11日に行われた、関東大学対抗戦A・早稲田大学と筑波大学の対戦は、早稲田が今季好調の筑波を1トライに封じ込めて39‐13で快勝し開幕3連勝を果たした。
2025/10/12
文●編集部
早稲田大学 大田尾竜彦監督
今日の試合のポイントとしては「先手を取る」というところでした。ゲームとしてはしっかり戦ってくれたと思いますが、自分たちが日本一を目指すといった時に、まだまだ修正しなきゃいけないところがあったなと思います。
非常に力のある筑波大学せんに対して、勝ち点を取れて勝てたのは非常に評価できるかなと思います。勝って反省してしっかりと次につなげていきたい。
――日本一を目指すにはどういう部分をあげていきたいか
苦しくなるときの最初のスタートが自分たちのエラーだったり、あとは自分たちのチームのルールを逸脱したところからなので、特に後半、いろんな自分たちのルールがある中で、それを遂行できていないんじゃないかなと思います。あとで見てみないとわからないですけど、そういうシーンが頭の中に浮かんできます。
――ディフェンスの評価
ディフェンスに関しては、みんな自信持ってやっているなと思います。特に抜かれた後からの粘りというのは評価できるかなと思っています。リザーブの選手が入ってきた時にいくつかギャップがあったように見えたので、そこはちょっと帰って検証するんですけど、23人誰が出ても強固なものを作りたいなと思っています。

スクラムでは筑波が優位
――セットプレーに対して
試合前に言っていたのは、スクラムでペナルティを取られたり、ラインアウトでスティールされるということがあっても別にそこに引っ張られすぎることはない。そこだけで勝負しているわけじゃないし、フェイズになっても十分耐えられる。それだけの練習をしてきているんで。逆に引っ張られてメンタル落ちていくことの方が怖いし、LO中森くんもそうですし、ワーキングの相当レベルが高い選手たちが多いので、そこはあまり気にせず、自分たちのやるべきこと、次にやるべきことにしっかり集中下方がいいという話は、清水(健伸)にはしました。
早稲田大学 野中健吾キャプテン
チームテーマとして「先手」というところで、80分通してチームが一つにならなかったところはまだまだ課題かなと思います。これからの練習でそういうところをチーム全体として一つ大事にしていきたい。
――「一つになれなかった」というのは?
チームとしてやるべきことがわかっていながら、少しやれなかったかなと思います。そこは修正ポイントかなと。
――ディフェンスの評価
チームとしてもレベルが上がってきているなと思いますし、でも(1トライ)取られているのは事実なので、そこはノートライに抑えるという意識はこれからも持っていかないと行けないかなと思います。
――筑波戦に向けて気持ちは違ったか?
そうですね。前回の2戦よりもレベルがあがってくるなというのはわかっていましたし、チームとしても自分たちが仕掛けようというところは全体として取り組んできました。
筑波大学 嶋崎達也監督
慶應義塾大学さんとの試合が終わって2週間、早稲田大学さんに向けて準備をいろいろしてきて前半本当にやりたい形、ディフェンスでしっかり封じた部分もあったんですけど、粘ってプレッシャーをかけれた。ですが、やはり自分たちのボールを持つ時間が非常に短かったことと、そこで取り切れなかった、そのあたりがうまくいかなかったかなと。
それは早稲田さんのプレッシャーがかなり激しかったのもあるんで、このプレッシャーを乗り越えて、次の帝京大学戦にむけて準備していきたい。
筑波大学 高橋佑大朗キャプテン

高橋佑大朗キャプテン
本当にエリア取りというところで、前半の風下のところでいかにロースコアで後半に入るか、特に9番、10番で考えていたんですけど、常に自陣でディフェンスする時間が長くて、ボールを保持する時間が短かった。その中で反則も多くなって、そこが今回前半で17点差開かれた要因かなと思います。
接点のところは筑波のプライドをもって通用した部分はありましたが、早稲田さんのプレッシャーとかに負けて、自分たちの思い通りのアタックができなかった。そういうところが自分たちの課題だと思って、次の試合までの2週間でしっかり改善して提供戦に向けて準備していきたい。
――早稲田のプレッシャーは想像以上だった?
試合前からブレイクダウンで(プレッシャーを)必ずかけてくるというのは想定していたんですけど、自分たちは一人一人オプションを持って、しっかりチャレンジして、ブレイクダウンでは2枚、3枚かけて、クリーンアウトして自分たちのアタックをやっていくイメージを持って取り組んだ試合だったんですけど、相手の2枚目だったり、プレッシャーに負けて、クリーンに出せなかった。自分もそこで捌ききらないといけない仕事なんですけど、自分のミスにもつながってしまいましたし、良いアタックのリズムを作ることができなかった。
SCOREBOARD
筑波大学

筑波大学
早稲田大学

早稲田大学
GALLARY

前半3分筑波・SO楢本幹志朗のPG

前半9分杉本安伊朗のトライ

前半16分・野中健吾のPG

前半9分杉本安伊朗のトライ

前半16分・野中健吾のPG

福島秀法

早稲田SO服部亮太の50-22が決まる.

前半29分野中健吾のPG

田中健想

前半41分・矢崎由高のトライ


後半4分楢本幹志朗のPG

後半23分LO新井瑛太のトライ

後半34分FB矢崎由高のトライ.

後半36分・筑波FB内田慎之甫のトライ

後半39分NO8・粟飯原謙のトライ


モストインプレッシヴプレーヤーには筑波・中森真翔

プレーヤーオブザマッチは早稲田LO新井瑛太