10日、ここまで全勝の早稲田大学は前節で帝京大学に勝利し、今節は筑波大学と対戦した。
2024/11/10
文●編集部
帝京戦勝利後に佐藤健次キャプテンは「夏合宿では帝京大学に勝利した1週間後の天理大学戦では負けてしまったことを教訓にしっかり準備していきたい」と意気込みを語っていた。その言葉どおりWTB池本晴人のトライで先制すると、その後もチャンスをスコアにつなげて前半を25-7とリードして折り返した。後半も、トライランキング1位のWTB田中健想のトライでリードを広げると、HO佐藤健次キャプテンの中押し、CTB野中健吾のダメ押しと理想的な展開で筑波を圧倒し44-7で勝利。明治と並んで勝ち点30で1位タイにした。
Gallary
早稲田大学 大田尾竜彦監督
スケジュールが決まってから、この試合は色んな意味で難易度が高いと予想していました。体を当ててくるところはさすが筑波さんだなと思って試合の序盤見ていました。徐々に自分たちのペースを掴みながら特にディフェンスから、ペースを掴んでいったことは非常に大きかったかなと思います。1週間の中でリーダー陣がしっかりとベクトルを自分たちに向けて作り上げてきたことが非常に大きかったのかなと思います。次節まで時間が少し空きますので、リカバリをしっかりしてコンディションを整えて次に望みたいなと思っています。
――早慶戦について
早慶戦というのはその年の成績に関係なく、慶應さんが厳しくやってくるので、しっかり自分たちにフォーカスを当ててここでもう一つ成長しないと選手権のタイトルもないと思います。そういう意味では自分たちも厳しいプレーをすることが大事かなと思っています。
早稲田大学 佐藤健次キャプテン
今日の試合は、夏合宿に帝京大学さんに勝って、その一週間後に天理大学さんに負けるという反省を踏まえて、1週間の準備を入念にやっていました。バックスリーに速いランナーがいたり、10番のゲームメイクがうまかったり、すごく特徴のあるチームだったので、自分たちもそれに合わせて準備しました。
帝京大学戦では少なかったボールロストがこの試合はすごく多かった印象はあるので、毎回同じクウォリティでできないと選手権に行ったときに、ハードな試合が多く、毎試合タイトな試合をしていかないといけない中で、波があると勝てる試合も勝てなくなってしまうので、毎回の練習でもっともっと突き詰めてやっていきたいです。
――帝京戦の時よりもボールキャリーでも積極的な姿勢が印象的でした
特に帝京戦と変えたことはないです。帝京戦も筑波戦もボールを持つときに、2枚3枚、いることが今年に入ってすごく多いので、帝京戦では周りを活かしてゲインを切れていました。今日は1枚で1on1になることも多かったのでボールキャリーする回数も増えたのかなと思います。特に帝京戦でボールキャリーしなかったから今日しようとか思っていなくて、本当にチームが勝つためにどういう選択肢が一番有効的なのかということを考えた結果、今日はボールキャリーが多かったという感じです。
――早慶戦について
慶應大学さんは今年、本当にブレイクダウンに力を入れていると思うので、そういう相手にブレイクダウンまわりで圧倒できたら自分たちのペースになりますし、フロントローも全員4年生で多分セットプレーのところも多分自信を持っていると思うので、僕らもスクラム、ラインアウトというセットプレーは自信をもっているのでそこでは負けない戦いにしたい。その年の成績に関係なく、厳しい試合になると思っているので自分たちに矢印を向けて準備していきたい。
早稲田大学 PR亀山昇太郎
先ほどキャプテンが言ったように、夏合宿での経験を忘れちゃいけないということで今回に試合に向けて自分たちが準備してきたことをどれくらい出せるかということにフォーカスしていました。あまり準備してきたことに囚われすぎずに自分たちの立ち返る場所、体をしっかり当てるということを自分でも意識してプレーしました。