16日、3位でプレーオフ進出したクボタスピアーズ船橋・東京ベイが、東京サンゴリアスとの対戦(18日14:30キックオフ)を前にオンライン会見に応じた。リーグ戦では、クボタスピアーズが第4節では26-26、第15節は30‐10で東京サンゴリアスを破っている。ノックアウトステージということで、一発勝負の難しさと18試合を戦ってきたチーム力は両チームとも上がってきている。フラン・ルディケHCとバーナード・フォーリーがノックアウトステージに挑むにあたって思いを話した。
クボタスピアーズ船橋・東京ベイ フラン・ルディケHC
まずプレーオフに戻ってくることができて嬉しい。昨季、プレーオフに出られなかったので、そういった意味でクボタはプレーオフに出られることをやってきたし非常に楽しみです。
クボタスピアーズ船橋・東京ベイ SOバーナード・フォーリー
プレーオフはエキサイティングな時期ですし、このために一生懸命やってきた。今季、長いシーズンいろいろやってきた。プレーオフのために一生懸命やってきた。その中で生き残りをかけてやるチャンスがある。もう1週、もう1週、試合をやる権利を得るためにやっていきたい。(プレーオフは)生きるか死ぬか、負けたら終わりの試合なので。
――オペティ、ヴァイレア、江良、ヴァンジーランドが出場しないが……
ルディケHC 基本的にはケガやコンディションで出していない。ヴァンジーは良いプレーしてくれているが、今週はブリングとオリヴィエが入っています
――ノックアウトステージの戦い方は?
フォーリー 自分たちがこの1年、ハードワークしてきたことをどれだけパフォーマンスで出せるか。ノックアウトだからやり方を変えるつもりはない。自分たちの能力を最大限を出せるのか。求められることも多いが、自分たちの戦い方、スタイルを貫いて、今シーズン、自分たちのやってきたことを改善して、自分たちのやるべきことができるか(が大事。)
――負けられない戦いとなります。何が大事
ルディケHC まず今週というところで、シーズン通してコントロールしてきたことは変わらない。まず今週末の試合をどう勝っていくか。クボタウェイとして、クボタの戦い方でどう戦っていくか。目の前のタスク、やるべきことに集中できるか、やるべきことはわかっている。80分の戦いだと思うが、今週、どう勝つか。勝ったら来週も試合がある。結果がついてくると思うので。
――今シーズンのサントリーの印象は
フォーリー サントリーはシリアスな相手と捉えているし、シーズンを通して、終盤のモメンタムだったり、自分たちの戦い方をチームとしてわかっている。若いHCがやっているが、ストームを起こして、よいラグビーをしている印象がある。ラグビー面もインテンシティーだし、フィジカルだし、良いBKラインが揃っているので、時間、スペースを与えると大変なことはわかっている。
――WTB山田選手が先発します
ルディケHC 山田選手は能力をシーズンの終盤でしてくれた。彼のパフォーマンスがよいことはわかっている。フィニッシュまでもっていける、フットワークもスピードもある。ラグビー知識、理解度も高いので、大変価値のある選手ですし、BK3として良い判断もしてくれる。
――昨シーズンのアーリーエントリー選手がたくさんメンバー入りしている。新人が活躍できる要因は?
ルディケHC そこはチームの文化的なところだと思っています。コーチ陣やフォーリー、立川みたいなシニア選手とのつながりや、一時期いたスティーブンソンとのつながりもある。特にアウトサイドBKは、彼らが教えたこともある。あとは選手たちも戦い方がクリアになっている。
やるべきことがわかっていて、パフォーマンスを出せていると思います。あとは、彼らも褒められるべきで、才能があり、将来楽しみなエキサイティングな選手です。ここ数年、リクルートに力を注いだことが結果に出ている。ジュニアレベルのベストな選手が採用できていて、彼らもチャンスをものにしています。
――後半8試合負けなし、でした。かなり自信になっている?
ルディケHC 自信は勝つことでついてきたと思います。勝ち方もクリアになってきた。いろいろな勝ち方ができていて、アタックで勝った試合も、FWパックが局面、局面でやってくれた試合もあるし、過去数年より改善されたディフェンスで相手のチャンス、エネルギーを奪うところがよくできた。毎週、毎週、小さいことをやって、今週も学び、成長を見せる機会だと思います。

押川敦治
――今シーズン、トップ2に勝てていないが、何か上乗せが必要でしょうか?
ルディケHC 答えとしては、本当に小さな差や、最後のチャンスの遂行力を上げられるかだと思う。最後のプレー、パスみたいなところだと思うが、そこを含めて自信がついている。ベストな状態にもっていければ勝てると思うし結果がついてくる。まずは今週、どれだけベストなラグビーを見せられるか、どれだけ成長を見せることができるかだと思います
――FBでのプレーが多い押川選手について
ルディケHC 押川はゲームコントロールやラグビーの知識、読みもいいし、キックも必要なところに蹴れる。あとはコミュニケーション能力にも長けていて、そういった才能がありエキサイティングな選手だし、ラインブレイクもして、チームを前進させる。フォーリーといっしょにプレッシャーをコントロールできるので、サッカーのゴールキーパー、砦のような選手として考えています。
――ディフェンスが良くなっている点について
ルディケHC 確実に良くなっているし、選手たちもプライドを持って、ハードワークしている。10分間、前に出ることは大変だが、接点のコリジョンをやってくれている。システムのところに関してマクラウドコーチを賞賛したい。彼がオフフィールド、オンフィールドでディフェンスのところで影響を与えている。
フォーリー ディフェンスはやっぱりよくなっているし、マクラウドコーチは賢い方だし、相手が毎週どうアタックするのかチャレンジしてくれている。そこに対するまとめるスキルも彼がやってくれている。
ディフェンスを理解するのは時間がかかったが、エキサイティングなディフェンスができている。自分も選手の一員としてディフェンスが成長できているのは嬉しいし、プレーオフはディフェンスで戦っていくことが大事だし、選手の中でどれだけ「LOVE&CARE」が見せられるかも大事になってくる。