クルセイダーズは強かった。サンウルブズの選手たちが感じた「痛み」がさらに強くなるためのモチベーションとなる | ラグビージャパン365

クルセイダーズは強かった。サンウルブズの選手たちが感じた「痛み」がさらに強くなるためのモチベーションとなる

2017/04/18

解説●後藤翔太 構成●大友信彦


クルセーダーズは強かったですね。シンプルでいて、柔軟で重厚。ダイナミックで繊細。ここは攻める、ここは守るというデシジョンメークが完璧だし、ピックゴーで確実に行かなきゃいけない場面では1人にならずに必ず2人で行く。サンウルブズのディフェンスも相当粘って、反則もしないで頑張ったけれど、ターンオーバーできないし、クルセーダーズはミスもしない。やっていることはすごくフツー。ホントにフツーのことしかしていないのに、本当に強い。

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この試合、サンウルブズのトライはゼロでした。サンウルブズはキックを多用した。作戦は、早めにボールを手放して、ディフェンスでプレッシャーをかけて、ボールを奪う。これは前週、ブルズを破った試合で機能した戦術です。このクルセーダーズ戦で、サンウルブズがボールを手放さずに攻め続けたプレーは、僕のカウントでは後半のラスト、77分と78分に2回あっただけです。それ以外の局面ではすべて、サンウルブズはボールを失わないうちにキックでボールを手放した。

この戦い方には賛否両論がありました。キックを蹴らず、アタックを継続しても良かったんじゃないかと。でも、攻めていればトライが取れていたかといえば、話はそう簡単じゃない。

 

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