後藤翔太氏による、リーグワンファイナルレビュー「決め手はワイルドナイツに劣らないキッキングゲームのマネジメントにあった」 | ラグビージャパン365

後藤翔太氏による、リーグワンファイナルレビュー「決め手はワイルドナイツに劣らないキッキングゲームのマネジメントにあった」

2023/05/24

解説●後藤翔太 構成●大友信彦


こんにちは、翔太です。
リーグワンが全日程を終了しました。
決勝は国立競技場で41,794人の観衆が見つめる中、連覇を狙うワイルドナイツと初優勝を目指すスピアーズが対決。

みなさんご存じの通り、17-15でスピアーズが勝ちました。
スピアーズの選手・スタッフ・関係者の皆さん、そしてオレンジアーミーの皆さん、本当におめでとうございます。ルディケさんがHCに就いて、立川ハルがキャプテンとして献身的に働いて、素晴らしいチーム文化を築いて、着実に強化を進め、強いだけでなく「良いチーム」をみんなで作り上げてきた成果だと思います。心より、祝福を申し上げたいと思います。


試合の第1印象は「解説は難しい試合だな・・・」

ただ、試合を見終えたときの僕の第一印象は「解説は難しい試合だな…」というものでした。それは、ワイルドナイツのミスが多かった、多すぎたためです。「スピアーズが勝った」というよりも「ワイルドナイツが負けた(自滅した)」という印象でした。

普段のワイルドナイツなら絶対に逃していないはずの大チャンスで、簡単なミスでトライを逃す――そんな場面が一度や二度ではなく何度もありました。試合が始まって1分のプレーで松田力也が立川理道に逆ヘッドでタックルしてしまって、PGを外したりしたことも影響したかもしれませんが、松田選手が噛んでいない部分でも細かいミスが、何度も何度も繰り返された。試合巧者で大舞台での経験豊富なワイルドナイツには考えられないミスを連発していました。

立川理道から木田晴斗へのキックパスが通りトライ。

立川理道から木田晴斗へのキックパスが通りトライ。

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