太陽生命ウィメンズセブンズシリーズ2023第2戦となる東京・秩父宮大会に先立つ6月2日、日本青年館にて、大会の記者会見が行われ、出場各チームのキャプテン/代表者がチームジャージー姿で集結。秩父宮大会と残る2大会に向けた抱負を語った。
東京山九フェニックス:鈴木実沙紀

東京山九フェニックス:鈴木実沙紀
私は第1回の大会から出場させてもらっていますが、1大会1大会、本当に勝つのが難しい大会になっている。フェニックスはこの大会に向けて、勝てるよう、強くなりたいと思ってトレーニングを重ねています。第1回大会のときは12人揃うのがやっとの状態でしたが、今は選手が35名で、この大会のメンバーに入れるように競争しています。それも、この大会があってこそ成長してこれた。熊谷大会は4位という臨まない結果になりましたが、そこから2週間、メンバーの中でやりあって、パフォーマンスのいい12人が今週末の秩父宮のフィールドに立てることになりました。12人でフェニックスのパフォーマンスを見せたいです」
ながとブルーエンジェルス:ライチェル海遙

ながとブルーエンジェルス:ライチェル海遙
「この大会が行われること、私たちプレーヤーにご支援をいただいていることに改めて感謝します。私たちのチームは去年、総合優勝を取れずに悔しい思いをして、今季のプレシーズンの準備を重ねてきました。熊谷大会は幸い優勝できましたが、ここからもっと上を目指していけるよう、残りの2大会3大会を戦って、最後に結果がついてくるようにしたい」
横浜TKM:内海春菜子

横浜TKM:内海春菜子
「毎年、レベルの高いセブンズの大会を開いていただいていることに感謝します。私たちのチームは全員でアタックもディフェンスも粘り強くプレーすることを目指しています。前回は5位という結果に終わりましたが、TKMのラグビーをして、上の順位を目指していきたい。今年は『Be-One』というスローガンを掲げて、全員がひとつになることを目指しています」
三重パールズ:山中美緒

三重パールズ:山中美緒
「大会を開催してくださる日本協会と太陽生命様に感謝します。私も第1回の大会から参加させていただいていますが、年々レベルの高い、エキサイティングな大会になっていると感じます。パールズは26名全員でコネクトし続けること、DFからプレッシャーをかけ続けていくことをチームの強みにしています。熊谷では3位でしたが、今回の東京大会、そしてホームの鈴鹿、今年初めての花園と優勝して、年間チャンピオンになれるよう。また、パールズジュニアの選手たちがチャレンジチームで出場するので、ジュニアに憧れられるような存在になっていきたい」
日体大:新野由里菜

日体大:新野由里菜
「太陽生命ウィメンズセブンズではレベルの高い試合をたくさん経験できるので嬉しいです。今季は、1人1人の特徴を活かしたアタックと堅いDFを目指していて、このDFができたから熊谷大会では2位という成績を残せたけれど、この結果に満足はしていないので、東京大会ではもっと上を目指したい」
アルカス熊谷:小出深冬

アルカス熊谷:小出深冬
「今季、私たちは『ロード・オブ・クイーン』を合い言葉にして、アルカスは過去にチャンピオンチームだったという栄光ではなく、チャンピオンチームになろうという目標を掲げて取り組んでいます。熊谷大会では負傷者が出て最後まで戦い抜くことができず悔しい思いをしましたが、そこかもう一度立ち上がって、また2週間練習を積んできました」
追手門:村田彩乃

追手門:村田彩乃
「私たちのチームは他のチームよりも身体は小さいですが、アタックでもディフェンスでもチャレンジする姿勢を大事にして、トライされても最後まで諦めないチームとして戦いたい。残り3大会、総合優勝争いにからめるように全力で戦います」
RKUグレース:金子茉樹

RKUグレース:金子茉樹
「今季の強みは1on1、接点で当たり負けしないこと、アタックでもディフェンスでも組織的に継続し続けることを目指しています。熊谷では13位という成績で悔しい思いをしたので、今大会はベスト8を目指していきたい」
四国大:金島瑠奈

四国大:金島瑠奈
「四国大は創部6年目で、創部当初から掲げている、立って繋ぐラグビー、ストロング&ビューティーを目標にやっていきたい。小柄な選手が多いけれど、粘り強さを武器にして、地道に確実に実績を積んできました。熊谷では悔しい結果だったので、今回は四国大らしいプレーをお見せして、周りの人に勇気を持ってもらえるよう、大好きなラグビーを楽しみたい」
チャレンジ:大内田葉月

チャレンジ:大内田葉月
「チャレンジチームの強みはアタックの多彩さ、ディフェンスの後半の粘り強さです。熊谷大会では相手チームのフィジカルの強さを改めて実感しました。ひとりひとりでは勝てなくても、コミュニケーションをとって、連携して、勝っていきたい。この大会の目標は2日間で6試合をすることです」
北海道ディアナ:佐藤優

北海道ディアナ:佐藤優
「今年も太陽生命ウィメンズセブンズシリーズに参戦できることを嬉しく思います。昨シーズンから新しいメンバーを迎えて、また新しい雰囲気で、グラウンドの外でも中でも新しいコネクションを作ってきました。熊谷大会ではくやしいけっかでしたが、最後まで諦めない姿をお見せしたいです」
ナナイロプリズム福岡:山領一花

ナナイロプリズム福岡:山領一花
「創部当初から目標にしていた太陽生命シリーズに今季からコアチームとして参加できることをたいへん嬉しく思います。熊谷大会は悔しい結果でしたが、次に繋がる経験として前向きに捉えています。東京大会では自分たちの強みである個性輝くプリズムアタック、粘り強いDFで目標のベスト4以上を達成したい。私たちは創部当初から、エンジンを組んだときは『Be Empowered』という言葉がけをしています。これは創部当初から私たちがラグビーをする目的で、見ている人に勇気を感じてもらおうと話しています。感じてもらえれば嬉しいです」
ブレイブルーヴ:中村紘子

ブレイブルーヴ:中村紘子
前回大会は15位という結果で、私たちは3年以内に日本一になりたいということを目指していて、目標とはほど遠いものになりましたが、その結果を気にするのではなく、自分たちのラグビーをみなさんに伝えられるよう頑張りたい。私たちブレイブルーヴは雌狼という意味で、グラウンドでは吠えて吠えて吠えまくって、相手チームに対戦するのをいやがられるようなチームになれるよう、この大会からしっかりと爪跡を残していきたい」
日経大:妹尾安南

日経大:妹尾安南
「熊谷大会では勝つことの大変さ、チーム力の大切さを改めて感じさせられた。自分たちの強みであるハンドリングスキル、フィジカルを活かせず、悔しい結果に終わったので、今大会では自分たちの強みを出せるよう、1戦1戦身体を張って戦いたい」
大雨の影響で会見を欠席した2チームからは書面で抱負が届けられた。
自衛隊体育学校PTS:伊藤睦

自衛隊体育学校PTS:伊藤睦
「チームとしては総合5位入賞と、ランチームを目標に掲げて日々練習に取り組んでいます。前回熊谷大会では10位でしたが、残り3大会でひとつでも多く勝って目標を超えられるよう全力で頑張りたい」
横河武蔵野アルテミスターズ・田代ひなの

横河武蔵野アルテミスターズ・田代ひなの
「チームの強みは組織で守るディフェンスと繋がり続けるアタックです。熊谷大会は得るものしかない大会でした。レベルの高い戦いを経験することで自分たちのベースを築くことができました。これからも高めていきたい」
会見では、各チームに「推し」の選手の名をあげてくださいという質問が飛んだ。
東京山九フェニックス:鈴木実沙紀
「私のオススメはSHとSOのナタリー・ライトです。オーストラリア出身でまだ20歳の若さですが、レッズやオーストライ阿のセブンズデベロップメントに選ばれていて、20歳とは思えない落ち着きがあるし、オフザフィールドでは、日本に来て1-2ヵ月しか経っていないのに積極的に日本語を話してコミュニケーションを取っています。オフザフィールドの姿も注目してください」
ながとブルーエンジェルス:ライチェル海遙

大谷芽生
「推しのメンバーはたくさんいるのですが、ひとりあげるとFWの大谷芽生です。アタックでもディフェンスでも運動量が高い。サクラセブンズに行っていたので、熊谷大会の直前にチームに合流したのですが、時間がない中でチームにフィットしました。チームに溶け込もうとしているところも頼もしいです」
横浜TKM:内海春菜子

新原響
「私の推しは、SHとSOの新原響選手です。アタックでのハンドリング、ステップワークが本当に上手い。身体は小さいけれどディフェンスも強くて、相手にとっては本当にいやがるプレーをするタイプだと思います」
三重パールズ:山中美緒
「私の推しはFWの三輪里佳です。ハードワークをし続けて、正確なキックでチームに貢献してくれる。頼もしいです」
日体大:新野由里菜

畑田桜子
「ぜひ注目して欲しいのは畑田桜子です。どんな相手にもすごいタックルで立ち向かっていく。ボールを持ったら足の速さですごいランを見せてくれます」
アルカス熊谷:小出深冬

本間美月
「FWの本間美月さんです。ベテランらしく、チームメートからの信頼も厚い。熊谷大会でもすごいトライセーブタックルを何度も決めて、チームを勢いづかせていました、本間さんに注目してほしいです」
追手門:村田彩乃

津田佳梨
「今回7番で出る津田佳梨です。練習や私生活では何を言ってるのかわからないポンコツですが、試合になると目の色が変わって、ウチのチームのステッパーの須田倫代にも負けないすごいステップや運動量を見せてくれます。注目していただけたらうれしいです」
RKUグレース:金子茉樹

麻田瑞月
「CTBの麻田瑞月さんに注目してほしいです。正確なキックやキレのあるステップでチームの信頼が厚くて、チームを引っ張ってくれる存在です。ぜひ注目してください」
四国大:金島瑠奈

尾崎夏鈴
「私の推しは1番の尾崎夏鈴です。線は細いけれど、体幹が強くてランニングスキルもタックルも良くて、アタックでもディフェンスでも優れています。ぜひ注目してください」
チャレンジ:大内田葉月
「私の推しは谷山三菜子選手です。キックオフ、ゴールキックがとても正確で、アタックの仕掛けもスゴい、頼もしい選手です。ぜひ注目して見てください」
北海道ディアナ:佐藤優

ンドカ・ジェニファ
「ディアナはひとりひとりのスキルをつなぎ合わせてチームで戦うことを目指していますが、その中で、今年加入したンドカ・ジェニファ選手が、持ち前の強さを活かして、アタックでチームを勢いづける存在になっています。注目してください」
ナナイロプリズム福岡:山領一花

大橋聖香
「私の推しは今年加入した新人の大橋聖香です。彼女にボールを持たせたら必ずゲインするので、注目してください」
ブレイブルーヴ:中村紘子
「私の推しは2番の岡本美優です。大学1年生で、今年から太陽生命に出場するのですが、アタックで注目を集めると思います、あすあさっての試合でぜひ見てください」
日経大:妹尾安南

サバナ・ボッドマン
「WTBのサバナ・ボッドマンです。強いハンドオフと、ディフェンスでの身体を張ったタックルでチームを盛り上げてくれる選手なので、注目して見てください」
![]() (おおとものぶひこ) 1962年宮城県気仙沼市生まれ。気仙沼高校から早稲田大学第二文学部卒業。1985年からフリーランスのスポーツライターとして『Sports Graphic Number』(文藝春秋)で活動。’87年からは東京中日スポーツのラグビー記事も担当し、ラグビーマガジンなどにも執筆。 プロフィールページへ |