27日、日産スタジアムで行われる「キヤノンブレディスローカップ2018」のメンバーが発表された。オールブラックスの記者会見には、スコット・ハンセンヘッドコーチ、FWからはジョー・ムーディー、マット・トッド、BKからはソニー・ビル・ウィリアムズ、ダミアン・マッケンジーが取材に応じた。
キヤノンブレディスローカップ2018・オールブラックスメンバー
1 ジョー・ムーディー(36)
2 コディー・テーラー(38)
3 オーウェン・フランクス(103)
4 サム・ホワイトロック(105)
5 スコット・バレット(25)
6 リアム・スクワイア(20)
7 アーディー・サヴェア(31)
8 キーラン・リード(114)(c)
9 TJペレナラ(51)
10 ボーデン・バレット(69)
11 リーコ・イオアネ(20)
12 ソニービル・ウィリアムズ(49)
13 リアン・クロッティ(41)
14 ベン・スミス(73)
15 ダミアン・マッケンジー(19)
16 ネイザン・ハリス(18)
17 カール・トゥイヌクアフェ(9)
18 ネポ・ラウララ(13)
19 ブロディー・レタリック(71)
20 マット・トッド(14)
21 アーロン・スミス(79)
22 リッチー・モウンガ(4)
23 アントン・レイナートブラウン(30)
キヤノンブレディスローカップ2018・ワラビーズメンバー
オーストラリアメンバー
1 スコット・シオ
2 フォラウ・ファインガア
3 アラン・アラアラトア
4 アイザック・ロッダ
5 ロブ・シモンズ
6 ネド・ハニガン
7 マイケル・フーパー
8 デービッド・ポーコック
9 ウィル・ゲニア
10 バーナード・フォーリー
11 マリカ・コロイベッテ
12 カートリー・ビール
13 イズラエル・フォラウ
14 セファ・ナイヴァル
15 デーン・ハイレットペティ
16 トル・ラトゥ
17 セコペ・ケプ
18 タニエラ・トゥポウ
19 ロリー・アーノルド
20 ジャック・デンプシー
21 ピート・サミュ
22 ニック・フィップス
23 サム・ケレヴィ
24 トム・バンクス
※26日に23名が発表。
ダミアンのFB起用は「これから先の『引き出し』を増やしておくため」オールブラックス スコット・ハンセンヘッドコーチ
――ダミアン・マッケンジーのFB起用について
ハンセンHC 前回の試合(ザ・ラグビーチャンピオンシップの南ア戦)から、いくつか変えてみたところのひとつ。彼のスキルを買って、FBに入れてみた。それ以外にもいくつか変えてみたところがある。これから先、いろいろなことが起きてくると思うので、対応するための引き出しを増やしておきたい。
――ケガあがりの選手を何人か入れてきたが。
そこも同じだ。実戦を離れていた選手も、ここから5週間続く試合の中で、実戦感覚を取り戻してくれると思う。不安はありません。
――5週間の遠征について
ハンセンHC 5週間は長い。一人一人の選手が5週間をどう過ごすか、チームにどうコミットしているかを見ていこうと思っている。今年はケガをした選手が多いので、彼らがどうフィットしてくるかも見たい。最初の2試合が大事になる。そのあとは、みな、オールブラックスに選ばれる選手なんだから、やるべきことはやってくれるはず。選手自身がどこまでやるかだと思うので、そこを見極めたい。
「横浜の試合は、我々が勝たなければいけない一連の試合の一つ」
――選手のポジションについて
ハンセンHC 今回は何人か出るポジションを変えているけれど、そんなに変えているつもりはない。基本的には誰がどのポジションをするかについては固定して考えたいけれど、中には違うポジションで試してみたいところもある。選手自身がやりたいポジションもあれば、チームにとってしっくりくるポジションもある。選手自身がやりやすいところを見つけてあげるのが私の仕事なので、選手が自信をつけていけるようにしたい。
――ワラビーズについて
ハンセンHC ワラビーズが必死になって向かってくることは我々も分かっている。そのプレッシャーの中でどう戦うかがラグビーだ。そういう意味ではいつものテストマッチと変わらない。簡単に勝てるテストマッチなどありえない。その一方で、我々は継続性も大切に考えている。横浜の試合はそれ単独でどうかというよりも、我々が勝たなければいけない一連の試合のひとつと考えている。
「オールブラックスにいると、すべての時間がスペシャルなものになる」CTBソニービル・ウィリアムズ
――このワラビーズ戦で50キャップになります
SBW 感覚は今までとあまり変わらない。こういう環境でこれまでやってこれたことに感謝している。この先、いつまで、どこまでやれるかとか、先のことはあまり考えないようにしている。今はここにいられることが嬉しい。
――ダミアン・マッケンジーがFBに入ります
SBW クレバーな起用だと思う。ダミアンはスペースを作るのが上手な選手だし、FBだWTBだではなく、アウトサイドバックスでバックスリーをまとめてくれると思う。あとはこの笑顔が後ろにいると、我々も癒やされるよ。
――オールブラックスでテストマッチを戦う意味とは。
SBW オールブラックスにいると、すべての時間がスペシャルなものになるんだ。仮にケガをして、自分がプレーできないときであっても、オールブラックスのことを考える。オールブラックスの勝利のために自分は何をできるか、どこまでできるかを考え続けるんだ。やれることをやった上で、僕らはここにいるということだ。
「どのポジションであれ、チャンスは活かさないといけない。」FBダミアン・マッケンジー
――(ソニービルという)50キャップを達成する人と並んだ感想は?
ダミアン 自分はまだまだ成長していかないといけないと感じる。やはり、一流の選手と一緒にプレーすること、ツアーすることはすごくいいこと。一緒にいるだけで、これだけのことができるんだと学べることがある。もっともっと彼らから学んでいきたい。
――FBでプレーすることについては
ダミアン 一番後ろからゲームを見る分、ボールの動きの見え方が前にいるときとは違うかなと思うけれど、実際の試合ではそれほど違いを感じない。手応えはある。どのポジションであれ、チャンスは活かさないといけない。
――SOのライバルであるボーデン・バレットと一緒にプレーするが
ダミアン NZのラグビーにとって、層の厚さは必要なことだと思うから、同じSOでいい選手は複数いなければならないと思っています。彼と一緒にプレーすることは、彼の判断を同じグラウンドで見ることができるのでとても勉強になる。ラグビーでは、他の選手から学ぶことが大切なので、一緒にプレーできることは素晴らしいことだ。
――ゴールキックのときの笑顔は意識しているのか、自然に出ているのか?
ダミアン 自然に出ていると思います。笑みが出るのは、リラックスできている証拠。自分自身がリラックスしようと意識すると自然にスマイルが出てくるんだと思う。