12月17日から第60回全国大学ラグビー選手権の3回戦が始まる。スポーツライターの斉藤健仁さんに各組み合わせについてレビューしていただいた。
気になる優勝候補は……取材力に長ける斉藤さんはどう予想するか注目だ。
帝京大の山には東海大・天理大・慶應義塾大
スポーツライターの斉藤です。大学選手権の出場チームと組み合わせが決まりました。早速、レビューしていきたいと思います。
12月17日から3回戦が始まります。3回戦の秩父宮ラグビー場では、早稲田大(関東対抗戦3位)と法政大(関東リーグ戦3位)、筑波大(関東対抗戦4位)と流経大(関東リーグ戦2位)が対戦します。
一方、大阪のヨドコウでは、1、2回戦を勝ち進んだ福工大と関西学院大(関西3位)、天理大(関西2位)と慶應義塾大(関東対抗戦5位)という組み合わせになりました。
大会全体としては、帝京大が3連覇なるかというところが注目されますが、おそらく帝京大は問題なくベスト4まで進むことでしょう。帝京大と同じ山である、天理大vs慶應大は、関西リーグで好調だった天理大が有利ではないかと思われます。ハーフ団が安定していてアタック能力に長けており、モールもいい、ディフェンスもいい天理大に対して、エリア取りとディフェンスに絞って戦う慶應大がどこまで挑めるか。
その勝者が東海大(関東リーグ戦1位)と対戦します。今シーズン、自陣からでも積極的にボールを展開し勝負している東海大ですが、スクラムは流経大戦では苦しみました。「春から「スクラムには取り組んでいる」と木村季由監督は話されていましたが、本来、武器でであるセットプレーをどこまでレベルアップさせて、精度高くできるかが焦点となりそうです。
キャプテンFB谷口宜顕、SO武藤ゆらぎ(ともに4年)らを中心にBKに得点力のある東海大が、天理大と慶應義塾大の勝者と対戦しますが、いい勝負が見られるのでは、思っています。勝者が1月2日に帝京大にチャレンジすると予想しています。