注目の首位攻防戦はドロー・試合を終えこの一戦をどう見ているか(キャプテン編) | ラグビージャパン365

注目の首位攻防戦はドロー・試合を終えこの一戦をどう見ているか(キャプテン編)

2025/02/10

文●編集部


2月9日(日)、熊谷スポーツ文化公園ラグビー場では、ジャパンラグビーリーグワン第7節交流戦、埼玉ワイルドナイツとブレイブルーパス東京の首位攻防戦が行われた。ここまで全勝のワイルドナイツと2位につけるブレイブルーパス。昨シーズンのファイナルで対戦した両チームの戦いは今節大注目の一戦。戦前の予想どおり、試合は最後の最後までわからない展開で試合が進み、28-28の同点で終了した。試合後、両チームの指揮官、そしてキャプテンが会見で語ったコメントを紹介。
坂手淳史、リーチ・マイケル両キャプテンの試合後会見コメントをお伝えする。

埼玉パナソニックワイルドナイツ HO坂手淳史キャプテン

坂手淳史キャプテン

坂手淳史キャプテン


――ロビーさんが言ったように、すごくタフなゲームでした。


勝敗はつかなかったですけど、自分たちにとってあの時間帯であそこでトライを取ることができたというのはすごく自信になりますし、チームのコネクション、絆というのを感じました。

ただ、ゴール前のアタックだったりとか、少しワイルドナイツらしくない単発のアタックというのがすごく今日多かったと思うので、京平が少し抜けてしまったところ、コミュニケーション不足な部分もありましたし、これからさらに磨きをかけていきたいなというところはあります。

ジャック・コーネルセン

ジャック・コーネルセン

アタックではもっともっとできる部分があるんじゃないかなと思います。ただ、ファンの方々、見てもらった方々、すごく楽しいゲームだったと思いますし、こういうゲームがリーグワンの楽しさを伝える大きなゲームになると思うので、もっともっと楽しみながら、プレーを楽しんで、みんなで強くなってやっていきたいと思います。

エセイ・ハアンガナ

エセイ・ハアンガナ

ーー後半、ペナルティも立ち上がりが増えてしまって、カードのせいというか、ちょっとパナソニックらしくなくて。ペナルティも増えてスコアもされたのは何が難しかったのか?


ゲインされたところでのことなので、ほとんどが、その原因はタックルミスの部分と、コネクションを保たずに、一人でタックル、ディフェンスしようという選手が少しタイミングで行ってしまったというのが、今回のディフェンスのミスではないかな。

坂手淳史

坂手淳史


相手はどんどんアタックしてくるというのは分かっていましたし、風下だったので、そこに対してしっかりと自分たちのディフェンスを保ち続けていれば、ああいうことにはならなかったと思います。

少しインサイドからのプレッシャーは少なくなっていましたし、ダブルタックルのところも特にアウトサイドではできない時間帯はあったので、そこが大きな改善点かな。

ディラン・ライリー

ディラン・ライリー


あとは両サイドのいいウィング、そこに立っている13番の選手だったり、バックローのいいアタックをする選手たちに対して、タックルした時のオフロードのところも改善できる部分だと思うので、ディフェンスの部分は今日は大きな改善点はあるかな。

そこでプレッシャーかかるとどうしてもミスかペナルティか、自分たちにとって与えたくないものにつながるので、前に出さないようにというところはこれからやっていきます。

ーーFW戦、東芝はかなり接点を意識してきたと思うんですけれども、ピッチに出ている選手として、ダブルタックルとかで来られたと思うんですけど、やれたところと、なかなかこうは難しくなっているというのがあると思います。

ダブルタックルは、僕らも良いタックル入れてたと思いますけど、お互いに良いディフェンスをできたかなと。

特にラックの周辺ではお互い良いディフェンスができてたんじゃないかなと思います。ただ、ブレイクダウンに対して自分たちがもっともっと前に出れるようなアクションができていれば、いいボールがもう少し出たかな。

そこに対してもこれからの改善点として、しっかりアタックのところでリーダーと話していきたい。ただ、ダブルタックルというのがすごく意識されていたんじゃないかな。

この試合で2トライを決めた竹山晃暉

この試合で2トライを決めた竹山晃暉

ーーブレイブルーパスとは、これからプレーオフにも関わってくる可能性がある。2月の時点で戦い、今日の結果を経て課題を感じているのか、それとも手応えを感じているのか。


どちらも感じていないですけど、一つのゲームではあるので、これから成長していけるようになっていきたいですね。昨年の決勝で負けてますけど、そこに対しての思いというのは今シーズンに関しては持っていませんし、自分たちがどう成長して、どうタイトルを取りに行けるかというところにフォーカスをしています。



一つのゲームとして課題があって成功があって、両方の収穫があると思うので、それをみんなで噛み砕きながら、次に向かって成長していくというのが今から必要なこと。シーズンもまだ中盤あたりなので、もっともっと成長して、いろんなチャレンジをしながらやっていきたい気持ちです。

ーー今季、堀江さんがいなくなってプレー時間が増えている中で、自分の中で感情面だったり、準備が変わったところはありますか?


やることは変わってないです。いつも通り良い準備をして、良いラグビーをするために体を張るというのが自分のポリシーなので、そこに関しては変わらずやってます。

堀江さんも練習に来てくれますし、健次も入ってきて、いろんなことをコミュニケーションとりながらお互い成長していきたいと思いますし、たくさんのフッカーがいる中で、みんなで成長していければなというところが一番です。

練習にも顔を出している堀江翔太さん

練習にも顔を出している堀江翔太さん

出場タイムは増えていますけど、自分の役割って大きく変わらないので、いっぱいタックルして、いっぱいキャリーして、それをやり続けるタフなところっていうのがこのフッカーのポジションだと思っています。スクラム組んでラインアウトして、たくさんのことをやることはありますが、その精度を上げられればとは思っています。

この試合ほぼフルタイムの出場となった坂手淳史

この試合ほぼフルタイムの出場となった坂手淳史


ーー佐藤選手と一緒に代表でもやりましたが、期待と若手からのプレッシャーは?


一緒に頑張っているという感じですね。彼にもたくさんこれから成長していってほしいと思いますし、僕が伝えられるものを100%伝えたいと思っているので、それを伝えながら、健次からもいっぱい吸収しながら、お互いに成長できればいいですし、これからもっともっと彼自身のいいパフォーマンスが見れると思うので、僕自身も楽しみですし、皆さんも楽しんでもらえればなと思います。

初キャップとなる佐藤健次にアドバイスを送る坂手淳史

初キャップとなる佐藤健次にアドバイスを送る坂手淳史

ーー自分の時にもアーリーエントリーがあったら良かったなと感じますか


(笑)。シーズンが変わっているので、あまりそういうことは思わないですけど、アーリーエントリーっていうのはすごくいい制度じゃないかなと思います。(大学ラグビー)引退してから、早い段階でチームに馴染めますし、健次なんて、まだ2、3週間ですけど、すごくチームに溶け込んで馴染んでいるので、そこは彼の持っているキャラクターという部分だと思います。それを受け入れるチームの懐の深さというのもあると思うんですけど、それを楽しんでいる段階なので、これからもっといいパフォーマンスを出せればな。あとはトーナメントでどう勝ち抜くかが大事になってくると思います。

東芝ブレイブルーパス東京 リーチ・マイケルキャプテン

リーチ・マイケルキャプテン

リーチ・マイケルキャプテン


フィジカルの部分はすごく良かったと思います。試合の初めから最後まで自分たちのフィジカリティを大事にして80分間戦い続けられたことを誇りに思います。勝つために必死になった試合でした。自分たちでやろうとしていたことが、少しずつできていたので、次の試合に向けていい準備をしていきたいと思います。

ノーサイドの瞬間、リーチ・マイケル

ノーサイドの瞬間、リーチ・マイケル


リーグワンの試合は毎試合やっていて楽しいし、今日は初めてブレイブルーパスのラグビーを見た方も本当に楽しめたと思います。今日のような面白い試合を毎週できるようにやっていきたいと思います。

――開幕から調子がでない試合もありましたが、今日は素晴らしい試合でした。


東芝の悪いところで、試合の波があって、上がったり下がったり。今日の試合ではドミネイト、コリジョンのところはよく出来ていたかなと思いますし、僕の感覚としてはディフェンス頑張ればアタックにつながるかなという感じです。

――後半それができたと思いますが、体力的にはきつくなかった?


風の影響もあって、体力的にきつくなるゲームになってしまったんですけど、もっと前に出てもっと東芝らしさをだせるんじゃないかなと思います。


――小山大輝選手のプレーについて


彼のアタックセンスやテンポの作り方、ディシジョンメイクは優れているところがあると思います。代表では少し一緒にやりましたけど、今日の試合では彼のセット(プレー)にはずっと警戒していました。

小山大輝

小山大輝

――2月にワイルドナイツと対戦したことで手応えや自信になったことは


お互い同じ感覚だと思います。通用したところ、しなかったところ、感じるところは一緒だと思うので、シーズン通して修正能力が高いし、やっているコーチングのレベルも非常に高いので、次秩父宮でやるときは全く違った展開になると思います。シーズンは長いので、一試合一試合成長していくことが大事です。

――昨年は堀江さんが後半に登場してきたりでしたが、今年は印象は違いますか?


去年は堀江さんのインパクトとコミュニケーションのところは感じました。今年は坂手選手が長く出場していますし、今日は初めて佐藤選手も2分くらいでしたけど、彼の出番もこれから少しずつ増えてくるだろうなと思っています。

記事検索

バックナンバー

メールアドレス
パスワード
ページのトップへ