3月9日に行われた、NTTジャパンラグビーリーグワン、ディビジョン1全勝対決は埼玉パナソニックワイルドナイツが勝利を収めた。敗れた東芝ブレイブルーパス東京は、リッチー・モウンガの先制トライ。強風が吹くコンディションで風下の前半を9点差ビハインドで折り返し後半巻き返しをかけた。
しかし逆に後半の序盤にワイルドナイツに2連続トライを喫し、19点差までリードを広げられてしまう。さらにCTBセタ・タマニバルがシンビンで一時的退場。一人少ない苦しい状況となる。それでも、FWにボールを集め、接点でゲインを切ると、ワーナー・ディアンズとタウファ・ラトゥの2トライで差を縮めた。
今季ここまで全勝で勝ち進んだチーム力をこの試合でしっかりと証明した。敗れたものの、プレーオフ進出する可能性が高い2チームだけに再戦の可能性も高い。
試合後、トッド・ブラッカダーHCは「本当に学ぶべきところが多かった」と振り返った。キャプテンであるリーチ・マイケルが欠場で、ゲームキャプテンを務めたHO原田衛バイスキャプテンも「たくさん学べることもあったので、また次の試合に活かしていきたい」と前を向いた。
東芝ブレイブルーパス東京 トッドブラッカダーHC
この試合の振り返りですけれども、すごく学ぶ部分が多かったなと思いました。2つの良いチームの素晴らしい競い合いになると思っていましたが、本当に学ぶべきところが多かったです。そのことが自分たちにとっても嬉しい材料だと思っています。強いプレッシャーの中でどうやって遂行していくかという良い教訓が得られたと思います。
あとは自信を持てた部分もかなりあります。落ち着いてできた部分、そしてレジリエンス(跳ね返す)の部分という意味では、選手たちはよくやってくれたと思います。レフェリーの判断の中で苦しんだ部分もありました。ただ自分たちが何をするか、さらにどうやって良くしていくかということにフォーカスしたいと思います。