「やっとスタートラインに立つことができた」男子7人制日本代表・藤田慶和 | ラグビージャパン365

「やっとスタートラインに立つことができた」男子7人制日本代表・藤田慶和

2021/07/06

文●編集部


オ五輪ではバックアップメンバーとして悔しい思いを胸にチームに帯同した。「代表に呼んでいただいた時は、いつも若手で、ボールをもらって走るだけだった。でも今は、チームをどう勝利に導くかを考えている」苦境を乗り越え、才能に恵まれながらも努力を惜しまない男がメダル獲得のためにすべてをかけて戦う。

――代表入りできずバックアップメンバーだった5年前と今の気持ちの変化は?

このチャレンジ自体、一日一生という言葉を大事に、先を見ることなく一日一日、大切にしていこうというプロセス踏んでここまで来られたのはリオと違うところだった。実際に選ばれてみて本当に嬉しかったですし、やっとスタートラインに立てたという感じ。

ここから、これまでのスタイルを崩すことなく、一日、一日、あと1ヶ月、いい準備をすれば必ずいい結果がついてくる。それを信じてやりたいと思うし、責任がリオのときより、代表のジャージーの重みとか、そういう部分がかなり違うと僕の中では思いますね。


――セブンズプレイヤーとしてどこが良くなった?


やっぱり、岩渕さんも会見の場で言われていたとおり、すごいプレッシャーの中で、落ち着いてプレーすることが少しずつできているかな。どちらからというと、4年前は必死にプレーしていた若いプレイヤーだったが、年齢も中堅になってきて、みんなを引っ張る、勝利に導くプレーができているのかなと自分では感じています。


――大会まであと1ヶ月。準備状況は?


まだまだいろいろなことを準備できると思いますし、この1ヶ月、チームとして伸びることができる。チームとしていい形でスタートを切れるように、最高の準備をまとまって、密接にいいコネクト、いいチームワークを持って、いい準備をしたい。


――去年はあまり試合に出ていなかったが……


少しコンディションが上がらなくて、治ったりケガをしたりという感じで、2021年シーズンはあまり試合に出られることができなかった。その中でも準備してここまでやってこられた。問題なく、準備できる、試合に臨める感じです。


――ポジションは?


SHもSOもしますし、チームの編成的にPRもHOも。どこでもできる感じです。ラインアウトやスクラムも少しずつ練習しています。


――2020年2月の南米の遠征のメンバーが9人が日本代表入り。


あの厳しい試合を勝ち切れたのはすごくチームとして大きかったですし、それ以外にもこの1年、準備してきたチームワークを東京五輪で出せればいいかなと思います。


――「Bee Rugby」というスローガンで東京五輪に臨むのでしょうか?


変わらず「Bee Rugby」で、世界一速く動いて、鋭く素早く動きまわって相手を圧倒するという部分は変わっていないので、そこの精度を高めていきたいと思っています。


――リオ五輪の思い出を、どうやって前向きに変えられた?


本当にリオはすごく悔しい日々を帯同して送ったので、東京は出るしかないと思っていた。ここ(東京五輪)で、その悔しさを返してやろうとその場で思った


――ビッグイベントが続く中、どこにベクトルを置いていた?


まずは2019年W杯に出たかったが、パナソニックでもあまり試合に出られなかったのは、自分の実力不足で、選考にもかからなかった。セブンズが拾ってくださって、もう一度、チャンスをもらった。早い段階から、目標でも夢でもあった東京五輪に挑戦できたことは岩渕さんに感謝はしています。


――どのタイミングでセブンズに専念したのか?


サンウルブズに、自分で、ブラウニーに連絡して、練習参加させてくれと1週間くらい練習して、最終日にブラウニーに、どうしたら19年にかかりますかと話したら、今は呼べないが必要になったら呼ぶから、呼んだときにのために準備してくれと言っていただいて、いっしょのタイミングでセブンズのオファーもいただいて、世界でセブンズという競技で自分の技を磨いておいてくれと言われました。

最初は19年の可能性を残してセブンズを始めました。セブンズが始まったら2019年のことはあまり考えていなかったし、呼ばれたらいけばいいやと、どちらかというとセブンズに行ったときはセブンズに熱中していました。そのタイミングで(15人制からセブンズに)シフトした。(サンウルブズの合宿に行ったのは)19年の1月から2月やったと思います。

――(日本代表の)ジャージーを着る責任感が違うということは具体的に?


エディー・ジャパンから代表のジャージーを着るときは、どちらかというと最年少、若手という立場でチームを引っ張るより、必死について行くだけ、ボールもらったら走るだけでしたが、今はチームのことを考えないといけない。プロセスを踏みながらチームをどう勝利に導くかと考えて行動しないといけないし、そういう部分で責任が生まれています。

グラウンド内だけでなくグラウンド外でたくさんの選手とコミュニケーション取ったり、コミュニケーション取るだけではなく、司令塔でチームを動かさないといけないので、選手の癖だったりと人間観察をしながら、この選手はこういう癖があって試合ならこういうことが出るんだろうなと観察しながら私生活を送るようにしています。


――厳しい環境の中で東京五輪が開催されます


望む人も望まない人もいる状況の中で、毎日、ニュースになったり議論になったり難しい中で開催になりますが、その中でもスポーツ与えられる力は素晴らしいと思うので、僕たちはラグビーを通して、ラグビーの良さ、スポーツの良さをたくさんの人に伝えて、いい五輪にできればいいかなと思っています。



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