2018年も残り僅かとなりました。
日本ラグビー界にとってのビッグイベント、ワールドカップ2019を目前に控えた年はみなさんにとってどんな1年でしたでしょうか?
RUGBYJAPAN365では、恒例の年末企画「日本ラグビー10大ニュース」を選んでみました。選者はRUGBYJAPAN365スーパーバイザーの大友信彦。ちょっとマニアックなチョイスもあるかな? でも、けっこうイイ線イッてるんじゃないでしょうか?
みなさんも、ご自身のオリジナル10大ニュースをどうぞ選んでみてください!その参考にしていただければ幸いです。ではどうぞ、RJ365版10大ニュースです!
10.福井翔大が高卒でTLデビュー(10月)
さて10位には何が相応しいか、いろいろ考えましたが……これ!トップリーグリーグ戦最終節で、パナソニックのFL福井翔大選手がデビューしました!これは、トップリーグ誕生16年目で初の高卒1年目選手の公式戦出場だったのです。今季はリーグ戦が7試合だけ、あとはカップ戦と順位決定戦という慌ただしいシーズンでしたが、もっと余裕のあるシーズンだったら福井選手の出場機会ももっと多かったかも……なんて思ってしまいますが、ともあれ「高卒1年目のTLデビュー」はきっと、次に続くたくさんの選手たちの道を照らすことでしょう!
9.釜石ウノスタ開場(8月)
僕の立場(NPO法人スクラム釜石理事、かつ講談社文庫「釜石の夢」著者、同じ東北の気仙沼市出身)でこれをランクインさせると「えこひいき」と言われるかもしれませんが…(いや、ホントはもっと上位にしたいくらいなんです笑)。RWC2019に向けて唯一の新設スタジアムとなった「釜石鵜住居復興スタジアム」が完成したのです!
8月19日に開場記念試合として釜石シーウェイブスvsヤマハ発動機の一戦が行われました。この日のオープニングイベントが素晴らしかった!震災時、このスタジアムができた場所にあった鵜住居小学校3年生だった釜石高校2年生・洞口留伊さんのスピーチ「明日へのキックオフ」は本当に感動的でした。ワールドカップ2019の全国12会場に、東日本大震災による津波の被害から復興する東北のシンボルとして、この釜石鵜住居スタジアムが入ったことを本当に嬉しく思います!
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釜石鵜住居復興スタジアム訪問記
8.女子全国U18セブンズで石見智翠館V(10月)&リージョナルセブンズ初開催(6月)
今年は国内女子セブンズのフォーマットに変化がありました。高校生のトップ大会として定着していた4月の全国高校女子選抜セブンズが廃止され、「全国U18女子セブンズ」としてリニューアル、10月に新装なった熊谷ラグビー場で開催されました。優勝したのは石見智翠館。今季を最後に「太陽生命ウィメンズセブンズシリーズ」からは資格規定の変更により「卒業」となりましたが、シニアの大会で揉まれた実力を遺憾なく発揮しました!また、太陽生命シリーズへの入れ替え戦出場権を争う「リージョナルセブンズ」も新たに発足。レギュレーションには改善が望まれる点もまだありますが、女子の大会も徐々にストラクチャーができてきたなと感じます。関係各位の努力に改めて敬意を表します。
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7.サンウルブズがシーズン3勝(5-6月)
これもトピックでしょう。スーパーラグビーに日本から参戦しているサンウルブズが、3年目の2018年はシーズン3勝をあげました。ジェイミー・ジョセフ日本代表HCが兼任して指揮を執った今季、サンウルブズはRWC2019のスコッドを軸に戦いました。ただ、この3勝はすべて、SOヘイデン・パーカー、CTBマイケル・リトルという2019年には間に合わない選手の活躍あってこその勝利だったことは、ちょっと複雑ですが…
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