エディー・ジョーンズHC就任会社会見全容―「若い世代を発掘、育て、最大限活用できるシステムを作る必要がある」 | ラグビージャパン365

エディー・ジョーンズHC就任会社会見全容―「若い世代を発掘、育て、最大限活用できるシステムを作る必要がある」

2023/12/15

文●編集部


14日、日本ラグビーフットボール協会は、新しく日本代表ヘッドコーチに就任したエディー・ジョーンズ氏、土田雅人会長、岩渕健輔専務理事の三者が登壇して、就任記者会見を行った。今回の決定までの経緯、ジョーンズ氏が考える日本ラグビーの強化ポイント、世界内外で話題となっているジョーンズ氏の言動や憶測についても質疑応答がなされた。ラグビージャパン365では余すことなく会見内容をお送りする。

土田雅人会長



昨日、開催されました日本ラグビー協会議事会での承認を得て、(男子15人制)ラグビー日本代表の次期ヘッドホーチがエディー・ジョーンズ氏に決定いたしました。本日、そのような形で年内に次期ヘッドコーチを決定、発表することができ、速やかに皆様にご紹介できますことをとても嬉しく思っております。今年のワールドカップ前、7年間日本代表を率いていただきましたジェイミー・ジョセフHC(ヘッドコーチ)がワールドカップ終了後に退任を表明して以降、当協会は日本代表に最もふさわしいヘッドコーチを採用するため、国内外、広く公に日本代表のヘッドコーチを募りました。

国際的に指導者採用実績のあるオジャーズベルンソンのサポートを得ながら、80名にも及ぶ候補の中から最終的な候補者を絞っていくことができました。W杯終了後の12月に実施した面接を経て、2015年大会で日本代表を新たな地平に引き上げたエディー氏をこの度、再びヘッドコーチとして採用することに決定いたしました。今後の日本代表の強化、発展に向けてベストな指導者はエディー・ショーンズであると考えております。


昨日引き受けていただきましたエディー氏に敬意を表して、感謝をしております。なお本決定に際しまして、ラグビー協会の会長である私とエディー氏が旧知中であるがゆえに憶測に基づいた報道がいくつか見られますことを非常に残念に思っております。

日本代表ヘッドコーチという決定という日本ラグビー界にとって極めて重大な決断に際し、個人の知見や都合が組織判断に影響を与えることはあり得ません。今回のヘッドコーチ選定プロセスに関わっていただいたすべての関係者、また日本のラグビーの将来を考えて意思決定に参加したすべての議事、委員、それぞれの名誉にかけてあらためて申し上げますが、本選考が極めて公平、公正なプロセスに準じております。


私どもはワールドカップ期間中に候補者リストにあった誰一人とも一切接触はしておりません。また私自身がエディー・ジョーンズと直接に会話した機会はつい先日行った面接を除いて、今年の1月4日でございます。エディー氏がオーストラリアの監督に決まる前のちょうどイングランドの監督も終わりその間の時にエディー・ジョーンズと奥様と一緒に食事しただけということになります。

ヘッドコーチ選考委員の投票の場と、理事会での審議場以外、候補者に関連する私の意見を明らかにしたことも一切ございません。今回のヘッドコーチ選定に携わった一人一人が日本のラグビーの将来を真摯に考えて判断し、その結果として大多数の指示を得たのがエディーとなります。

私どもはラグビーワールドカップの舞台で日本代表が優勝、頂点に立つことを目指し、ジャパンラグビーリーグワンとともに世界へ挑戦を続けてまいります。日本代表のヘッドコーチが担う責任は非常に大きなものであります。ご存知の通り、ユース世代、高校からU20、U23、一貫性のある育成を通じて代表の選手層に厚みを任せることは喫緊の課題でもあります。

そのような中、エディーは必ずや日本ラグビーを更なる高みに牽引し世界の頂に近づけてくれる人物と考え、ヘッドコーチに任命いたしました。エディー氏を選び、再びヘッドコーチとして日本代表に迎え、日本の素晴らしいラグビーファンの皆様とともに2027年オーストラリアで開催されるラグビーワールドカップ優勝に向けて新たなるスタートを切ることができますことを光栄に思い、心より感謝いたします。新生エディージャパンに是非ご注目の上、日本ラグビーの活躍により一層の期待を下さいますようにお願いいたします。


エディー・ジョーンズ次期HC



本日、日本代表ヘッドコーチに就任することを発表され、大変光栄に思います。2015年にここを離れ、日本のラグビーの発展を目の当たりにして、とてもエキサイティングなことだと思います。(日本に)戻ってきて、リーグワンの発展、日本の大学の健在ぶりを見ている。そして、日本社会にとってラグビーがいかに重要であるかということを、あらためて実感しています。2015年に私が日本代表の監督を務めたとき、私たちはワールドカップで24年間勝ったことのないチームで、日本の国民に愛されるチームではなかったです。

そして今、日本の国民に愛されるチームになりました。ラグビーは社会の主要な要素であり、日本が世界のトップ8、トップ4に入るために、私がその後押しの一翼を担っているというのは、エキサイティングな機会であり、光栄であり名誉なことです。私の仕事は、日本の代表チームに真のアイデンティティを持たせることで、非常にワクワクしています。
それが違いを作ります。どんなスポーツでも、どんな素晴らしいチームでも関係ない。どんなジャージを着て、どんなシャツを着ていても、彼らがどんなチームであるかははっきりとわかる。だから、それが今後の大きな焦点のひとつになると思います。

このようなラグビーができる人材を日本で育てる必要があります。なぜなら、私たちは体が小さいので、相手よりも速く、足で速く、頭で速くプレーする必要があるからだ。だから、私たちは相手よりも速く、ボールを選択するラグビーをする必要がある。だから、この仕事に没頭し、日本代表に貢献することを楽しみにしている。本日はありがとうございました。

岩渕健輔専務理事

ジョーンズHCからラグビーの話が出ましたが、来年は、既にいくつかのハイパフォーマンスユニオン、トップ10やトップ15に入るようなチームと試合が組めています。今後27年のW杯に向かっていかにいいプログラムを組んでいくか、それがラグビー協会にとっては大きな仕事になりますので、しっかりと進めながらいいチームが作れるようなプログラムを作っていきたいと思っています。

今日本代表は、ベスト8はもちろんですが、その先に行こうとリーグワンの中で切磋琢磨しています。そういう意味では本当にプログラムのレベルをしっかりと上げていきたいと思います。おそらく今日ラグビーの話も出ると思いますが、どういうことを考えていくかどのように評価していくかということも、かなり既に明確になっていますのでその辺りも今日お話しできればと思います。


続いて報道陣から質疑応答が行われた。

目標は「自分たちのプレーで安定した成果を上げられるチームを確率すること」

――2027年のオーストラリア大会の具体的な目標を聞かせてください。どのようなラグビーをしていきたいか具体的にお願いします。


ジョーンズHC いくつかあります。まず、目標という意味では、ベスト8に入るのはもちろんだと思います。それは明確な目標です。2019年は(日本代表)ベスト8、2023年はベスト8に入れなかった。だから、それは明らかなターゲットです。しかし、それよりももっと重要なことがあると思います。

自分たちのプレーで安定した成果を上げられるチームを確立することです。それが、私にとっての大きな目標です。そして相手より素早くプレーすること。この2つです。ラグビーはモメンタムのゲームです。そしてモメンタムは重さにスピードをかけたものに等しくなります。日本には小柄な選手が多いので、質量を大きく上げることはできないが、動くスピード、アクションのスピードは改善できます。相手より少しでも早くプレーできる選手を育てる必要があるし、それは実現可能です。

2015年も2019年もそうでしたが、特に現在の試合展開では、30秒以内のショートボールプレーや70秒以上のロングボールプレーがあります。そうした時間帯に素早くプレーできるチームを育成することは、間違いなく達成可能です。しかし、もっと若い年齢から選手を育て、20代で育て、ジャパンAから代表チームへと昇格させる必要があります。だから、私たちには達成したい明確な目標があります。



――プレゼンテーションではどのようなことを言って、評価されたのでしょか?


ジョーンズHCを あと40分ありますか?手短に言いましょう。まあ、チームを決定づけるのは常にアイデンティティだと思います。そして日本代表には、先ほど話したように〝超速ラグビー〟が必要です。

私たちは相手より速くプレーすることに重点を置く必要がありますし、私たちと対戦するチームは、私たちのスピードに怖じ気づくでしょう。私がスピードについて語るとき、それは単に走るスピードのことではなく、私たちが考えるスピードのことです。ラグビーは複雑な競技であり、15人の選手が参加する、侵略的なスポーツとしては大人数の競技です。

だから、迅速に考えを合わせ、決断を下し、その決断を実行に移せるようにならなければならない。そして、それを相手よりも早くできるようにする必要があります。だから、そういうラグビーを発展させ、日本のすべての選手がそういうラグビーができるように、日本代表としてプレーできるすべての選手がそういうラグビーができるようにすることが、私たちの最初のチャレンジです。だから彼らは行動が速いだけでなく、思考も速い。だから日本のためにプレーできる。


もうひとつは、日本で才能ある選手を育てるために懸命に努力しなければならないということです。日本のラグビーを見てみると、大学が日本のラグビーのベースになっている。大学の若い選手たちを見て、どうすれば彼らをより早く成長させることができるか、どうすれば彼らをより早く世に送り出せるかを考える必要があります。

そして、どの選手も、彼らが今持っているポテンシャルを最大限に発揮できるようにしたい。私は長い間コーチを務めてきましたが、実際に自分のポテンシャルを最大限に発揮した選手の数は、片手で数えられるほどです。だから私たちは、若い才能を発掘し、育て、それを最大限に生かせるようなシステムを作る必要があります

アイルランドは、競技人口の少ない国でありながら、人材発掘と育成に力を注いでいる素晴らしい例です。日本では今、そのチャンスがある。若い選手に注目し、第三者を通して彼らを育てなければならない、というのが今の日本の考え方です。私たちは常に歴史的な関係を築いてきました。日本代表との関係です。それは常に分断されてきました。大学もあれば、企業チームもあれば、代表チームもある。全員が協力し合う必要がある。

だから、プレー哲学を明確に定義する必要があります。全員が正確にそのようなプレーをする必要はないが、そのようなフィロソフィーでプレーできる選手を育てる必要があります。そして、全員がひとつのエコシステムで協力するようにしなければならない。

そして、日本社会の素晴らしいところのひとつは調和です。そして私たちは、日本のエコシステムにおいてその調和を利用する必要がある。だから、私たちは才能を創造し、創造し、そして最大限に育成する。


――W杯中は、オーストラリアにコミットしていると何度も言っていました。またオーストラリアのHCを辞めた後、日本に戻っていきたいと思ってこの決断をされた理由をお聞かせください


ジョーンズHC (オーストラリア代表を)2回W杯につれていきたいと考えていたが、システムの変更があり困難な状況もあった。1年経って、5年計画を見直さないといけない時期になって、成立できるか考える時間があったが、考え直した結果、難しいということで退任することになりました。


――2015年から、日本代表が飛躍している、強くなっているというご意見でしたが、その要因は何だとお考えでしょうか。


ジョーンズHC まず、2015年以降、ジェイミー・ジョセフと彼のコーチングスタッフは、日本を2019年にベスト8入りするまでに成長させるために、本当に素晴らしい仕事をしたと思います。だから、ジェイミーとトニー・ブラウン、そして長谷川慎がチームとともにやってきた良い仕事を続けていきたいです。

新しいリーグワンには大きな可能性があります。どのような大会でもそうだと思うが、まずは強いリーグにしたい。そして、今リーグワンでプレーしている質の高いテストプレーヤーの数を見ればわかるだろう。若い選手たち、日本の若い選手たちにとって、偉大なテストプレーヤーたちから学ぶことができる素晴らしい機会です。時間が経てば、もっと多くの日本人選手がチームでプレーするようになると思いますが、それがリーグの進歩です。

だから、リーグワンも変わったと思うし、大学の選手たちも、いくつかの大学のチームの試合を見に行ったが、私がかつて教えた東海大学と流通経済大学の試合を見ました。今の選手たちは身体的に以前よりはるかに発達しています。彼らはより良い強度とコンディショニングのプログラムを受けています。彼らは良いラグビー選手になるために、ずっと真摯に取り組んでいる。だからスタンダードが上がった。そういうことがすべて起こったんだと思います。今のリーグワンを見ればわかります。

日本人選手の可能性を示す選手として、私にとって際立っているのはチェスリン・コルビです。彼は76キロくらいしかないが、チェスリン・コルビは牛のように強く、チーターのように速く、忍者のようにつかみどころがない。日本の選手もそのようになれるはずです。彼は素晴らしいお手本です。だから、彼のようになれる選手を見つけたい。大学やリーグワンにいるはずです。




――以前、日本代表を率いていたときよりもリーグワンのレベルが上がり、環境が良くなっていると思います。スーパーラグビーは現在ないですが、強化のためにしていきたいことは?


ジョーンズHC 2つの方法でお答えしましょうか? 南アフリカの例を見てみましょう。つまり、南アフリカは2015年に日本に負けました。だから南アフリカはラグビー史上最悪の時期にいると感じていました。そして彼らは立ち直りました。選手のケアを変えたカリーカップを14チームから(2部制にして1部を)8チームに変更した。ベストプレーヤーを海外でプレーさせ、スーパーラグビーから北半球へと舞台を移しました。

なぜそのようなことを申し上げたかというと、やり方を変えようとすれば、いつでもそれができるのです。南アフリカはその後2019年と23年、2回チャンピオンになりました。だから、チームの状況を変えたいのなら、システムをどう変えるかを考え続けなければならない。

現在、日本にはリーグワンという新しいリーグがあり、そこで世界のトップ8に入るために必要な質の高い選手が育つかどうかを見極める必要があります。だから、それはまだ始まったばかりです。これからは、大学ラグビーをより重要なものにする方法を見つける必要があります。

では、ラグビーをプレーする大学生にとって、どうすればより重要なものになるのでしょか? 彼らは本当に、できる限り最高の選手になろうと努力しています。そしてまた、人材を集めることはできるが、それを継続的に評価しなければならない、スーパーラグビーも選択肢のひとつかもしれないし、クロスボーダーのスーパーラグビーの試合を増やすことも解決策かもしれない。それらすべてを検討し、考慮し、考察する必要があります。


――冒頭でお話したとおり、事実じゃない報道があったということでしょうか?


土田会長 最初に話した通り、臆測で、3月に(エディー氏に)会ったとか載っていることは、本当に私も日本協会の会長の立場ですし、エディーさんはオーストラリア代表の監督で、本当に会って話もしたと思っていましたが、代表の監督選ぶとかじゃなくても、会ってはいけないかなと思うので、そういう意味では、交流は避けてきました。


――2人の関係性を考えると、最初から決まっていたという疑いが出ることもしょうがないと思っているファンも多かったのではないでしょうか。


土田会長 2015年、エディー・ジョーンズさんが急に辞めると言い出して、私と平尾が理事で、担当で、それでジェイミー・ジョセフを選びました。この時の監督選びが非常に難しかった。リストを作って、自分らでやりましたけど、それが透明性かと言ったら、そうじゃなかった。そういう意味で、2019年の監督選びの時の苦労、そして、2019年、ジェイミーが続ける時の苦労もありましたが、そういう意味で、公平性に透明性やるためにも、私が会長になる前から、しっかりと選んでいこうと話していた。

今回も選考委員を6名選びました。女性の理事、外国人を含めて6名がおり、(ヘッドコーチ候補の)プレゼンテーションが終わって、その中で6名中5名がエディーに投票した。その後、昨日が理事会でその中でもエディーさんのマスコミに対する言葉とかリスクも分かっていますし、コーチ陣とうまくいかなかったこともあった。

こういうことも全て話して一番言ったのは、やはり、日本のラグビーは非常に変わった。ハイパスフォーマンスユニオンになり、まさにこれは、負けられない戦い、まさに優勝するために、我々はどの監督を選ぶのか、ということの起点で、相当ここは議論してきた半年間だった。

それで昨日の理事会でも、透明性について、この場で話してほしいということで、あえて私の中で報告を言ってきた。ただ、エディーさんの中でも、やはり足りないところがいっぱいあります。ですから、ここは『チームエディー』を組んで、メディア対策のところでは誰かがサポートする。コーチ陣では誰かがサポートする。こういう体制を組んでやるのを昨日の理事会で話をしました。『チームエディー』を組んで戦っていく。


――コーチングスタッフはどう考えているのか


ジョーンズHC 今すぐではなくて、コーチングスタッフは重要なので、じっくり考えたいと思いますし、頭の中には、少し考えもあるんですけども、これは時間をかけてじっくり考えて、改めて皆さんに、お知らせしたいと思っています。


――オーストラリアファンを裏切った形になったことについては


ジョーンズHC この1年間面接を受けていません。初めてのインタビューは12月7日です。明確にしておきたい。面接があったのはあくまで噂で、事実とは異なります。結果がこうなってしまったのは申し訳ないし、与えられた時間で実現できなかったことは残念です。ファンには申し訳ない気持ちでいっぱいです。ただやましいこと、罪悪感に思うことはやっていません。面接を受けたのは12月に入ってからです。その間に何度か(JRFUの関係者と)会ったりとか、面接は一切ありません。


――それをオーストラリアのファンは信じるのか?


岩渕 コンタクトがあったのは JRFUがこのプロセスのために使っているエージェントであって監督のための面接ではなく、ショートリストをつくる上での情報がほしいコンタクトが取った。これはあくまでも候補として面接する、会話ではなかった。事実ではないとあらためて申し上げたい。


――オーストラリアではスーパーラグビーで歓迎されましたが、現在は裏切り者と呼ばれたりしていますが


ジョーンズHC 人ひとりの意見をコントロールできません。裏切ろうと思っていなかったし、(一人一人の意見は)コントールできない。それは仕方がない


――前回日本代表は長い間、合宿をしていました。リーグワンが始まり、代表期間が短くなりました


ジョーンズHC トレーニング方法という点では、日本は常に合宿をベースとしたチームです。長い合宿、ハードなトレーニング、高いフィットネス技術、ITでも、今のゲームは大きく変わりました。そして、前にも言ったように、(現在のラグビーは)30秒以内のボールインプレー、70秒のボールアウトプレーがあり、本当のパワーゲームになっている。

だから、選手のスピードとパワーを鍛える必要がある。選手たちをリバース・トレーニングしなければならないようなものです。以前は高いレベルの基礎体力からスタートした。今は、スピードとパワーを高いレベルで鍛え、それをフィットネスにつなげる必要があります。それについて考えています。まだ実際のカレンダーを見る機会がなくて、どのようにやるか決めかねているんだけど、頭の中にはいくつかアイデアがあります。

そして、もうひとつ付け加えるとすれば、ラグビーにおけるテクノロジーの役割は、今後の重要な課題となるだろうということです。だから私たちは、事実上すべての判定がテクノロジーによってチェックされた決勝戦を見ました。そして、小さなプレーの合間に大きな、大きな、大きなプレーのない時間帯があるという、より慎重なラグビーが展開されました。

レフリーの判断に頼るような試合をする覚悟があるのかどうか。私は日曜日に、21歳の若い日本人レフリーを見ましたが、まったくもって一流だった。TMOは機能していなかったと思うし、彼はすべての判定を一人で行い、試合は見事に流れた。完璧な試合を望むかどうかは、ワールドラグビーが決めることです。




――ファンに向けてのメッセージを


土田会長 エディー・ジョーンズを監督に選んだのは、昨日の理事会で最後決まりましたけど、本当にそこでもしっかりと、なぜ彼を選んだのか。まさに『世界に勝つため』です。それも、やはりハイパフォーマンスユニオンというところになりまして、2027年まで相当スケジュールが決まっています。その中で強いチームに勝つために彼を選びました。

そして、やはり一番大事なことは、さっきエディーさんも言いましたが、大学生レベル、フランスではヌタマックが20歳から国の代表になっている。そういう意味で、やはり大学生の改革、そしてリーグワン、クロスボーダーを使ってそういうことも含めて、リーグ改革して全てを日本のラグビーが勝つために、もっとファンが増えるためにしっかりと頑張っていきたいなというふうに思います。

ジョーンズHC 2023年ワールドカップを見ると、アイルランドは長い間世界ランキング1位でした。国を挙げてトップチームを輩出しているにもかかわらず、準々決勝で敗退した。ワールドカップをホームで戦ったフランスは、最強の代表チームを作るために全力を尽くしましたが負けました。だから、私たちにできることは、コントロールできることをコントロールすること、そしてコントロールできることをコントロールすることは、選手の強さに合ったプレースタイルを作ることです。

日本にいる才能を最大限に伸ばし、松島のような日本人の才能が海外にいるかどうかに目を向けてみるのもいいかもしれない。松島はシャークス・アカデミーで見つけ、日本に呼び戻しました。だから、日本の外にも探すべき才能はあるかもしれないが、最高の才能を見つけ、成長するための最高の環境を与える必要があります。そして日本の人たちが誇りに思えるようなチームを作るために、私が知っている限り、あらゆることをするつもりです。


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