12日、女子15人制ラグビー日本代表こと、サクラフィフティーンのワールドカップ2025に出場するスコッド36名が発表された。レスリー・マッケンジーHCに続いて、昨シーズンキャプテンをつとめたFL長田いろは(アルカス熊谷)とイングランドのイースター・チーフスで3シーズン目をプレーしたCTB小林花奈子がオンライン取材に応じた。
FL 長田いろは
WXV2以来の練習だったし、ワールドカップイヤーということで私自身はちょっと緊張したところもあったんですけど、みんなの元気な顔を見てまた一緒にできるなというのがすごく楽しみだったし、最初のミーティングでワールドカップに向けた話をして、チームで一緒に頑張ろうという気持ちになりましたし、今はワクワクした気持ちです。

長田いろは
――ミーティングではどんな話を?
目標としてはベスト8以上で頑張っていこうという話はしました。まずはプール戦のアイルランド、ニュージーランド、スペインに勝つというところです。毎回、勝つ準備、勝つ練習ができているのかというのを振り返る癖をつけるようにしています。日々の練習だったり、一つ一つのセットだったり、そういうところでは今のところすごく強度高く、質高くできていると思います。
――どんなワールドカップにしたい?
まだベスト8以上にいったことないので、チームとしてプール戦を勝って、準々決勝に進んで、日本のラグビーをサクラフィフティーンがもりあげるような大会にしたいです
――ベスト8という話が出ましたが、サクラセブンズはバンクーバー大会でベスト4までいきました。
私自身も大会を見て応援していました。本当にベスト4というのは、私もサクラセブンズでプレーしてたので、想像がつかないというか、感動しました!同時に、サクラフィフティーンも負けていられないという気持ちになりました。
合宿が始まってからも、ご飯の時とかにみんなでサクラセブンズすごいよねという話をしてすごくいい刺激になりました。
――サクラセブンズはどこがすごかった?
私が見ていて、すごく隣とのコミュニケーションだったり、コンビネーションがすごくいいなと感じました。一人一人で戦っているんじゃなくてチームとして戦っているなという感じがしました。私達も体が小さくても相手よりスピードがちょっと劣っていたとしてもチーム力、組織力で勝てると感じました。
CTB小林花奈子
――イングランド3シーズン目の今シーズンを怪我なく戦い抜いた手応え
前回のシーズンと比べて試合に出る回数がちょっと少なかったので、そこは残念なところもあったんですけど、チームの中でも初心者というよりも、上の方の立場になってきたので、若い子たちに英語でラグビーを教えながら、ここにスペースがあるんじゃないかみたいなコミュニケーションのところはすごく成長したと思っています。ミーティングの中でも少し発言できたりしたので、私のやりたいラグビーを海外でも見せることができたのかなと思っています。

小林花奈子
――国内メンバーの成長は感じますか?
関東大会とか、日本リーグのレベルも上がっていて、ワールドカップ終わったら日本で試合したいなというのがすごく感じました。実際に集まってみんなに会えたのがまず嬉しいですし、日本語でもっとクリアにコミュニケーションが取れたりとか、ディテールにこだわってトレーニングできています。お互いに成長を感じられるような合宿だなと思っています。
――合宿ではどういうことに取り組んでいますか
今回の合宿はベースを作るというところが基本になっていて、どっちかというと体作りの方がメインになってくるので、自分との戦いになってきます。自分だけじゃなくて周りにいることによって励ましにもなるし、その分同じポジションの選手には負けられないという勝負心も湧いてきて、チーム内で競り合いながらできているところがいいなと思います。それだけじゃなく、ラグビーの細かいところをみんなで話し合ってできているのはすごい経験だなと思っています。
――その細かいところは何かコーチにいわれるんですか?
コーチからは大胆なところを説明があり、それに対して肉付けしていくのが私達の話し合いになっています。
――セレクションに向けてどんなところをアピールしていきたいか
私の強みとしてはボールキャリーのところとディフェンスでのタックルなので、そこは他のCTBとは違うなというところは見せたいですし、この(海外でのプレー)経験というのも私の強みになってくると思っていて、3年間海外で学んできて15人制の経験をしっかり活かしてサクラフィフティーンで貢献できたらなと思っています。
――前回大会は悔しい思いをしました
前回本当に出たくて、出れなかったので。今回ワールドカップに対する気持ちは誰よりも強いかなと思っています。出るだけが私の目標じゃないので、勝ってサクラフィフティーンを証明するところまでが私の目標なのでしっかりチームに貢献してベスト8進出するという目標に向かってしっかり見せていきたい。