ラグビー日本代表は22日に行われるイングランド戦に向けた宮崎合宿6日目を迎えた。この日の午後、U20日本代表との実戦形式でのトレーニングを行った。U20日本代表は、6月7日から大分・別府で合宿を行っていたが、合宿最終日の11日に宮崎へ移動。日本代表との合同トレーニングを行う運びとなった。
アタック&ディフェンスは20分×3本の試合形式で行われ、スクラム、コンバージョン、プレースキックはなく、ラインアウトからのアタックという形式だった。U20日本代表は2本のトライを決めた。1本は、SO伊藤龍之介(明治大学)、もう一本はニュージーランド遠征ではキャプテンを務めたFB竹之下仁吾(明治大学)が決めた。
日本代表との戦いを終えて、大久保直弥HC、SO伊藤龍之介(明治大学)、LO石橋チューカ(京産大)の3名が取材に応じた。
大久保直弥U20日本代表HC
良い学びができた60分だったかなと思います。2月から積み上げてきて進んでい方向を体当てて実感出来たんじゃないかなと思います。次のスコットランドにむけていい準備ができたんじゃないかなと思います。選手層を厚くしていくというところが一番の目的なんで、今日はある程度ポジションで経験できたし、来てもらっている大学1年生も一緒にに短期間でプレーできたので。
――ニュージランド遠征でキャプテンを務めた竹之下仁吾(明治大学)について
仕事人ですよね。量も質もFBとして信頼できる人間であるし、周りのメンバーも尊敬していると思います。
――U20とフル代表が実戦形式の練習をするという試みは?
僕も長いことこの業界にいますけど聞いたことないですよね。僕らとしては5月にニュージーランド遠征して、6月にリーグワンも試合終わっちゃっているんで、なんとか試合できたらなっていう時にエディに相談したら、このタイミングにということになりました。
願わくば交流というか、強化という意味では非常にわかりやすいし選手たちも非常にモチベーション高くできますよね。
――ニュージランド遠征でキャプテンを務めた竹之下仁吾(明治大学)について
仕事人ですよね。量も質もFBとして信頼できる人間であるし、周りのメンバーも尊敬していると思います。
――U20とフル代表が実戦形式の練習をするという試みは?
僕も長いことこの業界にいますけど聞いたことないですよね。僕らとしては5月にニュージーランド遠征して、6月にリーグワンも試合終わっちゃっているんで、なんとか試合できたらなっていう時にエディに相談したら、このタイミングにということになりました。
願わくば交流というか、強化という意味では非常にわかりやすいし選手たちも非常にモチベーション高くできますよね。
――大学1年生はどうですか?
いや本当に楽しみですね。田中京也(立命館大学)はHOのバックアップメンバーとして十分やってくれてました。
――石橋チューカ選手について
ワークレート高いし、体はるし、今後彼が上がっていくためには仲間に自分が考えていることを伝えられてるようになっていかないといけないんで、少し伝え方が上手になっているなと。自分の中で考える時間をもって、ちゃんとコーチが言っていることを腹落ちしないと納得して伝えるということができている。
――この試合でインパクトを残した選手は
チューカと仁吾かな。FW、BKそれぞれでいうと。(矢崎は?)いてくれればそれはもちろん嬉しいですけど、イングランド戦に出ることがうちの選手たちにとってもいい刺激になると思いますし、チャンスがあるんであればチャレンジしてほしい。
LO石橋チューカ(京都産業大学)
今まで試合してきた中で一番テンポが速くて、一番強かったです。海外のチームと比べても。「超速」を超える「コスモアタック」で戦うという目標にしていたんですけど、どうしても通用しないところがありましたね。いいプレイもあったんですけどミスで終わってしまったところもあったので、そこを反省して修正していきたいです。ブレークダウンのところで球出しが早くて、自分の足が追いつかなくてっていうところ感じました。
――フル代表になるために感じた自分の課題
そうですね。今日感じたのはやっぱりフィジカルの部分がまだまだ足りてないですし、やっぱスピードの部分もまだまだ足りてない思ったんで、そこを一つずつ成長していきたい。
疲れてきてきつくなったところで足が動かない部分があったんでん、フィジカル的にも、肉体的にも強化して通用する体にしたい。
――エディーさんからはなにか
まだ体が小さいと言われました。体重が軽いのでそこはもっと大きくしたい。この合宿でたくさん食べさせてもらっているので、2月の合宿からは5キロ~6キロくらいは増えました。
――今日フル代表と対戦してみてインパクトを受けた選手は
自分たちも身長が高いんですが、それ以上にワーナー・ディアンズさんとか、アマト・ファカタヴァ選手だったり、リーチマイケルさんだったり、すごくインパクトありましたね。リーチさんはすごくハードワークされていて、(当たった時に)固かったです。
――他には?
HOの原田衛選手とか、フロントローなんでですけど足がすごく速くてインパクト受けました。
――個人的に、チーム的に通用すると感じたところは
個人的にはなかったなと思います。チーム全体としてはBKのファーストフェイズのところと、自分たちよりも身長が高い相手に対してスピードで勝つというラインアウトの部分は通用したかなと思います。
――パシフィックチャレンジの時は勝利でしたが、NZUには勝てなかったという違いは?
やっぱりパシフィックチャレンジのときはフィジカル勝負っていうのもあったんですけど、NZU(NZ学生代表)と試合したときは、BKのパスだったりとか、戦い方が全く違っていました。そこに対して修正できてなかったところもあり勝つことができなかったですね。
――矢崎由高選手が相手側にいましたがどういう感じですか?
最近まで同じチームでやってたんですけど、特に思うことはなかったですけど、敵にいるんだなあって感じですね。
――トップカテゴリーの選手と対戦することについて
経験することで、慣れていくところもあるんで。経験することが大切かなと思います。そこで自分自身としても10分、20分、30分、という短い時間だったんですけど、そこで学ぶことはいっぱいあって、いい経験できたかなと思います。
SO伊藤龍之介(明治大学)
テーマは「超速を超える」だったんですけど、自分たちのやりたいことはやれなかったですね。(2トライ取れたことは)自分たちの作ってきたアタックでトライ取り切れたのはすごく良かったかなと思います。
ニュージーランド遠征を終えて、ジャパンと戦うにあたってさらにスピードをあげていくという話をしていました。
――ジャパンはどんな印象でしたか?
スキルも高いですし、コミュニケーションの量も多くてそういうところもあげていかないと向こうのレベルで一緒にできないかなと。
――こういった取り組みについてU20側としては
むちゃくちゃ大きいし、最初は敵わないんじゃないかなと思っていたんですけど、やってきたところではいいアタックしたり、ディフェンスのところでは思った以上にみんな体当てている部分があったんでそこはすごい自信になったところですね。
――アタックの部分ではできた?
向こうのあがりが速かったんで、自分たちのストラクチャーでやりきるというところではちょっと難しい部分もあったんですけど、スペースがすごく見えてそこにボールを運ぶというところはできていました。
あとはそこへボールを運ぶ精度だったり、オプションのところもブラッシュアップしていけばいいかな。
――最初から比べてチームとしての成長は?
最初にパナソニックと戦った時から比べても一人一人の理解だったり、アタックもずっと同じことをやってきたのでやることが明確になってきていて、アタックできる自信はあります。ディフェンスはまだまだ全然なので、そこはスコットランド遠征中にレベルアップしていければいいかなと思っています。
U20日本代表は、このあと7月2日から行われるワールドラグビーU20トロフィー2024(開催地:スコットランド)に向けた準備を進めていく。