2026年から始まるラグビーの新しい国際大会「ネーションズチャンピオンシップ」の開催概要が17日、ワールドラグビーと参加各ユニオンから発表された。
大会には北半球から欧州シックスネーションズ6カ国、南半球からSANZAARの4カ国とゲストチームの日本とフィジー、あわせて12カ国が参加。各チームは7月に南半球ラウンド3試合、11月に北半球ラウンド3試合を行った上でファイナルラウンドも実施。合計42試合が実施される。
大会初年度となる2026年の日程も併せて発表された。
南半球シリーズ(2026年7月)
◎ラウンド1:7月4日(土)
アルゼンチンvsスコットランド
フィジーvsウエールズ
南アフリカvsイングランド
オーストラリアvsアイルランド
ニュージーランドvsフランス
日本vsイタリア
◎ラウンド2:7月11日(土)
アルゼンチンvsウエールズ
フィジーvsイングランド
南アフリカvsスコットランド
オーストラリアvsフランス
ニュージーランドvsイタリア
日本vsアイルランド
◎ラウンド3:7月18日(土)
アルゼンチンvsイングランド
フィジーvsスコットランド
南アフリカvsウェールズ
オーストラリアvsイタリア
ニュージーランドvsアイルランド
日本vsフランス
北半球シリーズ(2026年11月)
◎ラウンド4:11月6日(金)-8日(日)
イングランドvsオーストラリア
スコットランドvsニュージーランド
ウエールズvs日本
フランスvsフィジー
アイルランドvsアルゼンチン
イタリアvs南アフリカ
◎ラウンド5:11月13日(金)―15日(日)
イングランドvs日本
スコットランドvsオーストラリア
ウエールズvsニュージーランド
フランスvs南アフリカ
アイルランドvsフィジー
イタリアvsアルゼンチン
◎ラウンド6:11月21日(土)
イングランドvsニュージーランド
スコットランドvs日本
ウエールズvsオーストラリア
フランスvsアルゼンチン
アイルランドvs南アフリカ
イタリアvsフィジー
◎ファイナルウィークエンド :11月27日(金)―29日(日)@Allianz Std
北半球6位vs南半球6位
北半球3位vs南半球3位
北半球5位vs南半球5位
北半球2位vs南半球2位
北半球4位vs南半球4位
北半球1位vs南半球1位
すでに細かい日程までフィックスされていることに驚く。大会のフォーマットがここまで時間をかけて調整を重ねてきたことがうかがえるが、開幕までもう1年を切っているだけに、国際試合カレンダーを考えれば当然の進捗ともいえそうだ(なお、日本が南半球の一員としてカウントされていることに違和感を覚える読者もおられるかもしれないが、ラグビー界でいう北半球とは欧州、それも多くの場合はシックスネーションズの6カ国のみを意味し、それ以外は南半球として扱われていることをご理解いただきたい)。
各チームは南半球シリーズと北半球シリーズの計6ラウンドで反対側の全6チームと対戦し、勝ち点で各半球内の順位を1~6位まで確定させた上で、ファイナルウィークエンドには同順位戦を3日間連続アリアンツスタジアム(トゥイッケナム)のダブルヘッダーで実施。年間チャンピオンを決めるほか、獲得ポイントで南北半球の優劣を決める団体戦の意味も盛り込んでいる。北半球勢については6カ国対抗の順位が南半球勢との対戦結果で入れ替わるのかどうかも注目されるところだ(なお南半球4カ国で行われてきたザ・ラグビーチャンピオンシップは2026年は開催されないことが先に発表されている)。
このフォーマットをより広い視点で俯瞰してみよう。

