コンバージョン21得点。11月の入替戦出場が決まったペガサス。コアチーム残留への切り札だ。

 

大友信彦
(おおとものぶひこ)

1962年宮城県気仙沼市生まれ。気仙沼高校から早稲田大学第二文学部卒業。1985年からフリーランスのスポーツライターとして『Sports Graphic Number』(文藝春秋)で活動。’87年からは東京中日スポーツのラグビー記事も担当し、ラグビーマガジンなどにも執筆。

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