セカンドシーズン上位進出のために今節を勝利することはチームの勢いをつけるためにも重要になるだけに、各チームともに全勢力を傾けるだろう。第2節を振り返りながら、第3節の注目カードを分析します!
善戦したNTTコム、パナソニックは快勝で立て直しに成功
8月29日、第2節のナイトゲームは東芝ブレイブルーパスとNTTコミュニケーションズシャイニングアークスの対戦でした(東芝23−16NTTコム)。NTTコムがモールとスクラムで圧倒される場面もありましたが、ディフェンスで粘って接戦に持ち込みました。善戦をしたと思います。NTTコムは今シーズンからロブ・ペニーHCの下、ボールをしっかりと動かすラグビーをしていますが、この試合では9番からの近場のアタックを有効に使って東芝相手にしっかりとファイトをしながらも、ボールを外にもっていくというバランスがとても良かったと思います。
NO8としてトップリーグ先発をしたNTTコムのレレィ・マフィは秀逸でしたね。彼と試合後に話をすると現在、日本代表とトンガ代表の両方の代表になることができるということも理解していましたし、どちらの代表を選ぶかは「状況次第です」と話していました。
翌日の30日、開幕節、勝利をすることができなかったパナソニックワイルドナイツとクボタスピアーズの試合が行われました(パナソニック47−22クボタ)。パナソニックはFWでしっかりと前に出て、近場をしっかりと攻めた後、ワイドを突くという攻撃がよかったと思います。試合後、SH田中史朗選手に話を聞くと、やはり「相手と自分たちのFWを比べて、また相手のフロントスリー(10番、11番、12番)は強い選手がいたので、近場を攻めようと思いました」と話をしていました。
最後までもつれたトヨタ対サントリー戦、快勝したヤマハ
同日、豊田スタジアムでは、トヨタ自動車とサントリーが対戦し、接戦となりました。(トヨタ自動車10−13サントリー)トヨタはサントリーの連続攻撃に対して良いディフェンスができていました。ミスをしなかったら、勝利できたかもしれないといった内容でした。サントリーは接戦ながら勝ちきるところは、やはり力がある証拠でしょう。トヨタ自動車の第3節はNTTドコモハリケーンズ戦ということで負けられない試合になるでしょう。
唯一31日に札幌・月寒屋外競技場で行われた注目のカード、NECグリーンロケッツとヤマハ発動機ジュビロの試合が行われました。ヤマハは前半10−7と若干のリードで折り返し、後半45−0と大きく突き放し55-7でNECに快勝しました。FWとDFが強く、アタックもワイドに振る形を取っている両者の対決でこの点差になるということは、ヤマハがNECに対してどの場面でも一枚上だったのかもしれません。