ウルグアイ戦前半32分、ゴール前でフェーズを重ねたジャパン。残り5mでラックを作りSH日和佐篤は、相手ディフェンスラインに対しセンスを感じさせる角度で後ろから飛び込んできた堀江翔太へパス。相手ディフェンスに全く身動きさせずトライを決めた。
また、前半スクラムで押し込まれる場面がありながらも、試合の中で修正し、後半は相手を圧倒した。その中心を担っていた堀江翔太。昨年、首をケガし今シーズンの全てをワールドカップに注力してきた男がついに再び躍動し始めた。エディー・ジョーンズヘッドコーチが「一番の出来だった」と評価した堀江本人がウルグアイ戦の80分を振り返る。
「相手のディフェンスが堅いところにキャリーして、我慢して、ビッグゲインできたところもあった」
勝って良かったですよ。テストマッチなので、しっかり気合い入れようと話をして臨んでいて、負けが続いていたので勝てて良かった。相手のディフェンスが堅いところにキャリーして、我慢して、ビッグゲインできたところもあった。アタックも良く我慢したと思います。シェイプとかは間違っていないが、コンタクトエリアでミスした。数を重ねればチャンスを活かせたと思います。
ボールを接点で取られそうになったときにとられなかった。キャリアーの体の使い方だと思います。この試合では100%できた。次の試合で、今日より良くしたい。
――自陣もミス多かったのは
堀江 ボールが滑ってのミスしたのは、チームよりも個人の問題です。
――前半、自陣からボールを動かしたのは?
堀江 相手を疲れさすためにどんどんボールを動かしました。あれは監督の考え方です。変わったら違うと思います。前半から相手を動かして、疲れたときに僕らがどれだけ動けるか。後半は相手のディフェンスラインが上がったのでキックを蹴りました。
――スクラムについて
堀江 はじめイーブンで、途中で相手の3番が内に組んで来た。後半対応できた。レフリーがそういうスクラムに笛を吹かないことはあるので、前半3人で話して対応できたのは勉強できた。
「ボールを落とす部分は個人がわかっている。修正が大分できている」
――最後カウンターから戻っていた
堀江 良いことです。キャリアーも良かったし、サポートも前の試合より良かった。ボール落とす部分は個人がわかっている。世界選抜戦、フィジー代表戦、トンガ代表戦の修正が大分できたと思っている。ここで満足せずに次にいきたい。
――修正点は?
堀江 敵陣での動きを意思統一したい。相手が上がってきたときの判断。あとはシェイプの深さとか、そういうのはまだ伸ばせていける。ディフェンスも合ってきた。
――リーチやフミが戻って来ました
堀江 試合を重ねるたびにフィットしてきた。チームになってきた。やりたいことがわかってきて、チームなってきたと思います。
――来週に向けて
堀江 常に自分のベストを出したい。日本代表のラグビーはアタッキングラグビーですが、あれだけディフェンスをしたら、(相手は)結構、困っていたと思います。今日以上のディフェンスと、15人が一つになっているところを最後に見せたいです。