28日、NTTジャパンラグビーリーグワン、東京サントリーサンゴリアスに新規入団が決まった、アルゼンチン代表・ニコラスサンチェス(SO)のオンライン会見が行われた。
サンゴリアスは「ウィニング・メンタリティ」勝つためのメンタリティを備えている
冒頭入団の経緯についてニコラスは「ワールドカップのあとにサンゴリアスに入団する決断をしました。(ワールドカップが終わって)アルゼンチンに戻っていました。入団する経緯は、非常に歴史のあるクラブで、自分として一番大切に思っているのが『ウィニング・メンタリティ』勝つためのメンタリティーを備えているところです。
来日することは自分や自分の家族にとっても非常に大きなチャンスとなりますし、日本の文化について知ることができる良いチャンスだと思っています。日本は常々好きな国の一つでしたので素晴らしいクラブに入団できることを嬉しく思っています」と話した。
現在、リーグワンではパブロ・マテーラ(三重ホンダヒート)選手が同じくアルゼンチン代表選手として参加している。
「パブロとも実はこれまでずっとたくさん話を重ねてきました。パブロからも(日本でのプレーが)非常にいい経験となっていて、彼自身もそうですし、彼の家族になっておも非常にいい経験になっていると耳にしています」
契約は単年契約となるニコラス。これまで培った実績や経験をどうサンゴリアスに還元しようとしているか。
「一番大切だと思っていることは、できる限り早くチームのラグビーを覚えて、それに適用していくことだと思っています。それができれば(出場できるのが)来週になるのか。またその次になるかはわかりませんが、プレーするチャンスも巡ってくるかなと思っています。自分の経験やキャリア、そしてエネルギーをチームに共有して鼓舞することができればと思います」(ニコラス)
実際ワールドカップ期間中は大会終了後に所属するクラブはなかったというニコラス。サンゴリアスからのオファーを受けてプレーするチャンスを得た。その中で、サンゴリアスといえば、南アフリカ代表・チェスリンコルビやニュージーランド代表・サム・ケインが今シーズン加入、さらに齋藤直人や松島幸太朗といった実際にワールドカップで対峙した選手たちがいる。彼らと一緒にプレーすることにどういった期待をもっているだろうか。
「サントリーは彼らのような非常に経験豊富なプレイヤーが揃っています。そのようなプレイヤーと共に自分にとっての初戦を迎えることが待ちきれないです」
「これまでリーグワンの試合はたくさん見ています。リーグワンという大会自体が良い局面というか、良い時を迎えているなと思っています。印象としては非常にスピードが早いということ、インテンシティが非常に高い」
「これから控えている神戸スティーラーズは、アーディー・サヴェア、ナニ・ラウマペ、ブロディ・レタリックなど今まで対戦したことあるプレーヤーが揃っているので、非常にいいチームだと思いますし、対戦するのが楽しみです。また2週間前に対戦した東芝にも、リッチー・モウンガ選手がいるので、彼らを対戦するのが楽しみ」
現在サンゴリアスでは、髙本幹也選手が開幕から先発出場している。若い選手たちにとっても身体のサイズも変わらないながらインターナショナルレベルでプレーを続けてきたニコラスの加入は成長するためにも有益になることは間違いない。
「若手のプレーヤーと共有する上で一番大事に思っているのは、自分がどのように試合を見ているのか、ラグビーを見ているのかという点が一つ。次は自分がどのように試合に向けて1週間かけて準備するかということを共有できればいいなと思っている」
ラグビーとは離れた部分で日本の文化に触れたエピソードを以下のように話した。
「今日はチーム全員でクラブハウスの『大掃除』をしました。自分にとっても初めてだったんですが、日本の文化として受け入れて、これからもこういったことは一緒に共有することができればいいなと思っています。あとは自分の自宅で母国では室内で靴を履く生活をしているのでは、日本では違うなということを感じています。人の家に上がるときであったり、クラブハウスに入るときは外履きの靴を抜いて、違う靴に履き替えているので、そういったところも文化の違いを感じながら楽しんでいます」
世界のニコラスファンも注目する、リーグワンデビューはいつになるだろうか。
「昨日と今日でいうと80%ほどチームと一緒にトレーニングできているという感触です。来日してから、もう4回ほどチームと練習しています」
ということで年明け6日の神戸戦でニコラスのプレーが見られるのかもしれない。今シーズンのリーグワンはSO、10番の役割が大きく試合の結果を左右するシーンが多く見られている。タイトル奪還を目指すサンゴリアスにとってニコラスの加入は大きな原動力になることは間違いない。