過程を楽しむ―全てを懸ける、女子セブンズ日本代表候補・弘津悠・松田凛日2人の今 | ラグビージャパン365

過程を楽しむ―全てを懸ける、女子セブンズ日本代表候補・弘津悠・松田凛日2人の今

2021/03/09

文●編集部


9日、女子セブンズ日本代表候補・弘津悠(ナナイロプリズム福岡)と松田凜日(日体大)がオンライン取材に応じた。現在行っている熊谷合宿の様子や東京五輪2020への思いを話した。

「ラグビーに対する考え方がポジティブになっている」弘津悠(ナナイロプリズム福岡)

――合宿の感想、テーマは?


熊谷で合宿していますが、すごく天気もいいですし、使いたい時間にグラウンドが使いたい放題なので充実した練習ができています。オリンピックに近づいていることもあるので、個人的にそれぞれ強みを伸ばすのもそうですが、より実戦的なレベルを上げていくことがテーマだと思います。毎週金曜日は試合形式の練習をしています。


――代表候補合宿以外はどのように過ごされているのでしょうか?


2月から代表合宿が3週間くらい続いているので、合宿外の生活がない状態ですが、1週間ほどあれば、ナナイロプリズム福岡の練習に参加したり試合させたりしてもらっています。福岡に行かないときはジムでトレーニングしたり走ったりしています。今、オンライン授業なので、関東に家はないのでいません。

――ナナイロプリズム福岡ではどんな練習しているのでしょうか?


昨年12月沖縄で練習試合して、先週日曜日に福岡で練習試合しました。先週は代表合宿後だったのでコンディションは100(%)ではなかったが、その中でできるプレーはして、チームは勝てたので良かったです。


――お父さんは、松田選手の父について何か言っていましたか?


私のお父さんは、凜日さんのお父さんはすごい選手だったと言っていました。


――お父さんの記憶は? アドバイスを受けたりしましたか?


ないです。ビデオで少し(見ました)。シャイな人なので。スクラムとかは、全然わからなかった時期は基礎的なことは教えてもらいました。(スクラムは)首は大事と言われました。

――ラグビーを始めたきっかけは?


お父さんの影響で兄がラグビーを始めて、兄が練習しているときによく見に行っていて、小学校4年時、ラグビースクールでタグラグビーを始めて、ラグビーにという流れです。中学、高校ではバスケット部に所属していて、平日はバスケ、週末はラグビーでした。バスケを始めた理由もラグビーにつながることが大きかった。バスケをしながらラグビーするんだろうなという意識でいて、代表候補合宿とか呼んでいただいてからラグビー一本に絞った感じです。15人制はやったことがなくて、7人制をやる環境しかないのが正直なところです。



――ヘッドコーチがハレ・マキリさんに変わった影響は?


みんなのラグビーに対する考え方がポジティブになっていると思います。ハレさんは勝つことを目指していくんですが、それだけでなく、ラグビーを楽しむとか、メンタルのところをすごく教えてくれるので、すごくポジティブだと思います。

これまでは実際にあまり勝てていなかったので、勝てない理由を練習の方に向けていたように個人的に感じていたが、考え方だったりラグビーを楽しんでやらないと結果はついていかないのかなとか、しんどいときに、ただただしんどいだけでなく、自分が成長できる機会だから頑張るとか、ちょっとした考え方の差で成長できる。

――今後、選手を絞るとか、そういった話は出ていますか?


明確なものは聞いていません。


――個人的なテーマは?


たくさんあるんですが、コロナ期間を経て、楽しむことがすごく大事だとこの1年感じたので、楽するのではなく、きついことも成長するもので、それ自体も楽しむというメンタルを大事にしています。


――オリンピックはどういう舞台?


小さい頃からの憧れの舞台です。もちろん(東京五輪に)出たいし、出るつもりでやりますし、そこだけでなく、過程を大事にしたい思いが強いです。そこがすべてではないという気持ちでやることも大切だと思って、毎日練習しています。


「オリンピックはラグビー選手として一番の目標」松田凛日(日体大)

――今回の合宿の感想は?


今回の合宿は(ヘッドコーチの)ハレ(・マキリ)さんから最初に選手選考の話があって、より緊張感を持って入れた。毎日、少しでも成長できるように、貪欲に取り組んでいい合宿ができていると思います。

毎週、ゲーム形式の練習があるんですが、アタックやディフェンスの強みを出していって、今後の遠征や試合に向けての自分をアピールしていくところにフォーカスしてやっています。選手選考についてはアタックだったりディフェンスだったり、それぞれのいいポイントやSC(ストレングス・コンディショニング)の数値だったりを含めて、チームの中でそれが良かった人を選んでいくと言われました。


――毎週金曜日、試合形式の練習の強度は?


午前と午後、フルコンタクトで2試合ずつ行っています。


――昨年11月の試合も出ていませんでした。コンディションは?


ケガで合宿に入ったり抜けたりを繰り返していたんですが、今年になって練習に全部入れていて、スピードだったり、ウェイトの数値はよくなっていて、ケガしたときよりも強くなっていると思います。(昨年)11月は左膝(の状態が良くなかった)です。徐々に良くなってきている。(数値は)ベンチプレスは87.5kgで、スクワットは3回で105kgです。ダントツではないがチームでは上の方です。50m走は6.7秒でした。

――マキリHCに言われていることは?


アタック面に関しては、相手を置き去りにするようなラインブレイクを求められていて、課題としてはディフェンスとかハードワークを6試合続けられるフィットネスを求められています。


――ヘッドコーチが変わってチームが変わったところは?


最初は戸惑いがあったりしたが、チームの雰囲気がいい方向にいっているかなと思います。みんな楽しんでラグビーに取り組めていると思います。

――弘津選手とはお父さん同士が対戦していました。お父さん(努さん)から、弘津さんのお父さんの話を聞いていますか?


悠ちゃんのお父さんについては、すごかったんだよ、とかしか聞いてはいないです。悠ちゃん自身について思っていることは、他のチームメイトと思っているのと変わらず、ライバルであり友達という気持ちです。


――元日本代表FBだったお父さんの存在は?


頼りになる存在というか、いつでもラグビーやケガに関して不安なことがあればすぐに聞けるので、自分がケガしたときどうだったとか、こういうプレーはどうとか聞いたりできるので、頼りになる存在です。合宿中はラインとかで連絡しないが、家に帰ったときには話します。


――偉大な選手だった、お父さんの存在はプレッシャーになる?


まったく感じたことはないです。

――高校時代に得たものは?


高校時代、結構、自主的にトレーニングしたり、自分にはどこが足りないか考えて朝練習したり、補食したり自分から考えて行動できるようになったのが一番成長した部分かなと思います。


――今後、ケガをしないように気をつけていることはありますか?


練習前に可動域を出したり、アクティベーションを徹底することと、練習後の筋膜リリースやストレッチをやることは毎日、自分の中で決めていて、そうすることで、だんだん痛みが出ている場所が出なくなったりしているので、それを徹底しています。(ケガの予防の手応えは)あります。


――昨年4月から日体大の大学生になりました


授業は全部オンラインだったので、最初は大学生なったなという実感がなかったが、徐々にオンラインの授業にも慣れていって、キャンパスには行っていないですが、ちゃんと単位が取れて良かったなと思います。他のアスリートやクラスメイトにも会うことはなかった。ラグビー関係者以外には会うことはなかった。もっと他のスポーツの人と交流していきたいと思います。

――同じ日体大の大竹風美子選手がケガで合宿を離脱しました。


本人に直接何か声をかけたり、連絡したりは、大勢の人から来ているだろうなと思って、今は、そっとしておいてほしいかなと思って連絡は控えた。一緒にずっとオリンピック目指してやってきたので、自分のことのように悔しいですし、いつかまたラグビーできるように一緒に頑張っていきたいなという思いがあります。


――オリンピックが延長されたことに関しては?


自分自身のコンディションが万全ではなかったこともあって、コンディションが整えられたり、もっと強化できるなと思い、良かったなと思っています。


――オリンピックではどんなプレーをしたいのか?


ポジションはCTB(センター)です。オリンピックでは会場を沸かせられるような、見ている人がワクワクするようなダイナミックなプレーがしたい。特にアタックの部分で相手を抜いたり、トライを取ったりするプレーをしていきたい。


――松田選手にとってオリンピックという舞台は


ラグビー選手として一番の目標なので、すべてを懸けていいプレーをしたいという舞台です。

松田凛日選手の父、松田努選手の貴重な記事


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