ラガーメンおもしろ話第4話「大ボケ、そしていつか愛しきラガーメン」 | ラグビージャパン365

ラガーメンおもしろ話第4話「大ボケ、そしていつか愛しきラガーメン」

2013/01/09

文●大友信彦


大反響シリーズ第4話!思いっきり笑ってください!無礼講!

Wラグビー部には門外不出の秘本

「場外大学対抗戦」は、やっぱり大食い話がないとはじまらない。まずは、昨年の大学チャンピオンD大。今年卒業したSクン、かつてどんぶり2杯食ったという伝説の持ち主だが、今年、全D大対アイルランド学生代表の試合で盛岡へ行ったとき、わんこそば110杯をたべ、みごと「手拭い」と「前かけ」の賞品を手にした。115kgのSクン、体重lkgにつきわんこそば1杯は軽い?

Sクンの後継者は―年生プロップのOクン。高校に入ったときから100kgを超えていたというからその食欲は想像できるが、Oクンは食事当番のとき、晩ごはんの残りをこっそり自分のロッカーに隠してしまう。そしてみんなが寝静まった深夜、ひとりほくそえむわけだ。食べてすぐ寝ると牛になるゾ!

しかし、ラグビーはとりあえず、体重があったほうがいい。特にスクラムの最前列を支えるプロップはなおさらだ。伝統的に小柄な選手の多いW大には4年生プロップが4人いる。このプロップ軍団、“食べ放題の店”情報網がものすごく発達していて、「○○におかわり自由があるぞ!」と聞けば一斉にでかけていく。

しかし大抵の場合、にがりきった御主人に「もうこの次はダメだよ」と引導を渡されてしまい、また次の店を探すことになる。しかし忘れた頃にいけばいいかも? と、西武線、中央線沿線の「食い放題MAP」は日に日に充実度を増している。しかもそれは練習の一環。

はじめのうち→うまいうまい
そのうち→たべ放題だ、どんどんくえ
そして→○大の誰それは○kgだから、あと何杯くえば追いつくぞ……。
かくして″プロップ軍団″は徐々にその体を巨大化させていくのでした。

だが“出入り禁止”はまだいい。あまりの食欲に「おかわり自由」だった定食屋を「2杯目までは自由」に変えさせ、他の部員に迷惑をかけてしまったのはT大の2年生ロックKクン。以前、2時間食い放題のしゃぶしゃぶ屋に出かけたが、Kクンのテーブルだけガスコンロの調子が悪く、他のテープルより煮たつのが20分遅れた。「煮えねえよ!食う時間なくなるよ!」と怒るKクン。店の人もその気迫に圧倒され、プラス20分の“ロスタイム”を認めてしまったとか。

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