ここまで全勝の早稲田大学は、1敗の帝京大学と対戦した。早稲田はSO服部亮太のトライで先制するも、すぐさま帝京に2連続トライを許し逆転されてしまう。それでも、服部のドロップゴールやCTB野中健吾のPGで食らいつく展開に。

前半6分・服部亮太のトライ


野中健吾のゴール

前半10分・本橋尭也のトライ

前半10分・本橋尭也のトライ


大町佳生

武智成翔

カイサ・ダウナカマカマのブレイク

アントニオ・フィシプナのトライ
帝京は前半32分、キックオフからボールを獲得すると一気に攻勢をかけてPR上野凌大がトライを決めて再逆転すると、前半終了間際にもペナルティキックを獲得するとCTB大町佳生がPGを落ち着いて決めて22-13とリードして前半を折り返した。

前半32分・上野凌大のトライ

SH糸瀬真周

前半44分大町佳生のPG
後半互いにスコアできないまま迎えた33分、早稲田が自陣でペナルティ。大町PGを決め25-13とリードを広げるも、ここまでいくつかのチャンスを自らのミスで逸してきた早稲田はようやく39分にWTB田中健想のトライで5点差とするも時すでに遅し。25-20で帝京が勝利し一敗を守った。
早稲田が敗れたことで、対抗戦はこの2チームと筑波、明治の4校が一敗で並んだ。早稲田は次戦、慶應義塾大学と、帝京は明治大学と対戦する。

服部亮太のロングキックはこの日もチームを助けた

粟飯原のタックル

スクラムでは早稲田が優位に

山下恵士朗

後半39分田中健想のトライ

野中健吾のゴール
帝京大学 相馬朋和監督

先週の悔しいゲームを乗り越えて、学生たちが力強く、日々努力してくれたことが勝利につながってとても嬉しく思っています。またこうやって早稲田大学さんと試合ができること、秩父宮でたくさんのファンの皆さんの前でプレーできることが、彼らのエネルギーになったことは事実ですし、こういう環境の中でラグビーができることを本当にありがたく感じる1日でした。まだなにかが決まったところにはいませんので、さらに学生たちが成長できるよう、日々大切にして、過ごしていきたい。

――チームとしての伸びしろは?
セットプレーのところはキャプテンも話したとおり、いろいろ改善して伸ばしていかなければいけない部分だと思います。他の部分も、全てにおいて、一戦一戦戦いながら、自分たちの形を自信もって戦える形をこれから、より作っていけると思います。刀を研ぎながら、より鋭くしていくようなことを繰り返しやっていきたい。
帝京大学 大町佳生主将

先週の敗戦からチームが難しい方法にいったんですけど、今週一週間、自分たちのやるべきことを変えずに一貫性をもった準備をしてきました。最後は自分のプロセス仲間や自分自身に自信をもって戦おうということで今日の試合に臨みました。結果として勝利という形で終わったんですけど、相馬監督がおっしゃるように、まだまだ何かが決まったわけではないです。現状に満足することなく、次の明治戦に向けて100パーセント準備して頑張っていきたいです。

――準備について、敗戦からどんな準備をしてきたか。
筑波戦ではラインアウトのところ、セットプレーのところで、すごくプレッシャーを受けていた課題がありました。そこはフォワードが分析して、準備してきた結果が今日の結果にもつながったと思います。敗戦はしたんですけど、日本一という目標はぶらすことなく、自分たちのプロセスを大事にして、今週のゲームのフォーカスしようということで、1週間のスタートをきりました。

POMに選出された大町佳生
――キャプテンとしての立ち居振る舞いで気をつけたことは
自分が迷っているとチームもいい方向に進まないので、相馬監督からも常に笑顔でいろ、チームが困っているときこそ自分が笑顔でチームを安心させろという言葉をいただいて、その言葉を信じて今日の試合も最後まで笑顔でいるということを意識しました。
やっぱり経験値が少ない選手が多い中で、安心感だったり、プレーのしやすさというのを作ってあげるというのはキャプテンとして今年すごく大事にしています。これからタフな試合がつづいていくので、迷うことなくチームを導いていけたらいいなと思います。
早稲田大学 大田尾竜彦監督

野中健吾主将(左)と大田尾竜彦監督(右)
勝つための準備をずっとしてきました。まぐれとかラッキーとかではなく、この戦いでしっかりと勝利を収めたいと思っていました。非常に残念な気持ちでいっぱいです。この悔しさを糧にしてまた次戦以降、チームを立て直したいなと思っています。
――今日の試合のテーマと一番悔やまれるところは?
テーマは今年のチームスローガンでもある「ワンショット」というところで、この試合に対してチーム一丸となって戦うということでした。コンタクトのところで惹かないように、試合に臨みました。

悔やまれるところは用意していたプレーがいくつかあったんですけども、最後のところでポジショニングミスが出てしまったり、ボールをロストしてしまったりというところで、そこは帝京大学さんのスキルが勝っていたかなと思います。
――ペナルティが多くなった要因
どんなことが起こっても勝つチームを作らないといけないと今日は強く思いました。
――矢崎由高選手を代表活動に参加させた理由と戻って来るのは?
彼も早稲田で今年優勝するという気持ちがすごく強くて、その中で自分にしかできないことというのが、一つヨーロッパツアーに参加することなのかなというふうに彼から相談を受けて僕らも色々考え、今チームは誰かに頼るわけではなく、チーム力として結束させて作ってきているのえ、そういう意味でも、矢崎には今しかできない経験をして、チームにいいものを持って帰ってきてもらおうと送り出しました。怪我なく戻ってきてほしいなというところはあります。戻ってくるのはウェールズ戦以降の予定です。
早稲田大学 野中健吾主将

本当に自分たちが足りなかっただけなので、上を目指すために日頃の練習から突き詰めて次に向けてやっていきたい。
――ペナルティが多くなった要因
レフェリーへのアジャストというところは僕達も課題かなと思いますけど、自分たちの規律も直せるところもあるので、そこが要因かなと思います。



