東京山九フェニックスが2022年間王者に!岡田はるなキャプテン「期間が長かった分、トロフィーが重たく感じた」太陽生命ウィメンズセブンズ2022・弘前大会 | ラグビージャパン365

東京山九フェニックスが2022年間王者に!岡田はるなキャプテン「期間が長かった分、トロフィーが重たく感じた」太陽生命ウィメンズセブンズ2022・弘前大会

2022/06/20

文●編集部


太陽生命ウィメンズセブンズ2022は今シーズンの最終戦、弘前大会が、6月18日、19日開催された。

東京山九フェニックス

東京山九フェニックス


ファイナルに進出したのは、東京山九フェニックスとながとブルーエンジェルス。前回大会と同じカードとなった。フェニックスは、大黒田裕芽、大竹風美子、原わか花、水谷咲良の4人が代表遠征で欠場。

ながとブルーエンジェルス

ながとブルーエンジェルス


一方ながとは、辻崎由希乃、平野優芽の2人が代表遠征で欠場。チーム力、総合力が問われる戦いとなった。

アカニシ・ソコイワサをアウトサイドからスピードで抜き去るニア・トリバー

アカニシ・ソコイワサをアウトサイドからスピードで抜き去るニア・トリバー


試合はながとが敵陣でボールをもちながら中々得点に結び付けられない時間帯が続き、逆に5分、ニア・トリバーがワンチャンスをものにして先制のトライ。

アテザ優海がトライを決め5-7。

アテザ優海がトライを決め5-7。


ようやくながとは、前半終了間際にアテザ優海のトライで同点として前半を終えた。

プルーニー・キヴィットのゴールも決まりながとが同点にして前半を終えた

プルーニー・キヴィットのゴールも決まりながとが同点にして前半を終えた

後半2分、フェニックスは自陣のディフェンスでサクラ15佐藤優奈がジャッカルでPKを奪うと、そのラインアウトを再び佐藤優奈がキャッチ。そこから石田茉央が抜けだし、そのまま60mを走りきりトライ。

中島涼香のターンオーバー

中島涼香のターンオーバー

後半2分、石田茉央が自陣からビッグゲイン

後半2分、石田茉央が自陣からビッグゲイン

磯貝美加紗が追走するもそのまま走りきりトライ

磯貝美加紗が追走するもそのまま走りきりトライ

後半5分、中島涼香のトライでフェニックスがリードを広げた

後半5分、中島涼香のトライでフェニックスがリードを広げた


さらに5分、岡元涼葉が敵陣でペナルティーをもらうとクイックリスタート。いい角度で走り込んできた中島涼香にパスがつながりトライ。21-7と勝負を決めた。

後半追いかけるながと、磯貝美加紗がゲイン

後半追いかけるながと、磯貝美加紗がゲイン

レベッカ・トッフンガが1本返すも残り時間は1分たらず

レベッカ・トッフンガが1本返すも残り時間は1分たらず


ながとは後半6分にレベッカ・トッフンガのトライを返すもそこまで。21-12でフェニックスが勝利し弘前大会優勝を決めた。

ながとは年間総合優勝連覇ならず。

ながとは年間総合優勝連覇ならず。

大会MVPにはニア・トリバー

大会MVPにはニア・トリバー

「4人が抜けたことで逆に一枚岩になろうと・・・」岡田はるなキャプテン


――年間優勝・MVPおめでとうございます。


いや、本当に重みが違うなって思っています。4大会あってメンバーも毎回セレクションがあって、っていう感じメンバーに入ることも本当に大変でしたし、メンバーが選ばれてからチームを作ることも大変でしたし。


それだけ時間がかかってる分、対策されたりとか、いろんな壁というか乗り越えるものがあったので、そのトータルというかシーズンを通して、優勝できてそれだけやってきてよかったなと思います。期間が長い分、トロフィーが本当に重たく感じました。


――代表の合宿で34人抜けても、この強さが変わらないのは?


4人の存在は、大会通して大きかったんですけど、その背中を見てチームとして本当に成長なあっていうのがあったので、4人合宿に行くって聞いたときは、内心選手全体としては大丈夫かなと思うのはあったんですけど。逆にその4人託してくれて、最後よろしくねって言ってくれたので、今までやってきたことを遂行しようと話して、そこをやりきったことが強みだなって思います。

――前回、ながとに負けてさらに今回4人抜けるのは気持ちの面でも厳しかったと思いますが、よくこれだけ盛り返したと思いますが、選手間でお互いに話したことは?


4人は(代表に)選ばれるということで個人能力も高いのは強みでもあったんですけど、逆にその選手たちが抜けて、7人、12人、32人が一枚岩になって、繋がっていこうという話をしました。ニアはいますけど、対策されていますし、だからこそ、一つになろうという話はメインにしました。

――中島涼香さん、岡元涼葉さんのような若い選手が活躍できるのは?


もう伸び伸びやらせています。BKなんで詳しいところはわからないですけど、若いからこそ勢いもありますし、変に縛らずにもう自分たちがやりたいようにやって、経験がある人たちがそこをカバーしていくっていう形で、逆にそこに私達が乗って、チームを勢い付けられればなと思ってやってました。

――四宮洋平監督はどんな存在?


ボスです。ビッグ・ボスです。それ以上の表現が見つからない。今回(鈴木)実沙紀さんが(サクラフィフティーンの)遠征で不在だったので、多分私の足りないところをわかっていて、課題としてゲームキャプテンに指名されて、私の弱みがバレていたかなと思います。


今までのシーズンに比べて、もっとチームに関わったりとか、リーダーシップを発揮しなければならないところですかね。

フェニックスに入って5年目ですし、もっとしっかりチームのことを考えて、引っ張っていってほしいと四宮さんから言われて、いろいろありましたが、結果優勝できたんで良かったかなと。

――あまりキャプテン任されるのは嫌だなと感じていた?


人前に立ったり、喋ったりすることが苦手なので、極力避けてきたんですけど。うまく伝えられなくてもいいから伝える努力をしなさいっていうところは結構言われました。

――それはご自身のプレーにも影響した?


大分つながりました。追手門時代はサインすら出したことないです(笑)。勝手に突っ込んでオーバーしているような感じだったんですけど。ちゃんと外からコールしたりとか状況を伝えたりとか、細かいところは成長というか、できるようになりました。

年間MVP発表直後、思わず涙が

年間MVP発表直後、思わず涙が



――結果年間MVPに選ばれました。改めてどう思っていますか?


ニア(・トリバー)だと思っていたんですよ。私?みたいな感じでした。私がもらいましたけど、本当にフェニックスのメンバーだったり、サポートしてもらった人のおかげだと思ってるので、1人の私だけの力じゃなかったな。苦しくて泣いた時もありました。本当にそれを乗り越えてきて良かったなと思っています。

――フェニックスはアタックのチーム?それともディフェンスのチーム?


アタックだと思っています。やっぱり若い子だったりニアだったり、バックスラインに本当に勢いがあってフォワードもフィジカルの強さがあるので、お互い乗り合っていけるっていうところがあります。そこが頼もしいので、みんな安心して次のライン引いたり準備とかできますね。


――ディフェンスが良かったのは?


とにかくすごく喋っています。繋がりを大事にしました。初日がうまくいかなかった部分が多かったので、2日目は特に強いチームと対戦しますし、スタープレーヤーもいないからこそ、繋がっていこうって。

左から増田良子チームマネージャー、ニア・トリバー、四宮洋平監督

左から増田良子チームマネージャー、ニア・トリバー、四宮洋平監督

中島涼香「すごく自由にプレーさせてもらっている」

前回大会まで、大黒田裕芽さんがゲームメイカーとして全部リードしてくれたのを、今大会は抜けた分、(野田)夢乃さんと一緒に頑張ろうって話をしていました。練習でも積極的にコールや声出し、コミュニケーションしていました。


裕芽さんの存在が大きくて、自分らバックスラインで本当にハーフ、スタンド、センターって全員が2年生で大丈夫かなっていう不安や緊張はめっちゃありました。

中島涼香

中島涼香


今シーズンは部内戦が一番大変でした。私は結構フィジカル面が弱かったんで、メンバーが決まってからも、ノンメンバーが練習に付き合ってくれて、剥がされないようにとか。チームのためにそういったサポートをしてくれたおかげで勝てたと思います。

結構自由にプレーさせてもらっているんで、自分の持ち味を出すことができていると思います。


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