大学選手権は12/21に行われた準々決勝で4強が出そろった。4強の顔ぶれは明大、早大、帝京大、京産大。関西からは京産大1校のみ。4校のうち3校は関東勢。それも対抗戦グループ勢だ。
10年のうち、対抗戦勢が4強のうち3校を占めたのは5回目だ。さらに、過去10年間の決勝に進んだのべ20校のうち、関西の天理大と関東リーグ戦の東海大が2度ずつ決勝進出を果たしたが、残りはすべて対抗戦グループの帝京大(7)、明大(5)、早大(4)が占めている。グループ別の占有率を出せば、対抗戦勢が80%を占める。対抗戦勢が強いのは、今に始まったことではない。だから、ここで言う「異変」とは、対抗戦勢優位のことではない。
「異変」とは、シード校4校のうち3校が敗れたことだ。ただし、アップセット自体はスポーツの面白さであり、ネガティブにとらえるべき現象ではない。問題はアップセットの生まれる背景だ。
大学選手権が現行の方式、つまり出場14校、主要3リーグの優勝校+前年優勝チームの所属リーグ2位の計4校がシードされ準々決勝から出場…というフォーマットになったのは2016年度の第53回大会からなので、ちょうど今季で10年になる。

