9月4日(木)、早稲田大学競技スポーツセンターが同大学で会見を開き、同大学ラグビー蹴球部の2025年度のジャージーに「三井住友銀行(SMBC)」「リオ・ホールディングス」の2社がスポンサードすることを発表した。
2025年4月よりスポンサーロゴを掲出したジャージーの着用が認められたことを受けて、4月よりHPで公募をし、このたび発表された。数社からの応募があり協議の上に2社に決定したという。なお契約期間は1シーズン。
9月13日(土)に北海道・月寒屋外競技場ラグビー場で開催される早稲田大学対日本体育大学戦から、スポンサーロゴを掲出したジャージーで試合に臨む。
ジャージー背面(背番号上部)に株式会社三井住友銀行(SMBC)、パンツ背面の左に 株式会社リオ・ホールディングス(RIO)のロゴが入ることになった。なお胸スポンサーも募集していたが、今年度は応募がなかったという。

スポンサーロゴの掲出を対象とする試合は公式戦、その他、招待試合や定期戦などラグビー蹴球部が認める試合となる。
会見には三井住友フィナンシャルグループ執行役社長&グループCEOの中島達氏、リオ・ホールディングスの代表取締役の中川智博氏、早稲田大学総長の田中愛治氏 早稲田大学ラグビー蹴球部部長・商学学術院教授の恩蔵直人氏、早稲田大ラグビー蹴球部の大田尾竜彦監督、キャプテンCTB野中健吾、副キャプテンのFL田中勇成が参加した。
中島氏は東京大ラグビー部OBで大学時代に秩父宮ラグビー場で早稲田大と対戦した経歴の持ち主で、中川氏は早稲田大のOBだという。

恩蔵部長は「本年度からラグビー協会からジャージースポンサーのルール が整備されて、私たちの部としてもスポンサーを導入することを決定した。ご支援は学生の負担軽減、競技力向上に使用させていただきたいと考えています。ジャージー背面には株式会社三井住友銀行様にスポンサードしていただきます。三井住友銀行様は日本代表のオフィシャルパートナーや大学選手権の支援など幅広くラグビーの支援をしております。ラグビーと強い結びつきを有している三井住友銀行様にご支援いただけるのは心強く、 大変ありがたく思っています。パンツ背面にはリオ・ホールディングス様にスポンサードしていただきます。リオ・ホールディングス様は資産コンサルティング会社で、2003年から上井草を拠点しているワセダクラブを準備段階からサポートしていただいており、今回のご縁につながりました。
早稲田大学ラグビー部の部員は年間16万円の部費を支払っておりますし、夏合宿代も払っていて計40万円くらいとなり、完全に保護者負担です。今回のようにご支援していただき、まずは部員の経済的負担を軽減していきたい。また監督やコーチのプランに入っていると思いますが、さまざまな形で競技力を向上させるためには指導陣を充実させる。まずはこの2つが大きな使い道になるかと思います」と説明した。
大田尾達彦監督は「早稲田大学ラグビー部は108年目を迎えています。107年間、どんな状況でもあきらめず、自分たちのオリジナリティーで、ひたすら日本一を目指して、今日があると思います。大学ラグビーにスポンサーロゴが入る1年、日本一を目指して学生たちがグラウンドを駆け回って、日本一に立つために一生懸命やっていきたい。住友銀行様とリオ・ホールディングス様と記憶と記録に残る1年にして参りたい」と話した。
キャプテンCTB野中は「スポンサーの方々とご一緒に試合に臨めることは嬉しく思います。日本一という結果で恩返しできれば最高だと思います。日本一に向かって努力していきます」と言えば、副キャプテンのFL田中は「歴史と伝統のあるジャージーにスポンサーのロゴが入るということで重みを感じでいます。ジャージーとロゴに恥じないようなプレーをみなさまにお見せできるように、日本一に向けて精進していきたいと思います」と語気を強めた。
早稲田大学ラグビー部としては、まずはロゴの掲出されたジャージーで大学選手権決勝まで進み、今シーズンこそ2019年度以来の日本一を奪還したい。
![]() スポーツライター。1975年4月27日生まれ、千葉県柏市育ち。印刷会社の営業を経て独立。サッカーやラグビー等フットボールを中心に執筆する。現在はタグラグビーを少しプレー。過去にトップリーグ2チームのWEBサイトの執筆を担当する。リーグワン、日本代表を中心に取材。 プロフィールページへ |