16日、ウェールズに衝撃的な逆転負けを喫したラグビー日本代表。その試合から翌日、ツアー最終戦になるウェールズとの戦いに向けて移動。チームはCTB廣瀬雄也、WTB石田吉平、FB伊藤耕太郎、FB矢崎由高、BK4選手の離脱を発表した。14日にはCTB森勇登を追加招集したが選手たちのコンディションが心配される。ここまでpプレータイムの少ない、FBサム・グリーン、WTB植田和磨、CTB池田悠希らのプレータイムが与えられることだろう。ウェールズ戦で素晴らしいパフォーマンスを見せたSH齋藤直人がオンライン取材に応じ、試合を振り返った。
「ここでチャンスだとか、ここでスコアすることで試合の流れを持ってくるとか全員が認識して遂行する」
――ウェールズ代表戦、良いパフォーマンスだったと思いますが、感触は?
良い部分ももちろんあったと思いますが、試合の決定的な部分、大事な部分でいくつか個人的なミスをしてしまったという印象があります。
――残り2分、キックを蹴った。どういう判断?
判断は僕自身の判断で、もちろん時間もわかっていて、ボールキープ、いわゆるピストンするにはハーフ団としては、2分は長いという基準は持っていた。僕としては勝っていて、敵陣22mで、タッチ狙ったわけじゃないですが、ボール出てもOK、相手陣奥にいるのはポジティブだと思っていた。試合が終わって、エディーさんと話して、(FWの)ピストンする、しないに関わらず、ボール持っているのがベストな判断だったかなと。試合を振り返って、あそこからフェーズを重ねられて逆転を許した。次、同じことがあったら繰り返さないようにしたいと思います。
――相手陣22m内での決定力という部分に関して
22mに入った後のスコアの仕方、相手は苦労せずにトライを取ってきた。逆に自分たちは、そこはなかなか、22mに入った数とスコアの数はなかなか上手くいかなかったと感じています。常に集中していますが、全員で、ここでチャンスだとか、ここでスコアすることで試合の流れを持ってくるとかとか全員で認識してエキュスキューションができれば。システムは共有できていないわけではないので、そういうところ(が大事)だと思います。
――チームで取り切る部分はどう取り組んでいる?
特にコールとかないですが、そこはリーダー中心に考えていかないといけない。前回の試合でいえば、相手のゴール前5mのモールだったり、アドバンテージをもらったときのアタックの選択とか、全員が全員プレー中に察知するのは難しいので、リーダーやプレーメーカー中心に(判断する)、と思います。
――ディフェンスに関しては
中盤のディフェンスは、僕、(日本代表に)2週間しかいないですが、かなり成長を感じています。特にウェールズ戦は、前半の残り15分、20分、14人、13人でも大きく崩れることなく、しっかりコネクトしていた。数的不利な状況でもコネクトして守り続けられたことは自信につながると思います。さすがに13人だと僕らがボールを持つのはかなり厳しいと思ったので、セットから最初はBKに出して、テンポを作らず、FW6人で頑張ってもらってコンテストキック蹴った。僕もですがチームとして共通認識を持っていた。上手く運べたと思います。
ジョージア代表戦にむけて「やるしかない」
――ジョージア代表戦に向けて
やるしかない。セットピースのところは間違いなく大事になってくるし、あとは相手のビッグパックをどれだけ動かせるか。ボール動かすこともそうですが、自分たちのキックを効果的に使えるかが大事になってくると思います。
――自分のチームでやらないような反則をしてしまう選手もいるが……
具体的な個人的なペナルティーに関しては、僕はあまり深くわかっていないが、ここ数試合、自分たちの規律の乱れからピンチを招いている。特にカードもありますし、前回のような負けを経験して、経験したメンバーがテストマッチは、一つのペナルティー、一つのミスで流れをもっていかれて勝敗に関わるという経験をした。その経験を本当に、危機感を持って練習から、規律、ディシプリンのところに取り組めるかが大切かと思います。
――何人かの選手がチームから離脱しました。影響はあるか?
全員、誰が出てもいいように準備してきているので、システムなところの影響は大きくないと思います。それぞれコンビネーションとか、細かい部分、ボールのもらい方、声の掛け方とかあると思います。今週、出るメンバーで、1週間で詰めていかないといけない。今日、移動してきてまだコミュニケーションできていないが、試合に向けて、僕だけではないですがやっていきたい。
――世界ランキングが大事になってきますが……。
全員、そういうことが関わっていることはわかっているが 目の前の試合に集中しています
――ティア1相手に連戦が続いているがコンディションは
チームも考えてくれていますし、その上でのトレーニングだとわかっているので、選手は与えられたことに全力でコミットしてやっています。

